少しニッチな話なのでこれで悩む人も少ないと思いますが、一般的な一人暮らし用の部屋は長方形が多いと思います。
ただ、中には正方形で四角い部屋もあり、どっちを取るか難しいところですよね。
私は過去にどっちの部屋にも住んでいたことがあるので今回はその経験をもとに住み心地の違いを伝えていきたいと思います。
では、早速見ていきましょー!
目次
長方形の部屋の特徴
前提条件として正方形の部屋も長方形の部屋も一人暮らしの平均である6畳とします。
同じ条件下となると正方形よりも長方形の部屋の方が広く感じられると思います。
これは部屋に入った時、あるいはドアを開けた時に奥行によって圧迫感に影響を与えるためです。
一方で、模様替えがしにくいのは長方形の部屋のデメリット。
ベッドを置くにしても選択肢がそもそもないのでだいたい位置は決まってしまいます。
例えば窓側スペースに置くと部屋が広く見える使い方として良いのですが、窓から外に出ることが出来なくなるため洗濯物などベランダに用事がある時は困ります。
かと言って横向きでベッドを置いてしまうと部屋がより狭く感じられますし、デッドスペースもできるのでお勧めできません。
クローゼットが設置されている部屋はさらに選択肢が狭まります。
私は模様替えが好きなのでベッドの位置を変えたり出来ないのは苦痛に感じました。
余談ですが、僕の友人が8畳の細長い部屋に引っ越した時に家具の置き場にかなり困っていました。細長過ぎるとベッドを縦に置くことすらできないので、デッドスペースが増えるため辞めた方が良いです。
長方形の部屋のレイアウト例
【広く見えるレイアウト】
割とよくある長方形(6畳ほど)の部屋に家具を配置した時の例です。
ベッドは横にしがちですが、こういった長方形の部屋は空間を縦に使うと部屋を広く見せることができるのでおすすめ。
長方形の部屋にベッド置くときは長辺に合わせるより、短辺に合わせたほうが空間がうまく使える。
宿舎生活のライフハック。— じょバンニ (@jova_nova_9) March 31, 2020
ただ、デメリットとしてはベランダが通れなくなる可能性があること。一応少し隙間があるのでベッドの上を通らず行き来することは可能ですが、基本この配置にするとベランダはほぼ使えなくなります。
デスクを配置したい場合は本棚の位置をベッドの足元に配置して、テレビの横のスペースにデスクを持ってくることで空間をうまく使いましょう。
8畳ぐらいあればもう少しゆとりのある空間使いができますが、6畳程度だとこのあたりが限界です。キッチンまでの通り道、クローゼットがあるのでその前に物は配置できないので自然とこういった形になってしまいます。
【レイアウト例2】
本棚をベッド横に配置することにより簡易的な仕切りの役目も果たすので寝室とリビング空間を分けることができます。
ただし、6畳程度だと本棚をベッド横に置くと入り口からテーブルの距離が近くなってしまうのである程度の広さが必要です。8畳程度ならこういった空間を分ける方法がおすすめです。
【レイアウト例3】
テレビの位置を隅に置くことにより、リビング空間のゆとりを増やすことができます。
大胆にテーブル位置を真ん中に持っていくことで違った配置になりますが、こちらも6畳というよりは8畳程度の広さ向けです。
また、縦の長さがあまりないとベッドとテレビが若干被る角度になってしまうので通常のベッドじゃなくてローベッドとか背の低めのベッドを配置したほうがよさそう。
【縦型のレイアウト】
長方形タイプの部屋でも縦に長いような間取りも存在します。
部屋が狭いとベッドを置くスペースは限られてしまいますが、基本的にはドアから最も遠い位置に置いたほうが部屋を広く見せることができます。
ベッドの圧迫感が大きいのでドアを開けたときに見えにくい位置に配置すると空間が広く感じやすくなります。
【縦長のレイアウト例2】
7畳や8畳あるならこういった配置もありです。
本棚の横にデスクを置くゆとりもありますし、テレビとテーブルの距離を確保できるので目の良い人はこっちのほうがおすすめ。
ただし、ドアを開けた瞬間にベッドが見えてしまうので部屋はあまり広く見えません。
人を呼ばないならこういった配置もあり。
実際のレイアウト例
参照:https://folk-media.com/1990529
ベッドを縦にすることで手前の空間を活かすことができるので横に置いた時に「なんか狭いな」と感じるようなら配置替えすることをおすすめします。
ベランダまでの同線がなくなってしまうのは洗濯物を干す時に不便に感じますが、逆にベランダは洗濯物以外では利用することがないので僕の場合はそこは捨てて考えています。
参照:https://aflat.asia/coordinate/guide/layout-plan/step4/one-room/index.html
他サイトのレイアウト例を見てみてもやはり空間を縦に使っていることが多いです。ベッド横にテレビがあってその前にテーブル+ソファという形が基本的なレイアウト。
ソファは正直あってもなくてもどっちでもいいんですけど、あったほうが見栄えとしてはオシャレです。
ただ、一人暮らしだとソファを買うことで部屋が狭くなってしまったり、結局購入したけど小さめのソファだったり座り心地があまりよくなかったりしてソファの前に座ってしまうことが多くなる傾向があります。
実際僕も部屋をオシャレにしたいと思ってソファを購入しましたが、そこに座すことは滅多になくて引っ越した際に捨ててしまいました。
参照:http://www.interior-heart.com/seven-color/sit-alone/idea12.html
こちらはよくあるベッドを横に置く形です。確かにこっちのほうが一般的だしベランダまでの同線を作ることはできるものの完全に一人暮らしで部屋に人を呼ばない場合の配置の仕方です。
横に置いてしまうと部屋が狭く感じることも1つのデメリットですが、オシャレっぽさに欠けてしまいます。
もし部屋に友人や恋人を招く場合、座る場所がベッドやベッド周りになってしまうので居心地としてはあまり良くありません。
8畳程度あれば長方形の部屋でベッドを横置きにしてもテーブルスペースをしっかりと確保できますが、6畳程度だとテーブルの置き場がベッド前の同線部分になってしまいます。
長方形の部屋に正方形のコタツ机はやっぱ邪魔かなあ…動線がクソ狭い
— 連荘(れんちゃん)指揮官 (@renchanyokosuka) October 8, 2020
ちなみに6畳の場合はテーブルは小さめのものを選ぶようにしてください。テーブルが大きいとそれだけ部屋が圧迫されてしまうので狭く感じます。
宅飲みをしょっちゅうする想定なら構いませんが、オシャレさを目指しているのであれば小さい物がおすすめ。
正方形の部屋の特徴
残念ながら正方形の部屋は長方形の部屋に比べてパっと見、狭く感じます。
狭く感じるのはドアを開けたときに端までの距離が近いためです。
これも難しい部分ですが、正方形の部屋の場合ベッドを置くと異様に部屋が狭く感じられるんですよね。
実際に住んでみると正方形なので家具をどこにおくか選択肢が多くて模様替え好きにはこちらの方がおすすめ。逆に言えば家具の配置は難しく感じられるかもしれません。
僕が住んでいた正方形の部屋はクローゼットがなかったのでその分配置を自由に変えることが出来ましたが、そうでない場合を考えるとベッドの位置は完全に固定するしかなさそうです。
正方形の部屋だと5畳、8畳程度の部屋が多いですね。
正方形の部屋のレイアウト例
正方形の部屋の場合はこの配置が基本です。ベランダ、ドア、クローゼットがあるせいでベッドの配置が制限されてしまっています。
やるとすればこの配置の真逆バージョンぐらいですね。ドア横に100センチほどのスペースがあるならベッドをドア横に置くのがベストですが、これはほんと部屋によっては置けないので難しいところです。
部屋の形が正方形のせいか、ベランダ横にベッドを配置すると急に圧迫感が出てしまうのであまりおすすめしません。やってみるとわかります。
ドアとクローゼットがどこに配置されているかによって配置は異なってきますが、必然的に邪魔にならない位置に置くしかありません。
実際のレイアウト
参照:https://www.interior-heart.com/navi/type2.html
6畳で正方形の部屋の場合はこういった形になります。ベッドはドアから対角線上の位置になるように配置することで同線の邪魔にならずに済みます。
ドアの直線上に置いてしまうと開けた瞬間に物があるせいでなんとなく部屋全体が狭く感じてしまいます。
参照:https://www.goodrooms.jp/journal/?p=51336
こちらは8畳で正方形の部屋のレイアウト例です。
8畳ぐらいあれば空間にゆとりがうまれるので家具も置きやすくなりますが、基本的な配置はあまり変わりません。
ベッドを横向きにして目の前にテーブルを置いてその前にテレビ。棚等の家具はクローゼットやベランダ、ドアの邪魔にならない端っこに配置。
もういっそのことホテルのようにベッドを真ん中にしてしまうというのもありだと思います。そうするとベッド横にソファ&テーブルを置いてベッド前はテレビ。
まさに一人で生活するには理想的な部屋ですが、当然これだと人を呼びづらくなりますしベッドがメインという感じ(寝室みたいになる)なのでベッドの上でゴロゴロすることが多くなってしまいます。
参照:https://www.daiken.jp/consumer/storage/columns/43.html
こちらは5畳程度のかなり狭い部屋ですが、あえてテーブルやテレビを置かないことでかなりオシャレで使いやすい空間になっています。
個人的にはかなり好きですね。狭いのであればとにかく物を削っておかないようにするというのは手です。
6畳程度なら無難に長方形がおすすめ
総合的に考えると6畳の部屋の場合は縦長の間取りの方が良いように感じました。
正方形の部屋はやっぱり狭く感じます。6畳で正方形の部屋ならベッドを置かずに敷布団にしたほうがいいかもしれません。そうするとオシャレ感がでなくなってしまうのが難点なのが悩みどころ。
8畳以上となるとある程度のスペースが確保できるので正方形の部屋でも問題ありません。長細すぎる長方形はやめた方がいいです。
理想としては少し長方形かな?というぐらいのバランスの良い部屋に住むことです。
ちなみに一度だけ5畳の正方形の部屋の内見をしたことがありますが、あれは確実に辞めた方が良いです。
ベッドを置いたらそれだけで部屋が埋まってしまうので布団を敷くしかなくなります。とにかく家賃の安さ第一ならいいと思いますが、レイアウトうんぬんの話ではなくなるので。
部屋をオシャレにしたいならシンプルさを目指すべき
好みにもよりますが、インテリアコーディネート初心者がいきなり部屋をオシャレにしようとしてもかえってごちゃごちゃした部屋になりがちです。
一人暮らし用だと6畳が平均で広くても8畳程度となるので物を置くにも限度がありますし、物ばかり置いてしまうとより部屋が狭く感じてしまうのでとにかく物を減らしてシンプルな部屋を目指すのがおすすめです。
それこそ色を2色に絞って余計なものは置かないスタイルにすることで自然とオシャレな部屋に仕上がります。
言うなればファッションと同じです。あまり余計なものばかり身に着けずにシンプルにしたほうがうまくいきます。
まとめ
結局のところどちらを選択するにしても多少のデメリットはあるのであまり深く考えない方が良いかもしれませんね。
ネットの意見を見てみると現在正方形の部屋に住んでいる人は長方形の方が良い!と言っていますし、長方形の部屋に住んでいる人は正方形の部屋に住めばよかった!と言っています。
狭い部屋を気にするのであれば8畳以上の部屋を選択するようにすべきだと思います。
8畳の部屋はあまり多くはないですが、探せば見つかります。
自分で探すのが面倒な人は「イエプラ」や「イエッティ」といった専門スタッフが希望の部屋を探してきてくれるサービスを利用した方が手っ取り早いと思います。
ぜひ参考にしてみてください。
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