同じ賃貸物件を違う不動産で審査・申し込みすることはできる?

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良い物件を見つけても意外と初期費用が高かったり、あまり信用できない不動産屋で申し込むのは気が引けます。

『同じ物件を違う不動産屋で申し込みや審査を行うことはできるのか』について徹底的にまとめてみました。

他社物件も紹介可能と謳っているところもありますが、その仕組みについても合わせて解説していきます。

同じ物件を違う不動産で申し込み・審査はできる

結論から言えば、同じ物件を違う不動産で申し込みしたり、入居審査をしてもらうことは可能です。

これはほぼすべての物件が他社でも同様に紹介可能となっている不動産業界の仕組みがあるためです。

ネットに掲載されるまでの仕組み

不動産会社は【レインズ】と呼ばれる国土交通省から指定を受けた不動産流通機構が運営する不動産業者専用ネットワークに情報を登録し、そこから他社やネットに掲載されることによって誰でも情報が手に入るようになります。

担当営業マンがしつこかったり、お世話になっている不動産会社があり、乗り替えることができるというわけです。

ただし、すべての物件が紹介できるというわけではないので注意しましょう。

また、不動産会社によっては『他社物件の紹介はしない』といった方針を定めている場合もあります。

再審査での利用は違う不動産に変えても意味がない

『入居審査に落ちたから別の不動産会社で再審査してもらいたい』といった要望を叶えることはできません。

不動産会社というのはあくまで仲介業者の立ち位置であり、実際に入居審査を行うのは管理会社や家賃保証会社が行うため。

入居審査の流れ

経由している仲介業者は違っても審査する会社自体は変わらないため、再審査するにあたって別の不動産会社を利用する意味はありません。

一度審査に落ちている状態だと再審査してもらうことができないことも多いので注意が必要です。

2社に申し込みを入れるのは原則NG

申し込みや審査の途中で不動産屋を変えたくなったとしても、原則2社同時に申し込みを入れるのはNG行為となります。

上記でも説明した通り、入居審査を行う会社は同じであるため、結局は申し込み情報が重複するだけとなってしまいます。

仮に不動産屋Aと不動産屋Bから同時に申し込みを行った場合、先に情報・書類が届いた側の内容を持って審査されることになります。

場合によってはトラブルの原因となるため、審査の途中で不動産会社を変更するようなことはやめておきましょう。

初期費用見積もりが変わることがある

同じ物件、入居審査を行う会社が同じであっても経由する不動産屋によって初期費用額が異なることはよくあります。

これは不動産屋ごとに自社商品であるオプション代が含まれていたり、仲介手数料が異なるためです。

同じ家賃だとしても仲介手数料が無料や半額のところもあれば、賃料1ヶ月のところもあります。

利用する不動産屋次第で数万円程度金額に差が出るので、適当に決めるのではなく初期費用が安くなる不動産を利用するのがおすすめです。

同じ物件を違う不動産で紹介してもらうメリット

同じ物件でも違う不動産屋で紹介してもらうことによって得られるメリットについてまとめてみました。

金銭面にも関わってくるので意外とバカにできません。

信頼できる担当者に任せられる

一度でも不動産店舗で部屋探しを行うと担当者がつき、基本的に担当者を変更することはできません。

担当営業マンによっては『入社したばかりで知識がなく、内見してもなにも教えてくれない』『条件に合わない物件ばかり勧めてくる』など問題を感じることもあります。

また、不動産屋全体として営業がしつこく、決まるまで何度も電話がかかってきたり内見後にも次の予約を入れさせようとしつこいこともあります。

不動産屋を変えることで担当者を変えることができ、営業がしつこくない不動産屋を選べば嫌な気持ちにならずに部屋を決めることができます。

仲介手数料が安くなる可能性がある

仲介手数料は物件の仲介をしてもらったお礼として定められた額を仲介業者ないしは大家に支払うお金のこと。

部屋を探し、契約する際に必要となる初期費用の一部に仲介してもらった業者に対する手数料です。

仲介手数料は大家から取っても利用者から取ってもいいものですが、多くの物件は利用者から取るような仕組みになっています。

仲介手数料は宅地建物取引業法によれば「貸主から賃料の0.5か月分以内、借主から賃料の0.5か月分以内が原則」として定められていますが上限は1ヶ月分であり、『仲介手数料1ヶ月』としている業者は多いです。

不動産によっては半額にしたり、中には仲介手数料無料と謳っているようなところもあります。

不動産業者を変えることにより、賃料半分~1ヶ月分まるまる安くなることがあるため、安さを重視するなら着目すべき項目です。

オプション代がかからない可能性がある

『入居安心サポート費』や『消毒施工費』などは各不動産屋の自社商品となり、利益率の高いものです。

法律上オプション項目は拒否できるものですが、契約の条件として含まれている場合に拒否するのが難しいので外してもらうのは容易ではありません。

消毒施工費が必須のケース

自社商品を扱っていない業者を利用することで、面倒な押し問答を避けて初期費用を安くすることができます。

ちなみにネット型不動産であれば店舗経営ように地代家賃が発生せずコストを削減できるため、自社商品を持ちません。

大手不動産屋ではオプション代がかかることが多いので注意しましょう。

違う不動産に変えるときの不動産会社の選び方

『他社物件も紹介可能』な業者のみを選ぶ

仕組み上、他社物件を紹介することはどの不動産でも可能ですが、他社物件は利益率が低くなるため紹介しない不動産もあります。

他社物件の紹介が可能な不動産屋であればセールスポイントなるため公式ページや物件情報ページに記載がなされています。

シャーメゾンやD-roomなどコンセプトのある賃貸仲介業者は自社物件のみの取り扱いで運営されている一方、アパマンショップやピタットハウスなどは他社物件の紹介が可能です。

審査や交渉に協力的な不動産を選ぶ

入居審査に直接営業マンや不動産屋が影響を及ぼすことはほとんどありませんが、不動産屋によって『審査に通さずに断る』といった対応をされることもあります。

借りられるか微妙なラインの年収や職業だと、門前払いを受ける可能性がありますがすべての不動産屋で同様の対応をしているわけではありません。

親身に相談に乗ってくれたり、申し込みの記入方法1つとっても協力的な不動産を利用することで通過率も高くなります。

家賃交渉や設備交渉にも積極的な不動産であればお得に住むことができるので、交渉に強い不動産の利用もおすすめです。

2社に初期費用の見積もりをしてもらう

物件ごと、不動産ごとに初期費用が異なるため不動産屋を変える際に初期費用の見積もりを取ってもらうのが確実に安くする方法です。

一見、安さを謳っている不動産でも初期費用の見積もりは他の費用によって高くなる場合もあります。

初期費用で注目すべき点は『仲介手数料』と『オプション代』です。

敷金、礼金などは物件ごとで違うので、不動産屋を変えても交渉しない限り金額の変更はありません。

仲介手数料の安い不動産を選ぶ

仲介手数料は仲介業者にとっても大きな収入源であり、利用者にとっても無視できない金額です。

なるべく仲介手数料の安い不動産を利用することで初期費用を抑えることができるため、申し込みを提出する前に『本当にその不動産屋でいいのか』を考えるべきです。

仲介不動産仲介手数料
UR賃貸住宅無料
ビレッジハウス無料
レオパレス無料
ゼロヘヤ無料
oheyago無料~半額
39room無料~3.9万円
エイブル(直営店)家賃0.5ヶ月
ミニミニ(直営店)家賃0.5ヶ月
イエッティ家賃0.5ヶ月
AWANAI賃貸家賃0.5ヶ月
いい部屋ネット家賃1ヶ月
アパマンショップ家賃1ヶ月
ピタットハウス家賃1ヶ月
ホームメイト家賃1ヶ月
タウンハウジング家賃1ヶ月
シャーメゾン家賃1ヶ月
イエプラ家賃1ヶ月

仲介手数料を安くしている不動産には『他社物件お断り』としているところも多いので注意しましょう。

また、仲介手数料半額の代わりにオプション代を取ること結果的に高くつくような不動産もあります。

オプション代のかからない業者を選ぶ

オプション代が契約条件となっている場合は拒否できないため、最初から自社商品自体を持ち合わせていない不動産の利用がおすすめです。

オプション代料金相場
入居安心サポート費約15,000円
消毒施工費約15,000円
害虫駆除・光触媒約20,000円

オプション代はすべて含めると数万円程度かかってしまいます。

同じ物件なのにいらないオプション代で費用がかかってしまうのはもったいないので、見積もりを取った時点でオプション代が含まれていない不動産を選ぶのが良いでしょう。

どっちにも入っているようであれば『外してもらえませんか?』と聞いて、承諾してくれた不動産で申し込むと安く済みます。

違う不動産で紹介してもらう時におすすめな仲介業者3選

利用したい不動産が見つかっていないのであれば『ネット完結型不動産』がおすすめです。

店舗を構えない分無駄な費用がかからないため、お得にお部屋を借りることができます。

おすすめな不動産について特徴と合わせて紹介していきます。

イエプラ

イエプラ

イエプラ公式ページへ

運営会社株式会社コレック
口コミ評価(google)★★★★☆(4.5)
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数約10万件以上
仲介手数料基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存)
利用料金無料
会員登録必要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
業者専用サイト「ATBB」が見られる
設定できない細かい条件を伝えられる

イエプラは店舗で探してもらうのと同じように家にいながらネットで部屋を探してもらうサービスです。

顔を合わせる必要がなく、要望や相談はすべてチャットを通して行われます。

他社物件を紹介しているサービスなので物件の持ち込み、URLを送って紹介してもらうことができます。

無駄なオプション代が一切かからない上、イエプラでは『ATBB』という不動産業者ネットワークの閲覧が可能なのでスーモやホームズよりも早く情報を得ることができます。

ちなみに2021年5月までの審査通過率は平均で98.1%となっており、利用した人が審査落ちする確率はわずか1.9%となっています。

審査に不安な人にもおすすめできるサービス。

イエッティ

イエッティ

イエッティ公式ページへ

運営会社株式会社ietty
口コミ評価(google)★★★★☆(3.9)
対応エリア東京23区・神奈川
対応時間10:00~22:00
物件数全物件の90%以上
仲介手数料賃料の0.5%(半額)
利用料金無料
会員登録必要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
相場より条件の良い物件の通知機能あり
仲介手数料が安い

イエッティもイエプラと同じように部屋を自分で探すのではなく探してもらう不動産サイトです。

システム的にもほぼ同じで、同じような使い方ができますがイエッティの場合は仲介手数料半額というのが一番の強みです。

対応エリアが狭いので使える人は限られますが、初期費用を抑えたい人や気軽に相談したい人向けのサービスとなっています。

オヘヤゴー

oheyago公式ページへ

運営会社イタンジ株式会社
口コミ評価(google)★★★★★(4.9)
対応エリア東京都・神奈川
店舗数1軒
物件数(山手線)7,419件
仲介手数料無料~賃料1ヶ月分+税
現地集合(内見)可能
オンライン内見可能
物件の持ち込み可能
おとり物件0件
特徴仲介手数料が安い物件が多い
店舗に行かずに内見できる
しつこい営業がない
おとり物件がない
他社サイト物件も紹介可能

オヘヤゴーは他の不動産とは違い、自分のペースで内見できる【セルフ型内見サービス】を提供している不動産サイトです。

実店舗で探すというよりもスーモやホームズのようにネットで部屋探しを行い、内見予約も問い合わせることなく空いている日にちをタップするだけで良いので無駄な接触がありません。

また、オヘヤゴーの仲介手数料は無料~と安い物件が豊富で、物件の持ち込みも可能となっています。

すでに見つけた物件があるならURLを送って仲介手数料がいくらになるのか、初期費用について見積もってもらってから利用するかどうか判断するのがおすすめです。

まとめ

  • 同じ物件を他の不動産で紹介・申し込み・審査・契約することは可能
  • 他社物件を紹介していない不動産屋もある
  • 不動産屋を乗り替えることで初期費用が安くなる場合がある
  • 仲介手数料やオプション代の安い不動産屋を利用しよう

ほとんどの物件は他社でも紹介可能となっていますが、例外的にその不動産屋でしか紹介できない限定物件や掘り出し物件もあるので注意しましょう。

『他社物件紹介可能!』と謳っている不動産屋に物件を持ち込んで聞いてみましょう。

同じ物件でも自社商品等により初期費用は変わるので、安くしたいなら初期費用の見積もりをもらって比較するのが確実です。

ネット型不動産であれば無駄なコストをかけずに申し込むことができるのでおすすめです。