学生マンションは学生に特化した通常よりもセキュリティの高い賃貸物件です。
始めての一人暮らしで選択肢として考える一方「学生マンションに住んでみたいけどうるさいって本当?」「学生マンションは割高なの?」と言った不安を抱く方もいるかと思います。
今回は学生マンションはやめておいたほうがいいのか、住んでみた人の口コミや評判を見ながら紹介していきます。
一般的な賃貸物件との違いについても合わせて解説していきます。
目次
学生マンションはやめとくべきなのか100人に聞いてみました
結論を言えば、やめとけという意見はあるものの全体的な評価は『住んで良かった』という意見のほうが圧倒的に多いです。
- 調査対象:『学生マンション』に住んだことのある人
- 調査期間:2022年12月7日~2022年12月9日
- 調査年齢:20代~50代
- 調査性別:男性31人/女性69人
- 調査機関:クラウドワークス
- 有効回答数:100人
学生マンションに住んだことのある100人にアンケート調査を行ったところ、住んだことを後悔しているのは全体の22%でした。
約5人に1人は『やめたほうがいい』と思っているものの、少数派の意見となります。
学生マンションに住んで良かった点
同様の調査で『学生マンションに住んで良かった点(満足点)を教えてください』と100人に聞いたところ、圧倒的第1位は「交友関係が増えたこと」と回答。
- 交友関係が増えた:52人
- セキュリティ面:23人
- 費用の安さ:10人
- 食事付き:4人
- 学校が近い:3人
- 寂しくない:4人
- その他:5人
同学年だけでなく、先輩や後輩ができたことでテストの過去問をもらえたり、困っている際にアドバイスを貰えたことが生活する上で大きいようです。
また、女性の場合はセキュリティの高さを挙げており「常に人がいる安心感」が良かったと回答しています。
学生マンションに住んで嫌だった点(不満点)
逆に『学生マンションに住んで不満だった点(嫌だったこと)を教えてください』と100人に聞いたところ第1位は「騒音」となっており、過半数を占めています。
- 騒音:48人
- 自由度の低さ:21人
- 費用の高さ:11人
- 人間関係:5人
- 部屋の狭さ:5人
- セキュリティ:4人
- プライバシー:3人
- その他:3人
同じ学生が隣人ということもあり、生活リズムが変わらないので深夜までうるさかったり、壁の薄さが指摘されています。
また、あまり仲良くない人とも関わらなければならないという人間関係の面倒臭さも挙げられていました。
学生マンションがやめとけと言われる理由
どういった点で学生マンションがやめとけと言われるのかアンケート結果とSNSの声をもとに紹介していきます。
とにかくうるさい
早朝に帰ってくる学生がいてその人がたてる物音で起こされたことがあります。周囲が静かな所なのでわりとご近所からも苦情が出ていたと聞きました。
(40代/女性)
とにかく周りがうるさかった。生活音や話し声がほとんど聞こえていたので神経質になりながら生活をしていた。
(20代/女性)
隣の部屋の先輩がよく飲み会をする人だったので、朝方まで話し声がうるさかった。
(30代/女性)
学生マンションで最も多い意見が騒音問題。
学生は社会人に比べて時間がありますし、周囲に友人が住んでいるという環境なので必然的に宅飲みをしたり友達を呼ぶ機会が多くなるのでかなりうるさくなります。
- 友達同士が集まって宅飲みする
- 軽音サークルの人が楽器を弾く
- 足音が深夜までうるさい
- 夜の営みの音が聞こえる
特に金曜日の夜とか騒いでいるのが当たり前状態なので騒音で寝れなくなることも。
学生マンションだと住人が学生となるため音に関する理不尽さに遭う可能性も高くなってしまうということです。
防音性能自体はアパートよりも良いですが、それでも壁が薄い物件は多いのでこの辺は住む前に覚悟しておいた方がいいと思います。
あまりにもうるさい場合は管理人に報告すれば対処してもらえる可能性もあります。
そういうサポートは学生マンションならでは。
意外と自由やプライバシーがない
門限などはなかったけれど、大家さんがしょっちゅう居て少し窮屈に感じた。
(30代/女性)
大家さんからの決まり事が多かった。入居者以外の人は共用廊下を土足で歩いてはいけない。男性を部屋に入れてはいけないなど。
(30代/女性)
費用が高かった。門限があって時間を過ぎてしまうと次の日の朝まで入ることができなくてすごく不便だった。門限があるせいで夜遅くまでのアルバイトができなかったのも不満だった。
(40代/女性)
壁が薄い&隣人が知り合いになる可能性も高いのでプライバシーのある空間とはなりづらいです。
特に学生だと友達が平気で遊びに来たりするでしょうし、同じ学生マンションなら通常のアパートよりも頻度は必然的に高くなります。
例えば課題を終わらせないといけないのにいきなり友人が遊びに来て困るってことも必ずあるでしょうね。
また、学生マンションによっては独自のルールや門限等もあるため、通常の物件よりも制限は多くなります。
恋人を呼びづらい
コミュニティが狭く、うわさなどが広がりやすいこと。(20代/女性)
女性を連れ込むと次の日には全員知っていた。
(50代/男性)
彼氏を招待した時に、周りの部屋の人たちにばれ、噂話をされてしまったこと。
(20代/女性)
友達が作りやすい環境ということは同時にカップルにもなりやすい環境ということ。
自分が異性と付き合えればまだしも隣人にカップルが出来たりするとすれ違いたびに嫌な気持ちになることもあります。
また、自分に恋人ができたとしても壁が薄ければ夜の営み音を隣人に聞かれる可能性も高く、それが知り合いとなるとめちゃくちゃ気まずいのも学生マンションの問題点。
狭いコミュニティで壁も薄いので噂はすぐに広がってしまいます。
友達を作れないと孤独感がより強くなる
新築だったので入居者が少なく、友達が出来なかった。(20代/女性)
ちょっと毛色の違う学生もいて、そういうグループと食事時に鉢合わせると少し嫌だった。
(40代/女性)
学生マンションと言えば友達が作りやすいのが魅力でもありますが、もし他の人と馴染めずぼっちになってしまった時に孤独感を抱くことになります。
学校でぼっちだけならまだしも24時間ぼっち状態は精神的にもキツイです。
学生マンションに住むならある程度の積極性は必要になります。
仲良くなってしまえばいつでも友達と遊べて楽しそうではありますが、まだ顔見知り程度だとゴミ出しとか朝出るのとかちょっと気まずそうですね。
関係が気まずくなっても避けられない
人間関係で嫌なことがあっても引っ越さない限り食堂や玄関などで遭遇することを避けられない。
(20代/女性)
隣室で飲み会などが開催されると、朝までどんちゃん騒ぎで眠れなかったり、仲良くなりすぎると飲み会に無理やり参加させられたりした。
(30代/女性)
人間関係がこじれることがあり、気まずい雰囲気になることがあった。
(30代/女性)
友達が作りやすいのは良いことですが、仲がこじれてしまっても距離を置きづらいのは学生マンションならではのデメリットです。
また、中途半端に仲良くなってしまうことで頼み事が断りづらくなったり、自分のやりたいことが優先できなくなってしまうことも。
NHK受信料がほぼ強制的になる
学生マンションだとテレビついてるから逃れられないのつらいね…わしは普通のとこでよかった
— 植木はち (@madoalice) July 19, 2016
学生マンションの住人に受信料乞食って鬼畜過ぎんよ…
— ナス。 (@YUSSJ3) May 14, 2015
学生マンションは家具家電付きのところも多く、テレビ付きになるのでNHK受信料を支払う羽目になります。
設置したのは大家でも契約義務は借主にもあるという判例があるので逃れるのが難しい案件となっています。

受信料は安くても月約1,200円なので年間15,000円前後かかるということ。
NHKは2023年秋までに営業訪問をゼロにする予定となっており、現在も訪問数は減っているものの学生マンションを運営する企業とNHKが提携している場合は契約時に合わせて契約する羽目になる可能性もあります。

Wi-Fiの回線速度が遅いことが多い
学生マンションWiFi終わってるせいで有線接続なのにありえんラグい、回線の乗り換え検討
— ろたてぃおん (@Lotus_____2) September 14, 2022
学生マンションは独自にネットを契約しなくても最初から備え付けであることが多いですが、共有回線のため使用時間が被りやすく、Wi-Fiが遅くなるという問題が発生します。
共有回線というのは1つの回線を各部屋に分配することによってネットを使えるようにするシステムのことです。
ネットサーフィン程度であれば問題ありませんが、インターネットゲームをやる場合や、ダウンロード等にかなりの時間を要します。

外泊届が必要なこともある
男性(父含む)が入れなかった。外泊届けが必要だった。来客届け(親含む)が必要だった。
(20代女性)
学生マンションは学生寮や学生会館と比較すると自由度は高いほうですが、物件によっては独自のルールが存在します。
どこかへ泊まる際に外泊届を提出する義務を設けていることもあれば、入居者以外の立ち入りを禁止していることもあります。
外泊の許可が必要になるというのは学生では特に大きな足枷となります。
友達とその場のノリでオールしたり、恋人と旅行に行く難易度も高くなってしまうのはかなり厄介。
マナーが悪い
自由にできるのはいいが、時間問わず出入りが激しいのと、うるさいのと、清掃が管理会社任せなので、けっこうあちこちがすぐに汚くなっていた。
(40代/女性)
夜に騒音問題があり住人同士でトラブルになった。
(20代/男性)
学生マンションは学生限定となるためマナーや民度も一般的な賃貸物件よりも悪くなります。
例えば共用スペースである廊下部分にタバコがポイ捨てられていたり、ゴミの日じゃないのにゴミが出されていて悪臭が漂って虫がよく発生する等の問題も発生することがあります。
学生同士が仲良くなれば通路で雑談をしている人も増えるため、外出や帰宅時に気まずさを覚えることも。
キッチンが狭くて料理がしにくい
学生マンションはそこそこいい物件だったけど
・キッチン狭い×
・床が黒い×
・収納狭すぎる
・スーパー小さくて品揃え微妙
・壁が薄くて、彼氏と同棲してるメンヘラ彼女が夜中に毎日のように癇癪起こして家具投げ散らかす騒音丸聞こえで寝れない本当迷惑でした。これから住む物件の参考にしよう😌
— にに@陰の者 (@otter_ca) January 26, 2021
わいが探した中でトップレベルにキッチン広い学生マンションなんだけど、それでも狭いしオーブンほしい
— あじのもとゆ (@mezashi0316) December 2, 2017
学生が住むような賃貸アパートはキッチンが狭いケースはよくありますが、学生マンションはその確率が高く、設備が充実している物件でもキッチンが広くありません。
キッチンやお風呂場のような水回りは建設時にコストが高く、家賃的な相場を抑えるために学生マンションは水回りが充実していません。
食事付き物件も多いので狭くても問題ない人も多いとは思いますが「実家を出たら料理を覚えたい」という人は生活しにくさを感じることになります。
通常の物件なら選択肢が多いのでキッチンが広い物件を探すことも可能です。

学生マンションと普通のアパート何が違う?
学生マンションとはユニライフやナジックなど企業が運営している学生のみが入居できる物件のこと。
わかりやすく言うと”学生のみが住めるちょっとセキュリティの良いマンション”です。
違い | 学生マンション | 一般的な賃貸 |
---|---|---|
物件数 | 少ない | 多い |
家賃 | やや高い | 安い |
更新料 | 1年に1回 | 2年に1回 |
防犯性 | 高 | 低~中 |
食事 | 食事付きが多い | 自炊・外食 |
- 入居者が全員学生のみの専用マンション
- 寮と違い部屋同士は完全に分かれている
- セキュリティ面が充実している
- 契約は学生ではなく保護者と交わす
- 家具家電付きや食事付き物件が多い
- 大人数が食事をする専用ルーム(学食に近い)がある
- 管理人がいる
違いは【学生限定かどうかという入居制限の違い】が主です。
こちらは学生マンションを提供している企業『毎日コムネット』に掲載されている物件の内装例です。
一般的な物件と比較すると内装もキレイで、やや防犯設備が整っている傾向があります。
木造アパートのような賃貸物件はセキュリティも低く、ベランダから侵入されたり空き巣被害に遭いやすいなど危ない目に合うリスクがありますが、学生マンションは管理人常駐で人も多いためリスクがほとんどありません。
何かあった時に責任問題になるのを防ぐという意味でセキュリティが整っています。
ちなみに学生マンションは審査時に学生であることを証明しなければならないので学生証の提示を求められるのが基本となります。
これから学生になる人は学生証を持っていないわけですが、その場合でも入学することを証明できれば問題ありません。
学生マンションは仲良くなってもらうために「学生懇親会」のような催し物を設けているところもあるようです。
新しい環境で異性と交流したい、彼女・あるいは彼氏を見つけたい人にとってはありがたいかもしれませんね。
また、通常の賃貸物件と同様に友人や恋人を招いて泊まらせることもできます。
学生寮や学生会館との違い
学生寮や学生会館と違うところは門限がないことです。
学生寮の場合、学校が運営している物件で敷地内に設けてあることが多いです。
学校が家賃的補助を行っているため賃料はかなり安く、1万円以下も珍しくありませんが、一人部屋ではなく相部屋となっていることが多いです。
- 家賃が格安
- 家具家電付き
- 共同部屋や内部屋で繋がっている
- 管理人が常駐している
- 門限を設けていることが多い
- 外泊するのにも届けが必要
- 友人や恋人を泊まらせるのは原則禁止
寮に住んでいる場合は夜のアルバイトや早朝アルバイトが出来ないということがありますが、学生マンションにはそういった制限は一切ありません。
学生寮は部屋同士が内部で繋がっているケースがほとんど。
学生マンションは完全分離して外観は一般的なマンションと変わりません。
学生寮は寮以外の人間を招くことを禁止されていることが多く、外泊するにも許可が必要という難点があります。
金銭面を考えるなら間違いなく寮のほうがおすすめですが、制限が多いので自由度や充実度を考えると学生マンションのほうが上という印象です。
学生会館は学生マンションと同様に企業が運営している物件で、学生マンションと学生寮の間ぐらいの位置づけとなっています。
- 家賃が通常の物件より高い
- 家具家電付き
- 1人部屋が多い
- トイレやお風呂場は共同となっていることが多い
- 食事付き物件が多い
- 管理人が常駐している
- 友人や恋人を泊まらせるのは原則禁止
学生マンションとの線引きが曖昧ですが、お部屋によってはトイレやお風呂が共同となっている造りが多くなるのが特徴です。
合わせて知るべき学生マンションの4つのデメリット
やめとけと言われるほどではないものの、他にも学生マンションならではのデメリットがあります。
- 物件の選択肢が少ない
- 賃料の安い物件が少ない
- 卒業したら必ず退去しなければならない
物件の選択肢が少ない
スーモやホームズには数多くの物件が表示されていて、一般的な物件を探す人はその中から条件を絞り込んで理想の物件を探し出します。
学生マンションは数が少なくて普通の不動産サイトには載っていないことも多いため部屋探しが面倒に感じたり、数が少ないと希望の条件に合わない可能性が高くなってしまいます。
学生マンションは一般的な賃貸と比べると数が非常に少なく、お部屋を探すのに苦労します。在学中の4年間同じマンションで暮らす人も多く、人気の物件はなかなか空きが出ません。 楽器可など特殊な物件はさらに数が少なく、すぐに埋まってしまいます。合格発表後に探すのでは遅いです。事前予約サービスなどを活用し早めに動いておきましょう。
(30代/女性)
面倒臭がりで特に希望がない人なら学生マンションを選ぶのもラクでいいですが、できるだけ自分の条件に沿った物件に住みたい人向けではありません。
賃料の安い物件が少ない
学生マンションはセキュリティ面が充実している物件が非常に多いため、家賃の安さを重視している人にとってはかなり探しにくいです。
家賃代が高く、旅行に行ったり欲しいものを買うことが難しかった。
(30代/女性)
今思えば、部屋の割に家賃が高かったと思います。
(30代/女性)
また、家具家電付きだったり、ネット回線が最初から使える等の充実した部分は非常に助かりますがその分家賃はやや高くなってしまいます。
親に家賃条件が決められている場合や自力で家賃を払おうとするのであれば、学生マンションで探すと条件に合う物件が見つかりにくくなります。
更新費用が高い
通常の賃貸契約は2年に1度の更新となり、更新料も家賃1ヶ月分です。
学生マンションの場合は1年に1度の更新となり、そのたびに家賃1ヶ月分を払うことになるため、4年生の大学に通うと合計4回も更新料を払う羽目になります。
末っ子マンションの契約更新の書類届く…
学生マンション、更新の時にお金結構かかるんよなー
上2人は一般のマンションのだったからそんなのなかったのに— ヨコ (@Fromiowaia123) November 24, 2022
自分で金銭面を工面しないのであれば問題にはなりませんが、親に迷惑をかけたくない人や自分でお金をすべて賄おうとすると結果的に高くなります。
合わせて賃料自体も高くなっているため、学生マンションの払う費用は多いというわけです。
卒業したら必ず退去しなければならない
たいていの人は大学卒業・専門学校を卒業すると同時に勤務先近くに引っ越したりしますが、物件を気に入っていたり、たまたま勤務先も近ければそのままそこに住むという選択もできます。
学生マンションの場合は住める条件が学生なので、どんな理由があろうとも卒業したら必ず引っ越しすることになります。
本当にどこに越そうか迷ってます。
23区内とは決めていても、選択肢が多すぎる…。果たしてリモートはいつまで続くのか、本当にこれ次第…。
今のところにいたい気持ちあるけど学生マンションで出て行かざるを得ないぞ!
— おひろん|駆け出しビジネスマン (@ohiron12) January 7, 2021
引っ越し作業は大変な上に初期費用等いろいろお金がかかるんですよね。
選択肢がないのは学生マンションならではのデメリット。
学生マンションの特徴や住むメリット
学生マンションならではの特徴や、普通の物件よりも優れている部分もあるのでご紹介していきます。
- 基本的には学生限定なので審査が緩い
- 事前に申し込みができる
- サポートサービスが手厚い
- 部屋選びが楽
- セキュリティがしっかりしている
- 家具・家電付き物件が多い
- 部屋が綺麗
- 友達を作りやすい
基本的には学生限定なので審査が緩い
基本的学生マンションはその名の通り、学生限定です。
住む資格は学生であることだけ。学生は働いているわけではないので基本的には保護者である親が契約することにより入居が可能となります。
自分自身は働いていなくても問題ありませんし、【学生が住む】ことが前提となっているので色々聞かれるという手間もなく審査が緩いです。
合格前でも事前に申し込みができる
学生マンションは一般的な賃貸物件とは少し形態が異なるため、入学する年内に部屋を押さえて3月末から入居することができたりします。
普通は物件を押さえられてもせいぜい1ヶ月程度なので早く決め過ぎると無駄に家賃が発生したり、暇な時期なのに住まなければならないということも発生します。
学生マンションは学生に特化しているのでそういった事情も考慮してくれますし、卒業する4年生は退去の時期もわかっているのでこういった事前予約が可能となっています。
もちろん空き室であれば即入居も可能です。
サポートサービスが手厚い
サービス内容は契約する企業によって異なりますが、学生に特化したサポートが充実しているため親に心配をかけることなく生活ができます。
- 健康医療相談
- メンタルに関する相談
- 夜間や休日による医療機関の相談
- 定期パトロールで不審者を防ぐ
- 日常的な清掃・管理
- 進路相談サポート
一人暮らしで不安になりがちな健康面のサポートはもちろん、精神的なサポートも充実していることが多いです。
物件にはセコムを導入していたり、パトロールや管理人による人の目による安心感もあります。
清掃頻度も高くて、設備の故障・不備にも即日対応してもらえるスピード感が魅力です。
通常の賃貸物件では基本的なトラブルサポートしかなく、風邪を引いたり、熱を出しても自分でどうにかしなければなりません。
もしもの際に助けてくれる人がいるというのは非常に大きなサポートです。
部屋選びが楽
学生マンションは行く大学・専門学校によってある程度住む場所が決められています。
つまり、学校側が管理しているマンションの部屋の空いている物件を選択するだけで済みます。
一般的なマンションやアパート選びと比べたら選択肢は少ないというのはデメリットでもありますが、選択肢が少ない分かなり手間が省けて楽なのが特徴。
部屋探しってより良い部屋を探そうと躍起になってしまいますが、選択肢が限られているならパパっと決められるのはメリットでもあります。
セキュリティがしっかりしている
学生マンションは基本的にオートロックで防犯カメラが付いており、セキュリティ面はかなり厳重です。
オートロック、ボタン1つで警備会社に連絡が出来るなどセキュリティがしっかりしていた。
(30代/女性)
特に女性の方でセキュリティ面が心配だという方でも学生マンションなら安心して過ごすことが出来るでしょう。
管理人が常時いてくれるところも多く、管理側も住んでいるのが学生ということをわかっているので相談がしやすい点も魅力です。
学生のサポートもしてくれるのは一般的な物件ではありえないことなので、学生マンションならではのメリット。
家具・家電付き物件が多い
初めて一人暮らしする学生が対象となるため、最初からテレビやベッド、洗濯機や冷蔵庫が備わっている家具・家電付き物件が多いです。
もちろんすべての物件がそうなっているわけではないですが、もし最初から家具や家電を揃えようと思ったら安いものを購入しても約15万円程度かかってしまうので、親としてはかなり魅力的です。
もし住むことになったら、家具・家電付き物件のデメリットも理解しておいた方が良いでしょう。

部屋が綺麗
さすがしっかり管理されているだけあって、学生マンションはどこも綺麗な物件が多いです。
定期的な改築工事やメンテナンスがされているため通常の物件よりも管理体制はしっかりとしています。
ボロボロの部屋になる前の補修作業工事を行うため、築年数の古い物件でも綺麗なお部屋が多くなっています。
友達を作りやすい
当然ながら学生マンションには同じ学校に通っている学生しか住んでいないので顔を何度か合わせるうちに友達になれる可能性があります。
仲良くなった学生同士で授業のレポートの相談や、休日の誘いが沢山有ったこと。上京したての身には東京の様々な場所に連れってもらえたりしたのが嬉しかった。
(30代/男性)
例えば朝出るときに出くわしたり、帰宅時に隣人と顔を合わせれば普通の物件とは違って簡単に仲良くなることもできるでしょう。
食事付きの物件であれば食事で顔を合わせる際に仲良くなるというケースも多いようです。
また、同じ学科の先輩がいればそれだけでテストの過去問を教えてくれたりするので得です。
学生マンションの家賃は本当に割高なの?
学生マンションは家賃が高いという意見もありますが、逆に安いという意見もあります。
最も良かった点は、家賃が安かった点です。間取りは1Kでしたが、周辺の一般的なマンションに比べると約5000円ほど家賃が安かったので、とても助かりました。
(20代/男性)
セキュリティが完璧な分、家賃や初期費用が高いのがネック。(20代/女性)
東京都、早稲田大学周辺で学生マンションと通常の賃貸物件をそれぞれ比較してみました。
種類 | 家賃共益費 | 専有面積 | 最寄り駅 |
---|---|---|---|
学生マンション | 98,800円 | 21.3㎡ | 早稲田駅徒歩3分 |
学生マンション | 96,800円 | 25.1㎡ | 西早稲田駅徒歩6分 |
学生マンション(風呂トイレ共用) | 65,800円 | 10.8㎡ | 西早稲田駅徒歩9分 |
通常賃貸 | 87,000円 | 20.8㎡ | 早稲田駅徒歩8分 |
通常賃貸 | 96,000円 | 28.7㎡ | 西早稲田駅徒歩10分 |
通常賃貸 | 51,000円 | 19.5㎡ | 西早稲田駅徒歩5分 |
学生マンションは同じ設備の賃貸物件とほとんど家賃は変わりません。
ただし、学生マンションの中にはお風呂とトイレが共用となっている物件もあり、こういった物件は家賃が安く感じますが実際には割高です。
学生マンションがやや高いのには明確な理由があります。
- オートロックなどセキュリティ面が充実しているため
- 寮母や管理人等の人件費が含まれているため
- 定期的な改築工事も行っているため
学生マンションはオートロックや防犯カメラはもちろん、管理人が常駐しているなどのセキュリティ面が充実しています。
これを設備が最低限の木造アパートと比較すれば当然割高に感じてしまうわけです。
家賃が意外と安い学生マンションもありますが、トイレやお風呂・洗濯機などが共用となっているので安く感じるだけというのが真相です。
「トイレやお風呂は部屋になくても良いから家賃が安くてセキュリティ面が充実していたほうが良い」のであれば学生マンションがおすすめ。
学生マンションはやめとくべきなの?
結論としては学生マンション自体は決して悪いものではないけど、住む上では必ずデメリットがあるのでそれを理解した上で「あり」だと思ったら選択肢として考えて良いと思います。
気になるのはマナーの悪さと防音性です。
【向いている人】
- セキュリティがしっかりしている物件を探している人
- 友達が作れるか不安な人
- 学校にすぐ行ける距離の物件を探している人
- 自炊が苦手な人(食堂付物件限定)
- 比較的綺麗な物件に住みたい人
【後悔してしまう人】
- 自分の時間を大切にしている人
- 部屋に恋人を呼びたい人
- なるべく静かに過ごしたい人
- 神経質な人(睡眠不足になる)
- 同じ学生に遭遇したくない人
セキュリティがしっかりしているので、どちらかというと女性向けという印象が強いですね。
一人が心配だと思う人にはいいですし、サポートしてもらえる分普通の物件より優れています。
セキュリティ面で心配している親を説得するには学生マンションはいい交渉素材だと思います。
ただし隣人が学生で騒音がひどかったり、恋人ができても部屋に呼びづらい環境となっているので一人暮らしを最大限活かせる環境ではありません。
学生マンションを効率的に探す方法
学生マンションを探せるサイトというのはいくつも存在します。いくつか有名どころのサイトをピックアップしてみたので参考にしてみてください。
イエプラ
運営会社 | 株式会社エヌリンクス |
---|---|
対応エリア | 関東・関西 |
店舗数 | 2店舗 |
物件数 | 対応リリアの8割以上 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 細かい条件を伝えられる |
イエプラは学生マンション専用サイトではなく、通常の賃貸物件を探すサイトですが学生マンションも探すことが可能です。
チャットでのやり取りが可能なので細かい条件を伝えることができますし、店舗にいった時と同じようにスーモやホームズよりも新鮮度の高い物件情報を手に入れることができるので一人暮らしをする際にかなり重宝します。
地方から上京する人はわざわざ店舗に行くこと自体が手間ですが、イエプラはネット上で店舗に行った時と同じような部屋探しが可能なので学生にとってもおすすめなサイトです。
余計なオプション代もかからないのも魅力的な点。

ユニライフ
運営会社 | ジェイ・エス・ビー |
---|---|
対応エリア | 全国 |
店舗数 | 79店舗 |
物件数 | 約7万戸 |
特徴 | 一人で内見することが可能 入学前から物件を押さえられる 申し込み後に住む替え可能 回線が悪い |
ユニライフはナジックと似たようなサービスを提供しているサイトですが、対応エリアが全国79店舗と学生マンションを扱っている会社としては規模も大きいのが特徴です。
トラブルサポートなども充実していますし、サービス内容にそこまで差はありませんが物件数は比較的多いほう(学生マンションサイトの中では)なので自分が探している物件を見つけやすいです。

学生ウォーカー
運営会社 | 株式会社タウン情報サービス |
---|---|
対応エリア | 東京・首都圏 |
店舗数 | 渋谷店・新宿店・池袋東口店 |
物件数 | ★★☆☆☆ |
特徴 | お得な物件を探しやすい 学割などの割引制度がある 学生のためのコラム記事がためになる 学校からの距離が分かりやすい |
学生ウォーカーは東京近郊・首都圏に特化した学生マンションサイトです。
学生が借りることによってお得になるような物件や割引制度により少しでも安く部屋が借りられるようなサービスが提供されています。
対応エリア自体は少ないですが、都内の学生マンションを探すならお得なサイトなのでおすすめです。
