エイブルの初期費用って実は高い?オプション代はいくらかかる?

エイブルと言えば仲介手数料を半額にしていて、他の仲介不動産よりも初期費用が安いイメージがありますが、実はオプション代も含まれていることをご存知でしょうか?

本当にエイブルを利用すると初期費用は安くなるのか、実際に計算してみて利用がお得なのかまとめてみました!

エイブルの初期費用は実は高い?

エイブルの最大の魅力は仲介手数料が通常の半額で済むという点です。

これによって初期費用を大幅に削減できるため一見安く思えますが、結論から言うとエイブルで契約した場合、オプション代によっては通常の不動産よりも高くつくことがあります。

賃料60,000円の物件の例にエイブルと一般的な不動産の初期費用を比較してみます。

エイブル その他の不動産
前家賃 60,000円 60,000円
敷金 60,000円 60,000円
礼金 60,000円 60,000円
仲介手数料 33,000円 66,000円
鍵交換費 15,000円 15,000円
火災保険料 20,000円 15,000円
コンシェルジュ24 19,800円 15,000円
消毒施工費 15,000円 0円
光触媒コーティング・害虫駆除 23,650円 0円
防カビコーティング 13,200円 0円
合計 309,650円 291,000円

エイブルのオプション代は全部合わせると71,650円。

確かにエイブルで契約すると仲介手数料が半額で済みますが、オプションの種類が多いので全て受け入れてしまうと結果的に高くついてしまうわけです。

もちろんオプション代というのは法的には拒否できるものであり、任意ですが強制かのように勧めてくることも多いので拒否するのが意外と難しかったりします。

仮にオプション代をすべて断った場合の合計額は238,000円となり通常の物件より53,000円も初期費用は安くなります。

エイブルの仲介手数料やオプションについて1つ1つ説明していきます。

仲介手数料

エイブルの仲介手数料は確かに半額+税なのですが、実はこれは”直営店で契約した場合”に限られます。

エイブルというのはフランチャイズ展開していることで全国的に有名な会社ですが、フランチャイズ店というのはいわゆるエイブルの看板を借りただけの不動産です。

直営店の場合、マニュアルは本社で一元化されているのでどの店舗に行っても同じ待遇を受けられますが、フランチャイズ店は独自のマニュアルがあるためそれぞれ違った対応をされます。

つまり、フランチャイズ店だと普通に仲介手数料が1か月分かかる可能性もあるということです。


仲介手数料が1か月分かかってしまったらエイブルを利用する利点がほぼないので利用する店舗は間違えないように。

フランチャイズ店の場合は【エイブルネットワーク】と書かれていて、都心部は直営店が多いですが地方はフランチャイズ店が多いです。

ちなみに学生や女性の場合、直営店を利用するとさらに仲介手数料が割引されるのでお得です。

【エイブル女子割10%割】と【学生割10%割】がつくので女学生であれば仲介手数料を70%カットすることが可能でかなり安いです。

コンシェルジュ24

コンシェルジュ24というのはいわゆる入居安心サポートという類の費用です。

任意オプションなので外してもらうことは可能です。

サービス内容
  • 緊急駆けつけサービス:利用制限なし
  • 暮らし安心出勤サービス:年3回無料
  • 生活電話相談サービス:年3回無料
  • スペシャルサポート:お見舞金1回無料
  • 安心快適ライフサービス:有料

こういったトラブルサポート費の相場は15,000円前後ですが、エイブルのコンシェルジュ24(ライフサポート24)は19,800円なので少し割高。


鍵をなくしてしまった時とかもしものトラブル時に役立つものですが、そもそも入居安心サポートがなくてもトラブル時は管理会社が対応する必要があるのでいらないサービスと言われています。

一応オプション商品なので任意加入ですが、あたかも強制であるかのように勧めてくるので拒否するのが大変なようです。

消毒施工費

消毒オプションはしっかりと拒否すれば外してもらうことが可能です。

これもコンシェルジュ24と同様エイブルにとって利益率の高いサービスですが、アパマンショップが以前ガス缶爆発時点を起こして以来拒否できる会社は増えています。


これも法律上拒否できるサービスです。

かなり強引につけてこようとしますが「これって強制じゃないですよね?いらないです」としっかりと拒否をしましょう。

コンシェルジュ24よりもごねると外してもらいやすいようです。

エイブル以外にも大手不動産は消毒施工費を加入オプションとして初期費用に含めていることが多いので他不動産を利用する場合も注意してください。

入居時の室内消毒代は任意で拒否できる?自分でやるのと効果は同じ?

光触媒コーティング


こちらも同様に任意のオプションで、簡単に外すことは可能です。

光触媒コーティングというのは光をエネルギーにして化学変化することにより、菌やウイルスを酸化させることで感染力を奪えるという効果があります。

実はこの光触媒の持続期間は3年~5年ほどあり、長いと10年持つこともあるようです。

つまり、自分が施工してもらわなくても前の入居者がやっていればその恩恵を受けることができるのでやる必要性がないということです。

2万円以上するコーティングを持ち家ならともかく賃貸でやってもらう必要はありません。あまりにも高すぎます。

害虫駆除

光触媒コーディングと害虫駆除はセットになっていることが多いです。

害虫駆除は主にゴキブリ対策として専用薬剤で侵入経路(排水管、シンク等)にスプレーを撒くことで侵入を防いでくれるサービスです。

気になる効果の持続時間について調べてみたところ『室内の環境にもよりますが約1ヶ月の残留効果がある薬剤を使用しています。』とのこと。

てっきり1年ぐらい効果があるものと思っていましたが、やってもらってもせいぜい1ヶ月程度しか対策はできないようです。

夏前の入居であればまだしも、それ以外だと入居してしばらくすると結局ゴキブリが出てしまう可能性があるので微妙なところ。

ちなみに部屋に炊くバルサンも効果持続時間は2週間ほどと言われているので殺虫成分に長い効果は期待できないようです。

業者にやってもらったからとって殺虫成分に大した違いはないので、節約したい場合は自分でバルサンを焚いたり、ゴキジェット等のスプレーで対策可能です。

任意サービスにも関わらずしれっと初期費用に含めていることも多いので「いらないです」と断っておきましょう。

防カビコーティング


防カビコーティングは光触媒とセットで加入させられることが多いですが、もちろん任意です。

名前の通り浴室やキッチンなどの水回りをコーティングすることでカビが繁殖するのを防いでくれるというもの。

効果期間は3~5年ほどと言われていて、先ほどの光触媒と同じように自分がやらなくてもいいオプションの1つです。

やったからといってカビが絶対に発生しないというわけでもないですし、定期的に掃除していればカビは発生しないので高いお金を払ってまでやる必要はありません。



エイブルで初期費用を抑える方法

エイブルを利用する上で初期費用を抑える方法はいくつかあります。

直営店を利用する

先ほども紹介したように、エイブルで仲介手数料が半額になるのは直営店のみとなっていてフランチャイズ店では仲介手数料が1か月分かかることがあります。

「エイブルは安いっていうから利用したのに」とならないためにも直営店を利用すればまず間違いはありません。

どうしてもフランチャイズ店を利用する際には部屋探しの段階で「仲介手数料は半額ですか?」と事前に聞いておきましょう。

店舗なら看板や旗に仲介手数料半額とアピールしているのでわかりやすいです。

自社物件を紹介してもらう

自社物件というのは自社で管理している物件のこと。

通常は自社で建設・管理していることが一般的ですが、エイブルの場合は大家と取引を行い管理している物件のことを指します。

自社管理の物件は他社から仲介をするわけではないので利益率が高いと言われています。

また、交渉がしやすいのも特徴の1つです。

エイブルの場合は敷金・礼金をゼロにしていたり利用者にとって初期費用が安くなるような自社物件が多いので狙い目です。

オプション費は全て断る

オプション名 任意/強制
コンシェルジュ24 任意
消毒施工 任意
光触媒・害虫駆除 任意
防カビコーティング 任意

消毒施工費などのオプション代はエイブルにとって利益率が非常に高く、給与にも直結してくるため加入させようとしつこく勧めてきますが、初期費用を抑えるためには全て断る必要があります。

何も言わなければしれっと初期費用に含めてくるような営業マンも少なくないですし、任意オプションを「強制」かのように入れようとしてくることも多いです。

断る時は「任意オプションですよね?いらないです」と自分の意思をはっきりと告げることが大切。

オプション代の有無で6万円も違いが出てくるので、初期費用を抑えたいなら断るべきもの。

フリーレント物件を探す

フリーレント物件というのはその名の通り、レント=借りるのがフリー=無料になる期間が存在する物件のこと。

簡単に言えば「最初の月の家賃は無料ですよー!」と宣伝している物件のことです。

実際には初月の家賃が無料ではなく、入居した次の月を無料にする場合もあります。

需要の高い物件はフリーレントにしていませんが、築年数が少し古めだったり立地が悪かったりするとフリーレントをつけている可能性があるので、初期費用を抑えたいならフリーレント物件に絞って探すというのも手です。

ちなみにフリーレント物件は初月家賃が無料になるものと翌月の家賃が無料になるタイプのものがあります。

これは入居日によっても異なるので必ずしも初期費用が安くなるわけではありませんが、総合的に見てオトクなのは間違いありません。

フリーレント物件の隠れたデメリットに気をつけよう!違約金はいくらかかる?

初期費用はいつ払うの?

初期費用を支払うタイミングは他の不動産と同様、審査が終わり、契約書にサインした後に行われます。

店舗で契約したとしても支払いは振込となるため、契約時に支払うということはありませんが、だいたい契約後~2週間程度が支払いの期日となっています。

入居日までに支払えないと催促の連絡が来ることになるので早めに支払っておくべきですが、現時点で手持ちに余裕がない場合は理由を伝えて相談すべきです。

クレジットカードで支払うことはできる?

エイブルが管理している物件全てが対応しているわけではないですが、中にはクレジットカード払いが対応している物件もあるようです。

クレカ払い可能な物件
  • 自社管理物件
  • クレカ払い可能な他社の物件(比較的少ない)

ジャックスは、エイブルが管理する賃貸住宅を対象に、2020年11月1日から全国のエイブル直営店へ入居初期費用のクレジットカード決済を導入すると発表した。

参照:https://paymentnavi.com/paymentnews/100101.html

クレジットカードで支払うことにより、手持ちに余裕がなくても払えたり、ポイント還元できるのがメリット。

特に初期費用は大金なのでポイント付与率も高くてクレカ払いはおすすめです。

クレジットカード払い可能物件一覧はこちら!

分割払いはできる?

現金振り込みの場合、原則的にはすべて一括で支払わなければならないため分割払いすることはできません。

ただし、クレジットカード払い可能な物件の場合はクレカで分割払いが可能です。

手持ち不足の場合、相談すれば他の方法を提案してくれる可能性もありますが、結局はマニュアルとして一括払いが原則となっているので難易度は高めと考えたほうが良いでしょう。

まとめ

MEMO
  • オプション代を全部加入すると約6万円かかる
  • オプション代込みだと他の不動産よりも初期費用は高い
  • オプションはすべて任意なので拒否可能
  • エイブルで借りる時は直営店を利用すべき

オプション代を全て受け入れてしまうと結果的に他の不動産よりも高くなってしまいますが、全て拒否した場合は仲介手数料が半額になるので安く済ませることができます。


エイブル=初期費用が安いというイメージがありますが、無知でいると損をする結果になるので気を付けてください。

基本的にオプションというのは法的にも全て任意のものとなっているので「必須」と言われても営業マンが嘘をついているだけです。

もし仮に「こちらは必須で契約の際に皆さまにご加入いただいております」と言われたら「法的には拒否できるものですよね?全て外してください」と言いましょう。

断るのが苦手な人におすすめサイト

エイブルは確かにオプション代を全て断れば初期費用を抑えることができますが、不動産にとっても大事な収入源となるので結構しつこく勧誘してきます。

断るのが苦手な人は最初からオプション代がかからない不動産を利用するのがおすすめ。

エイブルの物件を紹介してもらい、なおかつオプション代がかからないのはイエプラというアプリです。

イエプラは部屋にいながら自分の条件に合う物件を探してもらうというサービスですが、契約時に余計なオプション代は一切含みません。

イエプラの仲介手数料判明!口コミや評判が本当か実際に使ってみた

仲介手数料は基本1ヶ月となっていますが、エイブルの物件であれば半額で紹介してもらうことができるのでわざわざエイブルの店舗に行って契約する必要性はありません。

部屋探しサイトとしてもかなり有用なのでぜひ使ってみてください。

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