一人暮らしを始める時、女性は特に防犯面を気にする方が多いと思います。
そのこともあり、最近では女性限定と謳っている物件も増えてきました。
しかし、女性限定の物件だからと言って果たして本当に住み心地は良いのか疑問なところです。
ということで今回は女性専用物件のメリットやデメリットや危ないと言われている理由についてお話していきます。
目次
女性専用マンションとは
女性専用(限定)マンションというのはその名の通り、女性のみしか住むことができない物件のこと。
物件によって「男性を招くことはOK」である場合と「身内の男性(親など)すら招くのがNG」となっている物件があります。
女性専用にすることで大家側にはメリットも多く、借りる側にとっても「変な男が住んでいる不安」がないのでメリットです。
ちなみに男性が女性専用マンションを借りようと思っても、内見の時点で拒否されるので注意してください。
女性専用マンションが逆に危ないと言われる4つの理由
一番気になるのはこの部分だと思います。せっかく防犯面を考えて女性専用マンションに住んでも逆に狙われやすかったら意味がありませんからね。
女性しか住んでいないことが簡単にわかってしまう
女性専用マンションで、お風呂入ってる間にベランダから浸入されて危ないめにあった女の子なら知っている。女性専用マンションって意外と周りに知られてるからそんなに安全じゃないらしい >RT
— 容子 (@yokohime) July 16, 2015
女性専用マンションは逆に性犯罪者が集まって危ないとも言われるし実際に友達はそれを理由に引っ越している(下着盗まれまくった)。
女性専用掲示板には必ず荒らしの男性が集まってくるし、女性が溜まってる場所には男性が寄ってくるんですよ。知らないって気楽でいいなぁ。— 蛻 (@memento_sonne) January 22, 2018
入居者の募集をしていればそれだけで女性専用という情報は誰でも簡単に入手できてしまいます。
ネットに大々的に「女性限定!」とか「女性専用マンション」として記載をしているのは不審者も見ることができます。
通常の賃貸物件ならどの部屋に誰が住んでいるのかもわかりませんし、仮に狙っている女性の部屋を特定したとしても隣人は男性だったりする可能性があるので犯行に及ぶのも非常に慎重になります。
女性専用マンションの場合はそもそも女性だけしかいない物件なので下着泥棒なんかは相手が男性かどうかを特定しなくてもいいわけですからね。
ただ、入居者をすべて女性にすることで、そのマンションに男性がいた瞬間=不審者ということになるので、一般の物件に比べて不審者としては逆に入りづらいという意見もあります。
侵入しようと思えばオートロックは突破できてしまう
あ、あと、住人でさえも相手になりうることもお忘れなく。経験者、ここにいますので。かといって、女性専用マンションもまた、襲ってくださいって言ってるように受け取る人もいるので、何がいいのかなんてホント難しいです。お金を出して安全を買うことだって必要だよね。女性って本当に大変なのです。
— 篠宮梨乃 (@rino_shinomiya) July 10, 2014
オートロックなんてのは住人の後ろをついていけば簡単に侵入できてしまいます。
一見安全そうに見えるオートロックですが突破方法は色々とあるため実際には【安心感】を与えているセキュリティに過ぎません。
確かにオートロックがあることによって通常の賃貸よりかは一段階侵入が面倒になるという利点はありますが、本気で狙っている不審者がいれば意味を成しません。
もし女性専用物件を選ぶのであれば「防犯カメラが設置されているか」「管理人は常駐か」は大事。
防犯カメラがあればそう簡単に侵入できませんし、管理人がいることで防犯性がぐっと高くなります。
安い女性専用マンションはこういった設備が整っていないことがあるので侵入されやすいです。
いざという時に男性を頼れない
例えば「帰り道に後を付けられ入るような気がする」とか「最近誰かから見られているような視線を感じる」といった不安があったとしても女性専用マンションは男性自体を物件に入れることが禁止されていることも多いので男友達や彼氏を頼ることができません。
基本的には自分で対処するか管理人に相談する程度しかできないので、被害に遭った後でしか対応してもらえないということも。
女性を守るための規約が仇となって男性に頼ることができないので通常の賃貸よりも危ないという意見もあります。
内緒で隣人が男を連れ込んでいる
女性専用マンションに住んでたことあるんだけど、普通にみんな男連れこんでた
— 喪こちゃん (@mojojojo_power) November 23, 2021
規約上男性を連れ込むのが禁止となっていても、彼氏ができれば一定数の女性は自分の家に内緒で招くこともあります。
女性専用マンションなのに男性の声が聞こえる状況となってしまうので犯罪とは関係なかったとしても男性恐怖症の人からするとかなりストレスの溜まる生活を強いられることになります。
また、不審者に対しての察知も遅くなってしまうので隣人の彼氏だと思ったら不審者で被害に遭うという可能性もゼロではありません。
規約上禁止されていても破る人は破るので難しいところ。
管理会社に苦情を言っても必ずしも改善されるとは限りませんからね。
宅配業者に紛れられると見分けがつかない
女性専用マンションといっても配達業者は男性が多いのでネットで注文した商品を届けるのは男性です。
家に帰ったら、インターホンに全然知らん男の履歴があった。なんか宅急便とかでもないし、多分同じマンションのどっかの部屋の人の彼氏だと思うんだけど、うち女性専用マンションなんよね。別にいいんだけど、部屋番号とか間違えないようまじで気をつけて欲しい。
— らいちゃん (@rai11___) January 9, 2022
例えば注文した商品が届いたと思ってオートロックを開けたら実は不審者で家にあがりこまれるという可能性もあるというわけです。
直接受け取りしないようにしたり、宅配ボックスを使う等である程度接触は防げますが、ふとした瞬間に扉を開けてしまうと危険です。
女性専用マンションに住むメリット
- セキュリティー面が充実している
- 隣人トラブルが比較的少ない
- 女性目線の設備が整っている物件が多い
セキュリティ面が充実している
女性限定物件に住もうと考えている方はおそらくセキュリティ面を重視している方が多いと思います。
確かにそう謳っているだけあって防犯カメラ、オートロック、物件によっては常駐している管理人がいるところもあります。
この辺は物件の詳細を確認してみるとどんな設備が整っているのかがわかると思います。
隣人トラブルが少ない
入居者が女性のみの場合は一般的な賃貸物件に比べるとトラブルが起きにくいのも事実です。
これはもともと男性の方がトラブルを起こしやすいのと、もう一つは女性同士なので仮にトラブルになったとしても和解しやすいという利点があるためです。
女性の中でもトラブルを起こしやすいタイプもいますが、そういった方はそもそも女性限定の物件を探すことはないでしょうからね。
女性目線の設備が整っている物件が多い
入居者のターゲットを女性限定に絞っているからこそ、部屋内部の設備も女性目線で造られていることも多いです。
例えばキッチンの高さや収納も背の届くように低めに設計されています。女性特有の「荷物が多い」問題も収納スペースが広めだったり独立洗面台がついていたりと女性目線で設計されています。
ちなみにもともと女性限定ではなかった物件に関してはこういった設計はされていないので注意してください。
女性専用マンションのデメリット
- 家賃が高い
- 必ずしも安全とは限らない
- 男友達や彼氏を部屋に呼べない場合がある
- 男性の助けを呼べない
- 彼氏を呼ぶと苦情が入りやすい
家賃が高い
まず一つ目は家賃が高めに設定されている物件が多いことです。
これはセキュリティ面を強化したことや女性限定の設計にしていることでコストがかかっているため家賃を高めに設定しなければ採算が合わないという借り手側の都合です。
マンション、オートロック、監視カメラ、管理人常駐などなど高い物件の特徴が揃っています。
また、「女性限定」という付加価値によって家賃が引き上げられているとも言えます。
必ずしも安全とは限らない
上記でも紹介したように女性専用マンションだからといって必ずしも安全とは限りません。
女性限定物件は裏を返せば狙いやすい物件と言えます。
掲載している時に「女性限定」をアピールしたいので誰でも簡単にその情報を見ることが出来てしまいます。
一人暮らしの女性は身の安全のために、女性専用のマンションに住んだ方がいいっていうけど
女性専用マンションなんか調べたら簡単にわかるから逆に危険だってことをずっと言ってる— キティ❖FF14 槍鯖 (@kity_melodia) March 13, 2021
不審者側からすれば、その建物=女性しかいないので侵入して男性がいるという心配がありません。
セキュリティも万全でないでしょうし、それだけ狙われる危険性を考えれば安全とは限らないというわけです。
オートロックマンションの場合はまだマシですが、女性限定を謳っている物件にはアパートもあります。
アパートのセキュリティなんてほとんどないのと同じなのでセキュリティ面を考えている方は絶対に選ぶべきではないでしょうね。
まぁ女性限定でセキュリティ面を謳っている物件で住んでいる女性にもしものことがあったら問題になるので、安全とは限りませんが一般的な物件よりはセキュリティが厳しいぐらいに考えておくべきでしょう。
男友達や彼氏を部屋に呼べない場合がある
仲の良い男友達や彼氏が出来た時に女性限定の物件だと入室すらできない場合があります。
住んで最初の頃は「彼氏なんて作れない」とか「仲の良い男友達なんていないから大丈夫」と思うかもしれませんが、最近ではマッチングアプリなんかも流行って誰でも出会いがある環境になってきているので、いざ彼氏ができたときに非常に不便に感じます。
彼氏が一人暮らしなら自分が遊びにいけば済みますが、いざという時や彼氏が実家暮らしだと毎回外で遊ぶことになるので出費も多くなりますしのんびりと過ごすことがしにくくなってしまいます。
女性専用マンションに彼氏を泊まらせることは可能?バレるとどうなる?
こちらで詳しくまとめているので参考にしてみてください。
男性の助けを呼べない
例えばもし仮に物件内に不審者が侵入して襲われそうになった時や見かけた時に誰かに助けを呼びに行くのが普通ですが、女性専用マンションだと隣人も全員女性ということになるのであまり頼りになりません。
これが通常の物件なら半数以上は男性なのでいざという時頼りになりますが、不審者が入り込んだ時の対処の術が少ないのが女性専用マンションならではのデメリットです。
管理人が常駐しているマンションならまだしも、そうじゃないと警察を呼んでも知人に電話したとしてもどうしても時間がかかってしまうので対処が遅れてしまうというのがネック。
頼る人が少ないと考えると精神的な安心感もあまり感じられません。
彼氏を呼ぶと苦情が入りやすい
これは女性専用マンション特有の体質になってきますが、例え男友達や彼氏を泊まらせることが許可された物件だとしても苦情が入りやすいです。
普通に会話をしているだけでも隣人から見れば「男を呼んでうるさくしている」という一種の妬み感情が含まれているので、騒いでいないのに管理会社に苦情の連絡を入れてトラブルになることも多々あるようです。
こういうのって女性のほうが陰湿なので「自分は我慢しているのに」とか「自分は彼氏がいない」という理由だけで大してうるさくしていないくてもトラブルに発展します。
女性専用マンションに住んでみた人の口コミや評判
昔女性専用マンションに住んでたのに一切告知無く男女兼用マンションになってたの、今考えると納得行かない
— guibi⛈️ (@guibi253) August 23, 2021
女性専用マンションに住むと、そういうのネットとかで調べて待ち伏せして痴漢してくる♂がいるらしい…どうやって安全に暮らせというのか…
— アンナタお嬢様💐聖母ちゃん(108) (@o_sei_bo) May 21, 2021
女性専用マンションの筈なのに、隣の部屋から男性の声するんだけど…
身内以外部屋入れない約束やぶってますねコレ…— 彩菜 (@yananoeaka) May 9, 2017
女性専用マンションに堂々と彼氏みたいな人がロビーで待ってたんだぜ。びっくりしたんだぜ。私が出た時にオートロック解除で入ろうとしてたけど良心が咎めたのかやっぱりやめてたんだぜ。それでいいんだぜ。
— say (@RDJ_say) August 19, 2020
調べてみたところやはり「身内ですら男性の入室は禁止」としているところも多いようですが「バレなければいいや」という気持ちでこっそり彼氏を部屋に招いている人もいるようです。
セキュリティ面に関しては女性専用マンションというのがわかっているせいか、逆に狙われやすくなっているような気がします。
ただ、そういった男性に敏感になっている入居者が多いので、ちょっとしたことですぐに通報してくれるという一面もあるので良いか悪いか微妙ですね。
防犯性の高い女性専用マンションの選び方
女性専用マンション自体が防犯性の高い造りにはなっていますが、選び方を間違えてしまうと不審者に狙われやすくなる可能性も否定できません。
マンションを選ぶ時にどういった部分を押さえておくべきなのか紹介していきます。
駅から近い物件を選ぶ
実際に女性が被害に遭うのは部屋内ではなく、帰り道のほうが圧倒的に多いと言われています。
駅から不審者につけられていて暗がり等で襲われてしまったり、ずっとストーカーされて建物内に侵入され、鍵を開ける瞬間に襲われることが多いそうです。
こういったことを避けるにはなるべく駅からの距離が近い物件を選ぶのがおすすめです。
駅から近ければ人通りもあるため襲いにくくなりますし、途中からつけてくるケースの不審者も少なくなるので結果的に防犯対策になるというわけです。
管理人常駐のマンションを選ぶ
防犯性を意識したいのであればなるべく管理人が常駐していていざという時に助けを呼べるような物件を選ぶべきです。
オートロック物件というのは結構穴があって、住人が通ったすぐあとに入ればだれでも簡単に侵入できてしまいますし、表面上はセキュリティがしっかりしていても駐輪場側からよじ登って入れてしまったり塀を登って侵入できるような構造になってしまっていることがあります。
こういった不審者に対してすぐに対応してくれるのが管理人の存在です。
管理人常駐物件でも24時間常駐しているとは限らないので、より安全性を求めるなら24時間管理人常駐物件を選ぶようにしましょう。
路地裏や暗がりのマンションは避ける
いくら防犯性の高いマンションだったとしても狙われやすい場所にある物件というのは結局うまいこと侵入されてしまいます。
路地裏や暗がりで人通りの少ないような場所に位置している物件は不審者や犯罪者にとって狙い目の物件。
また、帰り道の途中で襲われてしまっては元も子もないのでなるべく駅から近いような物件を選んだほうが犯罪に遭いにくくなります。
遠いとそれだけストーカー被害に遭いやすくなってしまいますからね。
引越し先決めるとき女性専用マンションも見に行ったけど女性専用ってうたってる割にセキュリティゆるくてやめたな。。
— ちゃん (@ikura_chankana) February 25, 2021
女性専用マンション=セキュリティが高いわけではないので、防犯設備もしっかりとチェックしておきたいところ。
防犯カメラが多い物件を選ぶ
例えオートロック物件だとしても防犯カメラ自体がないことも珍しくありません。
女性専用マンションを選ぶ時は防犯カメラが設定されているか、数は揃っているかをよく確認すべきです。
エントランス、駐輪場など侵入する付近に防犯カメラがあることで例え動作していなくとも不審者や犯罪者はその物件を狙いにくくなります。
「カメラで撮られている」というのは想像以上にストレスになるのでこういった物件は避けられがちです。
まとめ
- 女性専用マンションが狙われやすいのは事実
- オートロックは本気を出せば誰でも侵入可能
- 管理人常駐物件や監視カメラがある物件なら比較的安心
- 防犯性を考えるなら物件の立地も考慮しよう
女性専用マンションは危ないという噂がありつつも、なんだかんだでセキュリティ面は充実していて狙いたくても狙いにくい物件なのでアパートのようにそこまで警戒する必要はありません。
ただし選ぶ時は駅からの距離や環境もしっかりと考えておかないと物件と関係ないところで狙われたりストーカー被害に遭うのでその点注意が必要です。
女性専用マンションは男を非常に呼びにくい環境になっていることは間違いないので入居の際はそこをしっかりと考えた上で決めましょう。
住んでいる人の中には「男性恐怖症だから女性専用を選んだ」って人もいますからね。
女性専用マンションの探し方
女性限定マンションはネットで探す場合「こだわり条件」等でチェックをつけて探すのが効率的です。見た目は他の物件を変わらないので一覧で見ていてもまず気づきません。
女性限定マンションはかなり数が少ないので比較的物件数の多いサイトを使ってください。スーモやホームズあたりが無難。
自分で探すのが面倒な場合はイエプラというサイトがおすすめです。
条件を設定しておけば新着物件を半自動的に紹介してもらえて、チャットで細かい相談ができるのでかなり便利です。無料で使えるサイトなので興味があれば使ってみてください。
最初から不動産に行って営業マンに探してもらう人もいますが、時間効率が悪く物件数も少ないのであまりおすすめしません。