引っ越し2ヶ月前から内見は早すぎる?いつから始めるのが理想?

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お部屋探しは引っ越しの1ヶ月~2ヶ月前から探し始めるのが理想と言われています。

ただし、あまりにも早い時期に内見して良い物件が見つかったとしても入居日を遅らせるにも限界があります。

今回は『引っ越し2ヶ月前から内見するのは早すぎるのか』入居までの流れとともに最適な内見時期を紹介していきます。

引っ越し2ヶ月前から内見するのは早い

引っ越しの2ヶ月前に内見をしてしまった場合、2ヶ月間入居せずに押さえておくことが難しいため『早すぎる』というのが結論です。

内見から契約の流れ

内見して即日申込みを入れた場合、入居審査に約1週間、入居日調整をしても2週間程度となるため、遅めにずらしても3週間後には入居することになってしまいます。

つまり1ヶ月以上も入居日を早めてしまう結果となり、今住んでいる物件との2重家賃を1ヶ月分は支払う羽目になります。

部屋探しは2ヶ月前から始めても問題ありませんが、内見可能なお部屋というのは即入居可物件となります。

入居までの工程即入居可物件退去予定物件
退去するまで最大1ヶ月
物件の申し込み1日1日
審査期間3日~7日3日~7日
初期費用の入金・確認1日1日
ハウスクリーニング退去から7日~14日後
書類作成1日1日
入居日調整・契約1日~2週間1日~2週間
鍵の引き渡し・入居1日1日
入居にかかる日数
(平均)
7日~14日約1ヶ月~2ヶ月

退去予定物件とは違い、申込みをして入居審査に通ればいつでも入居が可能となるため2ヶ月待ってもらうことは難しいというわけです。

内見は入居希望日1ヶ月前に行うのがちょうどいい

内見可能な即入居可物件であれば入居希望日1ヶ月前であれば申し込みや審査、入居日調整により1ヶ月後に入居が可能となります。

条件に合う物件が2ヶ月前から見つかっても長く物件を押さえておくことができません。

申し込み日を遅らせることで実質的には入居日を遅らせることはできるものの、申し込みを行う前に他の人に取られてしまうリスクも高いです。

2ヶ月前から良い物件を見つけてしまった場合は『フリーレント交渉』をして家賃を1ヶ月分タダにしてもらうか、家賃支払いを受け入れるかのどちらかとなります。

物件を押さえておけるのは最大1ヶ月程度

入居希望日はこちらの希望日を伝えるため、入居を遅らせたいならなるべく遠い日を伝えましょう。

入居審査が通過してから契約するまでに『入居希望日』を決定します。

通常は2週間程度の範囲内であれば自由に設定することができるものの、あまりにも遅いと大家にとって不利益となるため断られてしまいます。

入居までの流れ

ただし『今の物件を退去するのが1ヶ月後』などやむを得ない事情があれば、交渉次第で最大1ヶ月程度入居日を延ばすことも可能です。

大家としては少しでも早く入居してもらい、家賃収入を得たいと考えているため伸ばすと言っても限界がありますが、交渉して損はないので営業マンに相談してみましょう。

即入居可物件では入居審査通過に1週間ほどで、残り1ヶ月半以上を交渉しなければならなくなるため、よほど人気のない物件でいと交渉は難しいでしょう。

良い物件なら数日程度で埋まってしまう

『内見を早めにして申込みをせずに待っておく』と考える人もいますが、良い物件というのは数日程度で埋まってしまうため得策ではありません。

OHEYAGO(オヘヤゴー)の調査によれば、優良物件の平均空室期間は26日間、その他の物件の場合は83日間となっています。

平均空室期間

この期間には退去してからの修繕作業や申込みから契約にいたるまでの期間も含まれています。

需要が高い優良物件でハウスクリーニング等を引いた実際の内見できる期間は5日間~9日間程度。

内見だけ先にして物件を押さえずに待っていても、他の人に取られるリスクが高いため、早すぎる内見というのは意味がないということです。

引っ越し2ヶ月前から部屋探しする際のコツ

引っ越し2ヶ月前から部屋探しをするのは問題ありません。

余裕を持って2ヶ月前から準備を行うのであれば、引っ越しまでの期間によって部屋探しの仕方を変えていくのがおすすめです。

2ヶ月前:退去予定物件を中心に探す

2ヶ月前から部屋探しをする場合、退去予定物件を中心に探していきましょう。

退去予定物件は、退去希望を出しているが1ヶ月以内に退去する予定のお部屋です。

退去予定物件の特徴
  • 借り手がつきやすい好条件物件が多い
  • 長い期間物件を押さえることができる(最大2ヶ月程度)
  • 住居中なので内見はできない

退去予定物件は退去の1ヶ月前ぐらいから募集を始めるため、即入居可物件に比べると押さえておける期間が長いのが特徴です。

退去予定物件の入居者募集の時期

まだ住居中だと内見自体はできませんが、お部屋の写真や間取りからある程度イメージを付けることができるので、候補となる物件をいくつか見ておきましょう。

また、退去したばかりの物件であれば清掃前ですが内見が可能となります。

入居するには必ず修繕作業やハウスクリーニング作業が必要となるため、引っ越しまでの期間の時間稼ぎをすることができ、2ヶ月先の引っ越しでも無駄な家賃を払わずに入居ができます。

2ヶ月前から即入居可物件を選んでしまうと、内見はできるものの入居が前倒しになってしまうので注意が必要です。

先行申込みできる物件を探す

退去予定物件には『先行申込み』に対応している物件と『先行契約』しか対応してくれない物件があります。

先行申込みとは退去する予定の物件に先に申し込みを済ませ、退去した後で申し込みをすることによって契約する方法です。

先行申込みのメリット
  • 1ヶ月近く物件を”契約せずに”押さえておける
  • 入居までの期間を最大2ヶ月ほど稼ぐことができる
  • 内見してイメージと違う場合にはキャンセル可能
先行申込みのデメリット
  • すべての退去予定物件が先行申込みできるわけではない
  • 内見後にキャンセルすると一から部屋探しが必要となる
  • 人気物件では二番手や三番手で先行申込みが入っていることもある

【退去するまでの期間分】をまるまる押さえておくことができ、契約する場合にはハウスクリーニング等の清掃作業も入るため、最大2ヶ月近く物件を押さえておくことが可能です。

先行契約は内見する前に契約することになるため、どうしても内見したい場合やリスクを考えるのであれば避けるべき物件です。

強気な大家では内見のできない先行契約で募集をしているため注意が必要です。

1ヶ月前:即入居可物件を中心に探す

退去予定物件を中心に探してみて1ヶ月間良い物件が見つからなかった場合は即入居可物件に絞って探していきましょう。

即入居可物件はすでに退去をしていて、入居審査さえ通過すればいつでも入居が可能なお部屋です。

すぐにでも入居したい人や内見できるのが魅力ですが、入居日を延ばすことができないため最大で1ヶ月後には入居する必要があります。

即入居可物件の中には退去したばかりで清掃作業が済んでいないお部屋もあります。

入居を少しでも引き延ばしたいのであればこういった物件がねらい目ですが、すぐにでも引っ越したい場合は修繕作業に時間がかかり引っ越し予定日に引っ越すことができないというリスクもあります。

2ヶ月後に引っ越したいならすべきこと

引っ越し希望日が2ヶ月後であれば、ある程度余裕をもったお部屋探しが可能です。

ただ、部屋探しの方法によっては良い物件が見つからずに希望日を過ぎてしまったり、逆にすぐに見つかりすぎて入居日が前倒しになるリスクもあります。

後悔しないために2ヶ月後に引っ越したい人がすべきことをまとめてみました。

住みたい条件を確定させておく

希望の家賃内で自分の条件に合ったお部屋を探すのはかなり大変です。

『2階以上』『マンション』『角部屋』『1LDK』など条件を設定していけばいくほど家賃帯は高くなり、妥協をせざるを得なくなります。

せっかく2ヶ月も時間があるなら、早めに自分が希望する条件を確定させておくことが大切です。

ネットで実際に調べて、どのぐらい物件がヒットするのか、近しい物件はどの程度あるのか調べておくことで「妥協すべき範囲」を設定できます。

担当営業マンに入居希望日を先に伝えておく

部屋探しはどの不動産でも『引っ越しの60日前から』対応してくれています。

2ヶ月前から部屋探しをすること自体は特別早いわけではないですが、あらかじめ担当の営業マンに入居希望を伝えておくことは大切です。

最初に伝えておけばそれを踏まえた上での部屋探しができますし、希望の物件を見つけるのが早かったとしても担当営業マンが大家や管理会社に直接交渉してくれます。

入居日交渉もスムーズにしやすいので、内見した後で伝えるよりも部屋探しの段階から伝えておくと融通が利きやすくなります。

同じ間取りの空室物件がないかチェックする

退去予定物件を中心として探した場合、問題となるのはすぐには内見できないこと。

希望のお部屋は内見できなくても、すでに退去して空室となっている同じ間取りのお部屋があれば内見が可能となります。

イメージと違うかどうか確かめる意味でも内見しておく価値があります。

ただし、日当たりだけはお部屋ごとに違いが出るので外から日が当たっているかどうかを確認しておきましょう。

逆に見つけたお部屋が即入居可物件だったとしても他のお部屋が退去予定物件として募集している可能性もあります。

物件名+地域名で検索してみて他に募集しているお部屋があるかチェックしておくことも大切です。

物件名さえ覚えておけば、埋まってしまったとしても時間が経てば他のお部屋が募集したときにすぐ見つけることができます。

家賃交渉や設備交渉を行う

時間がない引っ越しとは違い、2ヶ月前から部屋探しをするなら数回入居審査に落ちたとしても間に合うぐらいには余裕があります。

少しでも条件の良い物件に住むために家賃交渉や設備交渉は積極的に行っていきましょう。

交渉をしてくれるのは担当営業マンとなるため、少し不満な点があるならそれはストレートに伝えるのが大切です。

『エアコンをもう1台つけてほしい』『家賃をあと2,000円安くしてほしい』など即決できない理由を話すのが有効です。

実際に交渉に成功した人の意見をまとめているので参考にしてみてください。

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まとめ

  • 2ヶ月後に引っ越したいなら今から内見するのは早すぎる
  • 今から部屋探しをするなら退去予定物件を中心に探そう
  • 引っ越し予定日1ヶ月以内であれば内見しても交渉で入居日を調節できる
  • 退去したばかりの清掃されていない物件なら時間を稼ぎやすい

2ヶ月後に引っ越したいから余裕を持って部屋探しを始めるのは間違いではありませんが、今すぐに内見をしてもすぐに入居することになってしまいます。

2ヶ月あるならまずは人気の高い退去予定物件を中心に探し、先行申込みが可能であれば申込みをしてみましょう。

先行申込みなら契約前に内見して確認することができるので、住んでから後悔するリスクもありません。

引っ越し1ヶ月前になったら即入居可物件を中心に探し始めるとちょうど入居希望日に入居することができます。