学生マンションはやめとけ?後悔する?住んだ人100人に聞いてみた

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

学生マンションは学生限定でセキュリティの高い賃貸物件です。

始めての一人暮らしで選択肢として考える一方「学生マンションに住んでみたいけどうるさいって本当?」「学生マンションは割高なの?」と不安を抱く方もいるかと思います。

学生マンションはやめておいたほうがいいのか、住んでいた100人の口コミ・評判を調査したので紹介していきます。

一般的な賃貸物件との違いについても合わせて解説していきます。

目次

学生マンションはやめとけ?100人に聞いてみた

結論を言えば、やめとけという意見はあるものの全体的な評価は『住んで良かった』という意見のほうが圧倒的に多いです。

  • 調査対象:『学生マンション』に住んだことのある人
  • 調査期間:2022年12月7日~2022年12月9日
  • 調査年齢:20代~50人
  • 調査性別:男性31人/女性69人
  • 調査機関:クラウドワークス
  • 有効回答数:100

学生マンションに住んだことのある100人にアンケート調査を行ったところ、住んだことを後悔しているのは全体の22%でした。

学生マンションにもデメリットはあり、約5人に1人は『やめたほうがいい』と思っているものの、少数派の意見。

総合的に見れば住んだ人の満足度は高いので、学生マンションを選ぶという選択は間違いではありません。

学生マンションに住んで良かった点

『学生マンションに住んで良かった点(満足点)を教えてください』と100人に聞いたところ、圧倒的第1位は「交友関係が増えたこと」と回答。

メリット人数
交友関係が増えた52人
セキュリティが高い23人
費用が安い10人
食事付き4人
学校が近い3人
寂しくない3人
その他5人
学生マンションを選んでよかった点(有効数:100)

同学年だけでなく、先輩ができたことでテストの過去問をもらえたり、困っている際にアドバイスを貰えたことが生活する上で大きいようです。

女性はセキュリティの高さを挙げており「常に人がいる安心感」が良かったと回答しています。

食事付き学生マンションでは料理が苦手でも栄養バランスの取れた食事を取れるため、生活がよりラクになります。

学生マンションに住んで嫌だった点(不満点)

『学生マンションに住んで不満だった点(嫌だったこと)を教えてください』と100人に聞いたところ第1位は「騒音」となっており、過半数を占めています。

デメリット人数
騒音がひどい・うるさい48人
自由度が低い21人
費用が高い11人
人間関係がつらい5人
部屋が狭い5人
セキュリティが不安4人
プライバシーが気になる3人
その他3人
学生マンションを選んで不満だった点(有効数:100)

同じ学生が隣人ということもあり、深夜までうるさかったり、壁の薄さが指摘されています。

仲良くない人とも関わらなければならないという人間関係の面倒臭さも挙げられていました。

学生マンションがやめとけと言われる11の理由

「学生マンションはやめとけ」と言うのは少数派の意見ですが、その理由をアンケート結果とSNSの声をもとに紹介していきます。

下記の内容は『学生マンションあるある』となっているため、選ぶ前にチェックしておくことをお勧めします。

話し声や生活音がうるさい

40代/女性

早朝に帰ってくる学生がいてその人がたてる物音で起こされたことがあります。周囲が静かな所なのでわりとご近所からも苦情が出ていたと聞きました。

20代/女性

とにかく周りがうるさかった。生活音や話し声がほとんど聞こえていたので神経質になりながら生活をしていた。

30代/女性

隣の部屋の先輩がよく飲み会をする人だったので、朝方まで話し声がうるさかった。

学生マンションで最も多く挙げられるのが『話し声』『物音』など騒音トラブルで、100人中48人が不満点として挙げています。

学生は社会人に比べて時間があり、周囲に友人が住んでいる環境なので部屋に友達を呼ぶ機会が多くなります。

うるさくなる例
  • 友達同士が集まって宅飲みする
  • 軽音サークルの人が楽器を弾く
  • 足音が深夜までうるさい
  • 夜の営みの音が聞こえる

翌日が休日となる金曜日の夜などは騒いでいるのが当たり前状態なので騒音で寝れなくなることも。

学生マンションだと住人が学生となるため音に関する理不尽さに遭う可能性があります。

学生マンションの構造は『重量鉄骨造』『鉄筋コンクリート造』など比較的防音性の高いものとなっていますが、隣室に騒ぐ人がいるかどうかで住み心地は変わります。

構造上は木造や軽量鉄骨アパートの方が壁は薄いですが、一般的なアパートであれば隣室に住んでいる人が常識のある社会人という可能性もあります。

学生マンションでは上下左右の部屋が初めて一人暮らしをする学生に限定されるため、騒ぐ機会が多くなるというわけです。

廊下で喋っていれば、ドア越しに声が聞こえることになるため、防音性が高い構造でも意味がありません。

あまりにもうるさい場合は管理人に報告すれば対処してもらえる可能性もあります。

意外と自由やプライバシーがない

30代/女性

門限などはなかったけれど、大家さんがしょっちゅう居て少し窮屈に感じた。

30代/女性

大家さんからの決まり事が多かった。入居者以外の人は共用廊下を土足で歩いてはいけない。男性を部屋に入れてはいけないなど。

40代/女性

費用が高かった。門限があって時間を過ぎてしまうと次の日の朝まで入ることができなくてすごく不便だった。門限があるせいで夜遅くまでのアルバイトができなかったのも不満だった。

学生マンションは各個人の部屋が設けてあり、見た目は通常のマンションと同じです。

ただし、壁が薄い&隣人が知り合いになる可能性も高いので、プライバシーのある空間とはなりづらいです。

学生だと友達が平気で遊びに来る機会も多く、同じマンション内なら通常のアパートよりも頻度は必然的に高くなります。

課題を終わらせないといけないのにいきなり友人が遊びに来て困るという場面も出てくるでしょう。

ルールを守れない学生が多い

始めて一人暮らしを経験する学生ばかりとなっているため、賃貸借契約のルールを守れない人も多いようです。

30代/女性

周りが若い人が多く、ルールを守れていない。楽器禁止なのに、演奏したりなどうるさかった。

40代/女性

3/4が男性不可の部屋に彼氏を連れ込んでいた。

『楽器不可』『男性の入室・宿泊禁止』といった契約書に基づいたルールも破られてしまう傾向があります。

独自のハウスルールではなく契約上のルールとして守る必要性のあるものでも、意識せずに破っている学生が多いということです。

結果的に住み心地が悪くなるため、普通のアパートにすればよかったと後悔する人も一定数います。

恋人を呼びづらい

20代/女性

コミュニティが狭く、うわさなどが広がりやすいこと。

50代/男性

女性を連れ込むと次の日には全員知っていた

20代/女性

彼氏を招待した時に、周りの部屋の人たちにばれ、噂話をされてしまったこと。

友達が作りやすい環境は同時にカップルにもなりやすいということ。

隣人にカップルが出来たりするとすれ違いたびに嫌な気持ちになることもあります。

自分に恋人ができたとしても壁が薄ければ夜の営み音を隣人に聞かれる可能性も高く、知り合いとなるばより気まずいのも学生マンションの問題点。

異性と一緒に部屋に入るのが友人から目撃されるといったケースもあります。

狭いコミュニティで壁も薄いので噂はすぐに広がってしまうのが学生マンションの特徴です。

友達を作れないと孤独感がより強くなる

20代/女性

新築だったので入居者が少なく、友達が出来なかった。

40代/女性

ちょっと毛色の違う学生もいて、そういうグループと食事時に鉢合わせると少し嫌だった。

友達を作りやすい利点がある反面、他の人と馴染めずぼっちになってしまった時に孤独感を抱くことになります。

学校でぼっちだけならまだしも、ワイワイしている環境で24時間ぼっち状態は精神的にもキツイです。

学生マンションに住むならある程度の積極性は必要になります。

仲良くなってしまえばいつでも友達と遊べて楽しそうではありますが、顔見知り程度だとゴミ出しとか朝出るのとかちょっと気まずそうですね。

関係が気まずくなっても避けられない

20代/女性

人間関係で嫌なことがあっても引っ越さない限り食堂や玄関などで遭遇することを避けられない。

30代/女性

隣室で飲み会などが開催されると、朝までどんちゃん騒ぎで眠れなかったり、仲良くなりすぎると飲み会に無理やり参加させられたりした。

30代/女性

人間関係がこじれることがあり、気まずい雰囲気になることがあった。

仲がこじれてしまっても距離を置きづらいのは学生マンションならではのデメリット。

中途半端に仲良くなってしまうことで頼み事が断りづらくなったり、自分のやりたいことが優先できなくなってしまうことも。

『レポート課題を見せてほしい』『手伝ってほしい』といった要望にも対応しなければなりません。

断ることで友人関係に亀裂が入ったり、今後協力を仰ぎたいときにも頼みにくくなってしまうので人間関係の悩みを抱えるリスクがあります。

NHK受信料がほぼ強制的になる

学生マンションは家具家電付きのところも多く、テレビ付きだとNHK受信料を支払う羽目になります。

設置したのは大家でも契約義務は借主にもあるという判例があるので逃れるのが難しい案件となっています。

受信料は安くても月約1,200円なので年間15,000円前後かかります。

NHKは2023年秋までに営業訪問をゼロにする予定となっており、現在も訪問数は減っているものの学生マンションを運営する企業とNHKが提携している場合は契約時に合わせて契約する羽目になる可能性もあります。

Wi-Fiの回線速度が遅いことが多い

学生マンションは独自にネットを契約しなくても最初から備え付けであることが多いですが、共有回線のため使用時間が被りやすく、Wi-Fiが遅くなるという問題が発生します。

共有回線は1つの回線を各部屋に分配することによってネットを使えるようにするシステムのことです。

目的下り回線速度目安
メール通信1Mbps
ネットサーフィン10Mbps
youtubeなどの動画視聴(高画質)20~30Mbps
FPSなどのオンラインゲーム70Mbps前後

ネット利用には目的に合わせて必要となる回線速度が異なりますが、動画視聴やオンラインゲームなどは速い回線速度が必要となります。

回線名平均ダウンロード速度平均アップロード速度
学生マンション
(UniLife-net光)
57.84Mbps68.77Mbps
学生マンション
(Simpleline)
83.68Mbps96.34Mbps
NURO光581.07Mbps564.12Mbps
ドコモ光257.68Mbps258.6Mbps
直近3ヶ月の平均速度(参考:みんなのネット回線速度

有名どころの光回線をしらべてみましたが、学生マンション備え付けの回線速度は一般には劣るようです。

学生マンションは生活リズムが同じなので、利用時間が被るのも重くなってしまう傾向があります。

ゲームが好きな人にとっては避けるべき物件の対象です。

独自ルールを設けていることがある

20代/女性

男性(父含む)が入れなかった。外泊届けが必要だった。来客届け(親含む)が必要だった。

学生マンションは入居条件が学生限定というだけですが、探すサイトによっては学生会館や学生寮も一括りにされています。

学生会館では独自のルールがあったり、女性限定としている学生マンションでは男性の立ち入りが禁止されています。

マナーが悪い

40代/女性

自由にできるのはいいが、時間問わず出入りが激しいのと、うるさいのと、清掃が管理会社任せなので、けっこうあちこちがすぐに汚くなっていた。

20代/男性

夜に騒音問題があり住人同士でトラブルになった。

学生マンションは学生限定となるためマナーや民度も一般的な賃貸物件よりも悪くなります。

共用スペースである廊下部分にタバコがポイ捨てられていたり、ゴミの日じゃないのにゴミが出されていて虫が発生してしまうといった問題が挙げられます。

学生同士が仲良くなれば通路で雑談をしている人も増えるため、外出や帰宅時に気まずさを覚えることも。

キッチンが狭くて料理がしにくい

学生が住むような賃貸アパートはキッチンが狭いケースはよくありますが、学生マンションはその確率が高く、設備が充実している物件でもキッチンが広くありません。

キッチンやお風呂場のような水回りは建設時にコストが高く、家賃的な相場を抑えるために学生マンションは水回りが充実していません。

食事付き物件も多いので狭くても問題ない人も多いとは思いますが「実家を出たら料理を覚えたい」という人は生活しにくさを感じることになります。

通常の物件なら選択肢が多いのでキッチンが広い物件を探すことも可能です。

学生マンションと普通のアパート何が違う?

学生マンションはユニライフやナジックなど企業が運営している学生のみが入居できる物件を指します。

わかりやすく言うと”学生のみが住めるちょっとセキュリティの良いマンション”

違い学生マンション一般的な賃貸
物件数少ない多い
家賃やや高い安い
更新料1年に1回2年に1回
防犯性低~中
食事食事付きもある自炊・外食
友達・恋人泊まれる泊まれる
門限なしなし

学生マンションの特徴
  • 入居者が全員学生のみの専用マンション
  • 寮と違い部屋同士は完全に分かれている
  • セキュリティ面が充実している
  • 契約は学生ではなく保護者と交わす
  • 家具家電付きや食事付き物件が多い
  • 食堂があり、食事付きの物件もある
  • 恋人・友達・親を呼んだり泊まらせることも可能
  • 管理人がいる

【学生限定かどうかという入居制限の違い】によって呼び方が異なります。

基本的には友達や家族を泊めたりできますし、細かいルールは設けていないので一般的な賃貸マンションと変わりません。

こちらは学生マンションを提供している企業『毎日コムネット』に掲載されている物件の内装例です。

一般的な物件と比較すると内装もキレイで、防犯設備が整っている傾向があります。

木造アパートはセキュリティも低く、ベランダから侵入されたり空き巣被害に遭いやすいなど危ない目に合うリスクがありますが、学生マンションは管理人常駐で人も多いためリスクがほとんどありません。

何かあった時に責任問題になるのを防ぐという意味でセキュリティが整っています。

また、学生マンションは仲良くなってもらうために「学生懇親会」のようなイベントを設けているところもあるようです。

FAQ
よくあるご質問

誰でも泊めることはできますか?
友人や恋人を自由に泊めることができます。ただし入居者が『女性限定』の場合、異性の出入りが禁止されていることがあります。
門限はありますか?
原則ありません。ただし『学生会館』や『学生寮』では運営企業によって規則が設けられている場合があります。
学生マンションは危ないって本当?
管理人がいるので一般的なマンションよりセキュリティも充実していて安全です。
最大のデメリットって何?
隣室が同じ学生なので騒音被害を受ける可能性があることです。
お部屋を早めに決めることはできる?
学生マンションでは『合格前予約システム』が採用されている場合が多いため、受験前の段階からお部屋を押さえることができます。
詳しくは『合格前予約にもデメリットはある?キャンセル料がかかるって本当?』を参考にしてください。
食事はついているの?
物件により『食堂』がある場合とない場合があります。
食事付き学生マンションは平日朝と夜の2回の提供となっているため、昼食と土日は自分で食事を確保する必要があります。

さらに詳しく知りたい方は、賃貸アパートとの違いを1つ1つ細かく比較してみたので下記を参考にしてみてください。

学生寮や学生会館との違い

学生寮や学生会館と違うところは『門限』の有無や『内部構造』の違いです。

学生寮は学校が運営している物件で敷地内に設けてあることが多いです。

学校が家賃的補助を行っているため賃料はかなり安く、1万円以下も珍しくありませんが、一人部屋ではなく相部屋となっていることが多いです。

学生寮の特徴
  • 家賃が格安
  • 家具家電付き
  • 共同部屋や内部屋で繋がっている
  • 管理人が常駐している
  • 門限を設けていることが多い
  • 外泊するのにも届けが必要
  • 友人や恋人を泊まらせるのは原則禁止

学生寮では夜のアルバイトや早朝アルバイトが出来ないということがありますが、学生マンションにはそういった制限は一切ありません。

学生寮は部屋同士が内部で繋がっているケースがほとんど。

学生マンションは完全分離して外観は一般的なマンションと変わりません。

学生寮は寮以外の人間を招くことを禁止されていることが多く、外泊するにも許可が必要という難点があります。

金銭面を考えるなら間違いなく寮のほうがおすすめですが、制限が多いので自由度や充実度を考えると学生マンションのほうが上という印象です。

学生会館は学生マンションと同様企業が運営している物件で、学生マンションと学生寮の間ぐらいの位置づけとなっています。

学生会館の特徴
  • 家賃が通常の物件より高い
  • 家具家電付き
  • 1人部屋が多い
  • トイレやお風呂場は共同となっていることが多い
  • 食事付き物件が多い
  • 管理人が常駐している
  • 友人や恋人を泊まらせるのは原則禁止

学生マンションとの明確な定義の違いがなく、不動産サイトによっては学生マンションのカテゴライズの1つとなっています。

キッチン、トイレやお風呂が自室にはなかったり、食堂が設けてあるような間取りが特徴です。

合わせて知るべき学生マンションの4つのデメリット

やめとけと言われるほどではないものの、他にも学生マンションならではのデメリットがあります。

物件の選択肢が少ない

学生マンションが探せるサイト『学生ウォーカー』と『ホームズ』で山手線内にある物件数を比較してみました。

種類物件数
学生マンション171件
賃貸アパート9,684件
賃貸マンション55,129件

アパートは学生マンションの56倍、賃貸マンションは323倍の物件数となっています。

学生マンションと賃貸物件の物件数比較

学生マンションは数が少なくて普通の不動産サイトには載っていないことも多いため、部屋探しが面倒に感じたり、数が少ないと希望の条件に合わない可能性が高くなってしまいます。

30代/女性

学生マンションは一般的な賃貸と比べると数が非常に少なく、お部屋を探すのに苦労します。

在学中の4年間同じマンションで暮らす人も多く、人気の物件はなかなか空きが出ません。 楽器可など特殊な物件はさらに数が少なく、すぐに埋まってしまいます。

合格発表後に探すのでは遅いです。

事前予約サービスなどを活用し早めに動いておきましょう。

面倒臭がりで特に希望がない人なら学生マンションを選ぶのもラクでいいですが、できるだけ自分の条件に沿った物件に住みたい人向けではありません。

賃料の安い物件が少ない

学生マンションはセキュリティ面が充実している物件が非常に多いため、家賃の安さを重視している人にとってはかなり探しにくいです。

30代/女性

家賃代が高く、旅行に行ったり欲しいものを買うことが難しかった。

30代/女性

今思えば、部屋の割に家賃が高かったと思います。

家具家電付きだったり、ネット回線が最初から使える等の充実した部分は非常に助かりますが、その分家賃はやや高くなってしまいます。

親に家賃条件が決められている場合や自力で家賃を払おうとするのであれば、学生マンションで探すと条件に合う物件が見つかりにくくなります。

更新費用が高い

通常の賃貸契約は2年に1度の更新となり、更新料も家賃1ヶ月分です。

学生マンションの場合は1年に1度の更新となり、そのたびに家賃1ヶ月分を払うことになるため、4年生の大学に通うと合計4回も更新料を払う羽目になります。

自分で金銭面を工面しないのであれば問題にはなりませんが、親に迷惑をかけたくない人や自分でお金をすべて賄うには住みづらい環境です。

賃料自体も高いため、学生マンションの払う費用は多いというわけです。

卒業したら必ず退去しなければならない

大学卒業・専門学校を卒業すると同時に勤務先近くに引っ越したりしますが、物件を気に入っていたり、たまたま勤務先も近ければそのままそこに住むという選択もできます。

学生マンションの場合は住める条件が学生なので、どんな理由があろうとも卒業したら必ず引っ越しすることになります。

引っ越し作業は大変な上に初期費用等いろいろお金がかかります。

選択肢がないのは学生マンションゆえのデメリット。

留年すると肩身が狭くなる

学生マンションは友達も作りやすくて、仲の良い先輩・後輩もできやすいものの、仮に留年してしまうと同学年がいなくなってしまいます。

今までは友達も多くて楽しかった環境ですが、自分1人だけ取り残された状態となると住む上で息苦しさを感じる羽目になってしまいます。

卒業するはずの年齢になっても居続ければ後輩からも留年したことは一目瞭然となりますし、肩身も狭くなる可能性があります。

学生マンションによっては『4年経ったら出ていかなければならない』といった規約・ルールを設けている物件もあるため注意が必要です。

学生マンションに住むメリット

住んだ人の全体的な評価としては満足度もかなり高く、住み心地に関して言えば圧倒的に『楽しい』という意見が多く集まりました。

具体的にどういったメリットがあるのか、一般的なアパートとのシステム的な違いや住み心地について紹介していきます。

基本的には学生限定なので審査が緩い

学生マンションはその名の通り、学生限定です。

住む資格は学生であることだけ。

学生は働いているわけではないので基本的には保護者である親が代理契約することにより入居が可能となります。

自分自身は働いていなくても問題ありませんし、【学生が住む】ことが前提となっているので色々聞かれるという手間もなく審査が緩いです。

合格前でも事前に申し込みができる

学生マンションは一般的な賃貸物件とは少し形態が異なるため、入学する年内に部屋を押さえて3月末から入居することができたりします。

普通は物件を押さえても1ヶ月程度なので早く決め過ぎると無駄に家賃が発生したり、暇な時期なのに住まなければならないということも発生します。

学生マンションは学生に特化しているのでそういった事情も考慮してくれますし、卒業する4年生は退去の時期もわかっているのでこういった事前予約が可能となっています。

空き室であれば即入居も可能です。

サポートサービスが手厚い

サービス内容は契約する企業によって異なりますが、学生に特化したサポートが充実しているため親に心配をかけることなく生活ができます。

サポート内容例
  • 健康医療相談
  • メンタルに関する相談
  • 夜間や休日による医療機関の相談
  • 定期パトロールで不審者を防ぐ
  • 日常的な清掃・管理
  • 進路相談サポート

一人暮らしで不安になりがちな健康面のサポートはもちろん、精神的なサポートも充実していることが多いです。

物件にはセコムを導入していたり、パトロールや管理人による人の目による安心感もあります。

清掃頻度も高くて、設備の故障・不備にも即日対応してもらえるスピード感が魅力です。

通常の賃貸物件では基本的なトラブルサポートしかなく、風邪を引いたり、熱を出しても自分でどうにかしなければなりません。

もしもの際に助けてくれる人がいるというのは非常に大きなサポートです。

部屋選びが楽

学生マンションは行く大学・専門学校によってある程度住む場所が決められています。

学校側が管理しているマンションの部屋の空いている物件を選択するだけで済みます。

一般的なマンションやアパート選びと比べたら選択肢は少ないというのはデメリットでもありますが、選択肢が少ない分かなり手間が省けて楽なのが特徴。

部屋探しってより良い部屋を探そうと躍起になってしまいますが、選択肢が限られているならパパっと決められるのはメリットでもあります。

セキュリティがしっかりしている

学生マンションは基本的にオートロックで防犯カメラが付いており、セキュリティ面はかなり厳重です。

学生マンションに多いセキュリティ
  • 入居者のみ入れるオートロック
  • 犯罪者を特定・未然に防ぐ防犯カメラ
  • 不審者を寄せ付けない管理人常駐
  • その他24時間セキュリティシステム

30代/女性

オートロック、ボタン1つで警備会社に連絡が出来るなどセキュリティがしっかりしていた。

特に女性の方でセキュリティ面が心配だという方でも学生マンションなら安心して過ごすことが出来るでしょう。

管理人が常時いてくれるところも多く、管理側も住んでいるのが学生ということをわかっているので相談がしやすい点も魅力です。

30代/女性

みんな同じ年代だから、変なおじさんとすれ違うかもというような不安がなかった。

住んでいる住人が同じ学生という安心感も大きいようです。

いくらセキュリティが高くても隣人が変な人では元も子もないので、同年代が住んでいるというのは思っている以上の安心感があります。

家具・家電付き物件が多い

初めて一人暮らしする学生が対象となるため、最初からテレビやベッド、洗濯機や冷蔵庫が備わっている家具・家電付き物件が多いです。

すべての物件が同じ設備ではありませんが、最初から家具や家電を揃えようと思ったら安いものを購入しても約15~20万円程度かかってしまうので、親としてもかなり魅力的です。

住むことになったら、家具・家電付き物件のデメリットも理解しておいた方が良いでしょう。

部屋が綺麗

しっかり管理されているだけあって、学生マンションはどこも綺麗な物件が多いです。

定期的な改築工事やメンテナンスがされているため通常の物件よりも管理体制はしっかりとしています。

ボロボロの部屋になる前の補修作業工事を行うため、築年数の古い物件でも綺麗なお部屋が多くなっています。

友達を作りやすい

学生マンションは同じ学校に通っている学生しか住んでいないので顔を何度か合わせるうちに友達になれる可能性があります。

30代/男性

仲良くなった学生同士で授業のレポートの相談や、休日の誘いが沢山有ったこと。

上京したての身には東京の様々な場所に連れってもらえたりしたのが嬉しかった。

例えば朝出るときに出くわしたり、帰宅時に隣人と顔を合わせれば普通の物件とは違って簡単に仲良くなることもできるでしょう。

食事付きの物件であれば食事で顔を合わせる際に仲良くなるというケースも多いようです。

30代/女性

同じ大学の違う学部学科の友人ができた。全学部、共通科目のテストの過去問が手に入りやすかった。

高校までとは違い、大学生になると過去問によって大きく楽をすることにも繋がるので、交友関係の広さが重要となる場面も増えてきます。

同じ学科の先輩がいればテストの過去問を教えてくれたりするので得です。

隣人も学生なので気を遣わなくて済む

隣人が同じ学生、初めての一人暮らしということもあり、ある程度騒いでしまったとしてもお互い様なので気を遣わなくて済むという意見も多く寄せられています。

20代/男性

多少の生活音を出してしまったとしても学生だからと少し許容する耐性が学生同士あったところ。

30代/女性

学生しか住んでいないので変に気を使わなくて良かった。同世代の人が周りに住んでいる安心感があった。

学生マンションがうるさくなる原因の1つですが、隣人が社会人では気を遣って生活しなければならないため学生にとってはストレスです。

友達が作りやすく、騒いでしまうのは仕方ない部分なのでお互いが許容しているのは学生マンションならではの特徴。

非常時にも協力し合える

『友達が作りやすい』『近くに住んでいる』という2つのメリットによって、緊急時や困っているときにすぐに助け合えるのも学生マンションのメリットです。

20代/女性

交友関係が広がり、災害時など非常事態はお互いに協力できたので心細くなかった。

30代/女性

友達が気軽に遊びにくることができて楽しい時間が多かった。家事で困ったときも、周りの学生の友達にすぐ相談することができた。

「講義を休んでしまったので友達にノートを借りたい」「設備の使い方がわからない」といった問題もすぐに解決することができます。

普通の一人暮らしでも近くに住んでいないとできないことです。

学生マンションの家賃は割高なの?

学生マンションは家賃が高いという意見もありますが、逆に安いという意見もあります。

20代/男性

最も良かった点は、家賃が安かった点です。間取りは1Kでしたが、周辺の一般的なマンションに比べると約5000円ほど家賃が安かったので、とても助かりました。

20代/女性

セキュリティが完璧な分、家賃や初期費用が高いのがネック。

東京都、早稲田大学周辺で学生マンションと通常の賃貸物件をそれぞれ比較してみました。

種類家賃共益費専有面積最寄り駅
学生マンション98,800円21.3㎡早稲田駅徒歩3分
学生マンション96,800円25.1㎡西早稲田駅徒歩6分
学生マンション(風呂トイレ共用)65,800円10.8㎡西早稲田駅徒歩9分
通常賃貸87,000円20.8㎡早稲田駅徒歩8分
通常賃貸96,000円28.7㎡西早稲田駅徒歩10分
通常賃貸51,000円19.5㎡西早稲田駅徒歩5分

じつは学生マンションは同じ設備の賃貸物件とほとんど家賃が変わりません。

中にはお風呂とトイレが共用となっている物件もあり、こういった物件は家賃が安く感じますが、実際には割高です。

学生マンションの家賃が割高と感じる理由
  • オートロックなどセキュリティ面が充実しているため
  • 寮母や管理人等の人件費が含まれているため
  • 定期的な改築工事も行っているため

学生マンションはオートロックや防犯カメラ、管理人が常駐しているなどのセキュリティ面が充実しています。

設備が最低限の木造アパートと比較すれば当然割高に感じてしまうわけです。

家賃が意外と安い学生マンションもありますが、トイレやお風呂・洗濯機などが共用となっているので安く感じるだけというのが真相です。

「トイレやお風呂は部屋になくても良いから家賃が安くてセキュリティ面が充実していたほうが良い」のであれば学生マンションがおすすめ。

学生マンションに住む上で気を付けるべきこと

学生マンションではトラブルが発生することもあるため、住む上で最低限気をつけることについてまとめてみました。

騒音対策をしておく

アンケート調査でも最も多かった不満点が「騒音問題」です。

完璧に避けることはできないため、住む上では自分でできる限りの騒音対策をしなければなりません。

騒音対策
  • 寝るときは耳栓をする
  • うるさい側に家具を寄せておく
  • 管理人に報告する

急に夜騒がされても対処できるように耳栓は事前に購入して持っておいたほうが良いでしょう。

多少は仕方ないにしても、あまりにもひどいようであれば管理人に報告して注意してもらいましょう。

空き巣被害に遭わないように窓の鍵は閉める

学生マンションはセキュリティが高い物件となりますが、女性専用の学生マンションは空き巣被害、下着泥棒被害に遭うこともあります。

警視庁がまとめている令和2年における侵入窃盗の手口を表したものです。

種類1位2位3位
一戸建住宅無締り
(52.8%)
ガラス破り
(29.8%)
合鍵
(1.9%)
共同住宅(3階建以下)無締り
(52.1%)
ガラス破り
(22.2%)
合鍵
(9.6%)
共同住宅(4階以上)無締り
(45.8%)
合鍵
(19.7%)
ガラス破り
(13.0%)

始めて一人暮らししたときは危機意識もありませんが、ベランダ側から侵入されて被害に遭うケースは非常に多いです。

「ベランダ窓の鍵は常に閉めておく」「下着は外に干さない」といった対策はしておいたほうが良いでしょう。

アポなし訪問はすべて無視する

学生マンションに限らず、一人暮らしをすると「NHKの訪問販売」「新聞勧誘」「ネット回線勧誘」「宗教勧誘」などのアポなし訪問が増えます。

特に学生は予備知識もないので狙われやすく、知らずに契約してしまうと無駄な費用がかかったり後悔するケースが多いです。

アポなし訪問は基本的にすべて無視しておけば問題ありません。

学生マンションでは友達が急に遊びに来ることもあるため安易に扉を開けてしまいがちですが、モニター付きインターホンがあるなら必ず顔は確認しましょう。

アポなし訪問は無視すると決めておけば、課題に追われているときは自分の時間を過ごしたいときに急に友達に訪問されることを防ぐことにも繋がります。

後悔しないための学生マンションの選び方

学生マンション選びで失敗しないために最低限押さえておくべき点を3つほど紹介していきます。

トイレやお風呂が共用かどうかチェックする

学生マンションは通常の賃貸物件のようにトイレやお風呂もついていて、共用スペースの食堂も設けてあるような物件もあれば、賃料が安い代わりにトイレやお風呂が共用スペースとなっている物件があります。

正確には学生マンションではなく学生会館となりますが、明確な定義はないためしっかりと確認しておく必要があります。

住み心地を重視したいならトイレやお風呂場は自室にある物件がおすすめ。

安さを重視したいなら学生会館のような物件を視野に入れて選びましょう。

大学まで近い物件を選ぶ

学生マンションはどこも大学から近い場所に建設されていますが、物件ごとに距離は異なります。

ある程度距離が近ければギリギリまで寝ていられますし、空きコマに自宅に戻ったり忘れ物を取りに帰るときにも手間がかからないので近さは重要です。

また、スーパーやコンビニも近いと食材の調達にも困らなくなるため周辺環境もチェックしておきましょう。

駅をよく使うかどうかは入学してからでないとわからないですが、バイトをしたり遊びに行く際に使うことが多いため、あまりにも遠い物件は避けましょう。

事前に独自のハウスルールを確認する

運営企業・物件ごとに独自のハウスルールを設けていることがあります。

『外泊するには外泊届けが必要』『4年後は留年しても必ず退去しなければならない』など細かいルールがあるため、事前に大丈夫そうかどうかを確認しておきましょう。

縛りの多いルールは大学生活を謳歌しにくくなるため注意が必要です。

特に外泊届けは面倒な規約となるため、ある程度は緩いルールの物件を選んだほうが満足度も高くなります。

なるべく角部屋を選ぶ

学生マンションで部屋と部屋に挟まれる中部屋を選んでしまうと、騒音に悩まされるリスクが高くなります。

角部屋

学生は社会人と比べると時間に余裕もあり、初めての一人暮らしということで夜中まで騒いでいるケースも多いです。

角部屋であれば騒音トラブルを2分の1に抑えることができるため、学生マンション最大の問題である騒音被害に遭わずに済む可能性もあがります。

より、騒音を気にするなら最上階を選ぶと足音がうるさいといった被害にも遭わずに済みます。

まとめ

  • 学生マンションを選んで後悔する人は約22%と少数派
  • 学生マンションの一番の問題点は隣室も学生なことによる騒音
  • 良い点は友達の作りやすさ
  • セキュリティは普通の物件よりも高くて安全
  • 食事付き学生マンションもある

学生マンションに住んだ人のほとんどは後悔することなく、満足度もかなり高いようなので検討する価値が高い物件となっています。

ただ、住む上では必ずデメリットがあるのでそれを理解した上で「あり」だと思ったら選択肢として考えて良いと思います。

気になるのはマナーの悪さと防音性。

【向いている人】

  • セキュリティがしっかりしている物件を探している人
  • 友達が作れるか不安な人
  • 学校にすぐ行ける距離の物件を探している人
  • 自炊が苦手な人(食堂付物件限定)
  • 比較的綺麗な物件に住みたい人

【後悔してしまう人】

  • 自分の時間を大切にしている人
  • 部屋に恋人を呼びたい人
  • なるべく静かに過ごしたい人
  • 神経質な人(睡眠不足になる)
  • 同じ学生に遭遇したくない人

セキュリティがしっかりしているので、どちらかというと女性向けという印象が強いですね。

一人が心配だと思う人にはいいですし、サポートしてもらえる分普通の物件より優れています。

セキュリティ面で心配している親を説得するには学生マンションはいい交渉素材だと思います。

騒音に関しては静かという意見はほとんどなかったので、ある程度騒がしいものだと考えておいた方が良さそうです。

同じ学生なので自分も友達を部屋に呼んで遊びたいならお互い許容して生活できるので必ずしも悪いとは限りません。

学生マンションを効率的に探す方法

学生マンションを探せるサイトはいくつも存在します。

有名どころのサイトをピックアップしてみたので参考にしてみてください。

イエプラ

イエプラの公式ページへ

運営会社株式会社エヌリンクス
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数対応エリアの8割以上
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
細かい条件を伝えられる

イエプラは学生マンション専用サイトではなく、通常の賃貸物件を探すサイトですが学生マンションも探すことが可能です。

チャットでのやり取りが可能なので細かい条件を伝えることができ、店舗にいった時と同じようにスーモやホームズよりも新鮮度の高い物件情報を手に入れることができるので一人暮らしをする際にかなり重宝します。

地方から上京する人はわざわざ店舗に行くこと自体が手間ですが、イエプラはネット上で店舗に行った時と同じような部屋探しが可能なので学生にとってもおすすめなサイトです。

余計なオプション代もかからないのも魅力的な点。

ユニライフ

ユニライフ公式ページへ

運営会社ジェイ・エス・ビー
対応エリア全国
店舗数79店舗
物件数約7万戸
特徴一人で内見することが可能
入学前から物件を押さえられる
申し込み後に住む替え可能
回線が悪い

ユニライフはナジックと似たようなサービスを提供しているサイトですが、対応エリアが全国79店舗と学生マンションを扱っている会社としては規模も大きいのが特徴です。

トラブルサポートなども充実していますし、サービス内容にそこまで差はありませんが物件数は比較的多いほう(学生マンションサイトの中では)なので自分が探している物件を見つけやすいです。

学生ウォーカー

学生ウォーカー公式ページへ

運営会社株式会社タウン情報サービス
対応エリア東京・首都圏
店舗数渋谷店・新宿店・池袋東口店
物件数★★☆☆☆
特徴お得な物件を探しやすい
学割などの割引制度がある
学生のためのコラム記事がためになる
学校からの距離が分かりやすい

学生ウォーカーは東京近郊・首都圏に特化した学生マンションサイトです。

学生が借りることによってお得になるような物件や割引制度により少しでも安く部屋が借りられるようなサービスが提供されています。

対応エリア自体は少ないですが、都内の学生マンションを探すならお得なサイトなのでおすすめです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です