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ある程度一人暮らしをしていると「そろそろ引っ越したいな」と思うものの、面倒臭かったりいい物件がなかったりと引っ越しができていない人も多いと思います。
今回は7回引っ越した経験のある僕が、引っ越すか引っ越さないか決断できないときは何を基準に決めるべきかについ経験やデータを用いながら解説していきます!
目次
引っ越すか引っ越さないか迷ったときの判断基準
引っ越すかどうか迷ったときは生活する上で実害が出ているかどうかで判断すると良いでしょう。
- 家賃が高すぎて生活するだけで精一杯
- 騒音がひどすぎて寝不足・ストレスが溜まっている
- 設備が不足しているせいで精神的苦痛を案じる
- 周辺環境が不便なせいで無駄な時間を費やしている
- 虫がよく出るせいで生活を脅かされている
極端な話「なんとなく引っ越したい」程度であれば引っ越す必要はありません。
suumoが400名を対象に行った「引っ越したきっかけランキング」という調査によると第1位は『前住んでいた物件に不満があったから』となっています。
引っ越し理由 | 割合 |
---|---|
前住んでいた物件に不満があったから | 22.0% |
前よりよい条件の物件を見つけたから | 20.0% |
結婚したから | 18.8% |
転勤になったから | 17.3% |
賃貸の更新時期がきたから | 16.8% |
転職した(する)から | 6.5% |
一人暮らししたかったから | 6.3% |
入学・就職 | 5.6% |
急を要する引っ越し理由をのぞけば『物件に不満がある』『更新時期』の2つが主な理由であることがわかります。
家賃の問題なのか防音性の問題なのか人によって異なるので、どういう状況であれば引っ越すべきかをさらに深堀して紹介していきます。
家賃の高さが気になる場合
「家賃が高いから安いところに引っ越したい」のであれば引っ越しにかかる初期費用によって”いくら下げたら何年でお得になるか”を計算して考えましょう。
【得するまでにかかる期間】
下げる家賃額/現在の家賃 | 家賃5万 | 家賃6万 | 家賃7万 | 家賃8万 |
---|---|---|---|---|
1,000円 | 25年~ | 28年4カ月~ | 31年8カ月~ | 35年~ |
5,000円 | 5年~ | 5年7カ月~ | 6年4カ月~ | 7年~ |
10,000円 | 2年6カ月~ | 2年10カ月~ | 3年2カ月~ | 3年6カ月~ |
15,000円 | 1年7カ月~ | 1年11カ月 | 2年2カ月~ | 2年4カ月~ |
20,000円 | 1年3カ月~ | 1年5カ月 | 1年7カ月~ | 1年9カ月~ |
25,000円 | 1年~ | 1年2カ月 | 1年4カ月~ | 1年5カ月~ |
30,000円 | 10カ月~ | 1年~ | 1年1か月~ | 1年2カ月~ |
例えば現在の家賃が6万円で今より5,000円安いところに住んだとしても、お得になるまでには平均で約5年ほどの期間が必要となります。
初期費用の負担額にもよりますが計算上、どの家賃帯でも今住んでいるところより家賃を15,000円程度安くしないと2年以内に回収することはできません。
2年という数値は住居期間の平均年数となるため、2年以内に安くなるかどうかが重要です。
1,000円や2,000円程度家賃を下げたところで得するよりも初期費用や引っ越し費用で損をするのでやめたほうがいいということです。
実際に部屋探しをしてみて自分の条件に合う物件や妥協できる物件が今より15,000円以上安くても存在するか確認してみましょう。
なければ引っ越ししないほうがいいということ。
部屋の設備が気になる場合
賃貸の場合はバストイレ別だったり、オートロックや独立洗面台など物件によって設備は大きく異なります。
ついていなくて後悔した設備 | 割合 |
---|---|
宅配ボックス | 18.7% |
追い炊き機能 | 17.0% |
その他 | 12.9% |
コンロ2口以上 | 11.2% |
独立洗面台 | 9.0% |
宅配ボックスは確かに一度使ってしまうとその便利さに病みつきになりますが、利用した人がない場合はなくてもそこまで気になりません。
物件の設備に関してはある程度は慣れますし、工夫すれば快適に過ごせることも少なくないので「どうしても〇〇がないと嫌」という場合でなければ無理に引っ越す必要はないと思います。
資金的にある程度の余裕があり、その設備がある物件に引っ越したい強い思いがない限りは引っ越さなくても暮らしていけます。
部屋の広さが気になる場合
一人暮らしなら6畳程度の広さが平均となっているので、4畳半など極端に狭くない限りは引っ越す必要はありません。
家賃は専有面積の広さに比例して高くなるため、広い部屋に住もうとすると今よりも家賃があがってしまいます。
「広い部屋に住みたい」と思っても、実際に住んでみると1人ならそこまで広さは必要ありませんし、人がたまに来る程度であればそれを加味してまで家賃をあげるのは無駄です。
「住んでいるうちにどんどん荷物が増えて手狭になった」とか「テレワーク中心の生活で集中するために広い部屋や仕事部屋が欲しい」という明確な理由があるなら引っ越すべきです。
周辺環境が不便に感じた場合
例えば「スーパーまでが遠い」「駅から物件までかなり歩かなければならない」などが挙げられます。
周辺環境に関する不満ランキング | 割合 |
---|---|
駅までの距離が遠い | 21.4% |
買い物が不便 | 12.6% |
駅周辺が栄えていない | 10.4% |
会社までの距離が遠い | 8.6% |
電車やバスなど公共交通機関が少ない | 8.1% |
これはマイホームの結果なので賃貸とは異なりますが、住んでから後悔する率が高いことには変わりありません。
住む場所を変えない限り最寄り駅からの距離と買い物環境を変えることはできないので、よほど精神的に苦痛に感じているようであれば引っ越したほうがいいです。
以前住んでいた物件ではスーパーが周辺になく、坂の多い道を15分ほど自転車で走らせて買い物に行っていましたが、これが結構苦痛でした。
引っ越してからはそれなりにスーパーも近くなったので住み心地はかなり改善したように思います。
1年以上住んでいて不便に感じているならこの先もその気持ちは変わらないので、住み続けるよりも引っ越したほうが後悔は少ないでしょう。
防音性が気になる場合
株式会社AlbaLinkが賃貸物件を借りたことのある男女349人を対象に行った『賃貸物件を借りて後悔する瞬間について』のアンケートによれば、後悔したこと1位は騒音トラブルとなっています。
防音性が気になる場合、建物の構造的に壁が薄いのか、隣人がうるさい人で悩まされているのかで対処も変わります。
遮音性はL値で示されており、値が高ければ高いほど音が聞こえやすくなります。
これは日本建築学会が調査した建物の遮音性と等級の関係性です。
遮音等級 | 建物構造 | 音の聞こえ方 |
---|---|---|
L-35 | 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない | |
L-40 | 鉄筋鉄骨コンクリート造 | 防音性が高く外からの音も軽減される |
L-45 | 子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる | |
L-50 | 鉄筋コンクリート造 | 子供の泣き声や走り回る音は聞こえる |
L-55 | 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない | |
L-60 | 重量鉄骨造 | 足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる |
L-65 | 軽量鉄骨造 | 多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる |
L-70 | 生活音はほとんど筒抜け | |
L-75 | 木造 | 生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる |
木造アパートなどは防音性がかなり低いので隣人の生活音すらも普通に聞こえてしまうレベルで、これが気になるようであれば引っ越したほうがいいです。
隣人が毎日騒いでいるような場合は引っ越しを検討する前に管理会社に苦情を入れるようにしてください。
自分がどれだけ迷惑をかけているのかわかっていないケースも多く、苦情を入れるとすんなりおとなしくなることもあります。
何をやっても隣人が静かにならないようなら最終的に引っ越すしか手はなくなります。
引っ越すことによるデメリットとは?
引っ越すか迷ったときは引っ越すことによりどんなデメリットがあるのかを考えてみましょう。
新たな初期費用や引っ越し費用がかかる
引っ越し費用の大部分を占めるのは部屋を借りる際にかかる初期費用です。
これは家賃の4か月分~5か月分が相場と言われています。
さらに今住んでいる物件の退去費用や引っ越し業者依頼費用を合わせるとかなりの額になります。
家賃 | 費用合計額 |
---|---|
5万円 | 約30~35万円 |
6万円 | 約34~40万円 |
7万円 | 約38~45万円 |
8万円 | 約42~50万円 |
9万円 | 約46~55万円 |
10万円 | 約50~60万円 |
金銭的に余裕がある上での引っ越しならいいですが「家賃が高いから」という理由なら損をする可能性も高いですし、貯金を使い果たす羽目になります。
引っ越し手続きや荷造りが面倒
引っ越しをするのは正直言ってかなり大変です。
まず退去の連絡を入れる必要があり、電気・ガス・水道・ネット回線の解約を行い、荷造り。
引っ越し業者を利用する場合は予約を入れなければなりませんし、荷造り自体は1日で終わらないレベルの作業量。
さらに部屋を探して引っ越してもそこから契約や住民票を移したり、新たにネット回線工事を行ったりして元の生活になるまでかなりの期間を要してしまいます。
この作業の面倒臭さは一度引っ越しことのある人なら身をもって体験しているはずです。
時間に余裕があるならまだしもブラック企業で働いているような人だと休日をつぶす羽目になります。
引っ越すベストなタイミングとは?
マイナビが466名を対象に行った「あなたが社会人になってから住んだ賃貸住宅で、最も長く住んだ物件の居住期間はどのくらいですか?」という調査によると2年未満で引っ越す人は全体の43.5%となっています。
長く住んだ物件の居住期間 | 割合 |
---|---|
1年未満 | 14.2% |
1年~2年未満 | 19.3% |
2年~3年未満 | 19.1% |
3年~4年未満 | 16.9% |
4年~6年未満 | 15.2% |
6年~10年未満 | 4.5% |
10年以上 | 4.7% |
全体的に極端な数値にはなっていないので「絶対に○○年で引っ越したほうがいい」と言い切ることはできないようです。
ただし、普通に生活しているだけでも引っ越すタイミングというのはあります。
契約更新のタイミング
引っ越すきっかけランキングの第5位になっているのが契約更新のタイミングです。
そこまで今住んでいる物件に不満を抱えていない場合は契約更新が一番の引っ越しタイミングです。
通常の賃貸契約は2年毎に行われるのが一般的で、契約更新するために更新費用家賃1か月分、新たな火災保険料、事務手数料等が必要になります。
その月だけ家賃を2倍以上一気に払わなければならないので「だったら更新ではなく引っ越したほうがいい」と引っ越しを決める人はかなり多いと思います。
計算では引っ越し費用よりも契約更新したほうが安く済みますが、引っ越したい気持ちがあるならこの機に引っ越さないとタイミングを失ってしまいます。
転職や異動で職場が変わったとき
転職をしたり、部署が変わったりして職場までの距離が変わった際も引っ越しのタイミングです。
あまり距離的に変わらないのであれば無理して引っ越す必要はありませんが、今まで30分だったのに1時間かかるようであれば往復で1時間分を毎日無駄にすることになります。
住む場所を職場近くに移すのは時間をお金で買うようなものなので引っ越す時期としてもベストです。
引っ越さなくても良い場合とは?
引っ越さなくても結果的には良い場合というのももちろんあります。
住み続けることにデメリットを感じない場合
住み続けることにデメリットを感じていないのに「長く住んだからそろそろ引っ越したい」というのはリスクが高いです。
新たに引っ越した先のほうが住んでみたらデメリットが多いという可能性もありますし、住んでいてそこまで不満を感じていないなら引っ越しする理由がありません。
契約更新も先で、物件自体に大きなデメリットもないならその物件が現状ベストということです。
不満を感じている場合は『我慢できるレベルかどうか』で考えると良いでしょう。
騒音によって寝不足になったり、通勤時間や周辺環境のせいで自分の時間が取れないようなら引っ越すべきです。
家賃の安さにある程度満足している場合
家賃の安さは部屋を借りる上でかなり重要です。
多くの人は希望家賃を決めてからそのほかの条件を決めていくぐらいに最優先されるべき項目。
今の家賃にある程度満足しているけど他の部分に少し不満を抱いている程度なら引っ越しすることで後悔する可能性も高くなります。
少し条件をこだわって住んだはいいものの家賃の高さが精神的にネックになってしまったり、設備にこだわりすぎてさらに次に引っ越すときに妥協できなくなったりすることも。
家賃は正直無駄金なので安ければ安いほどいいです。
家賃が安いと後悔する?安い物件に住んで感じたデメリット引っ越すか迷ったときにすべきこと
引っ越すかどうかで迷ったらすべきことについてまとめてみました。
家賃交渉を持ち掛けてみる
家賃交渉と言えば入居前に行うイメージがありますが、もちろん入居中に行うことも可能です。
住んだばかりならまだしも、住んでから数年経っているなら建物の築年数も古くなりますし、需要もだんだん減るので家賃を下げる傾向があるのは事実です。
知らないだけで実は他の部屋はすべて家賃を下げた状態で募集していて住み続けている自分の部屋だけ入居当初の家賃になっているということもあり得ます。
特に更新時期は家賃交渉のチャンスです。
家賃交渉をしてみて受け入れてくれないようなら引っ越しを検討し、家賃を下げてくれるようなら今よりもお得になるのでそのまま住み続けるという判断基準になるのでやるべきです。
住みたい地域に理想の物件があるか部屋探しをしてみる
迷っているなら住みたい地域に自分の理想の物件が存在するのかをまず確かめましょう。
年々家賃相場もあがっているので設定家賃内で理想の物件というのはなかなか見つからないことのほうが多いです。
僕自身、住んでいる物件で家賃が高いから引っ越しを検討して部屋探しを何度かしたことがありますが、同じ条件だと同程度の家賃か数千円安い程度の物件しか見つかりませんでした。
そもそも引っ越したくても引っ越したい物件が見つからなければ意味がないので、とりあえずはいろんな条件で部屋を探してみて住みたい物件があるか見てみましょう。
引っ越す上で大きな問題となるのが初期費用の高さです。
敷金礼金、仲介手数料など家賃数か月分が一気に吹っ飛ぶので、引っ越し貧乏になることも少なくありません。
初期費用を抑えて引っ越したいのであれば仲介手数料基本無料のイエプラがおすすめです。
イエプラはLINE上のやり取りで部屋を探してもらえるサービスを提供しているオンライン型不動産。
細かい条件を伝えることができ、データベース上にある膨大な物件数の中から探すことができるといった強みがあります。
スーモやホームズなど他社サイトに掲載されている物件もURLを送れば紹介可能となり、さらに仲介手数料を無料にすることができます。
家賃10万円なら10万円分まるまる無料になるので初期費用を大きく抑えることが可能です。
条件に合う物件を見つけたら初期費用見積もりをしてもらい、どのぐらい安くできるか、何年でお得になるのか計算してみるのがおすすめです。
まとめ
- 引っ越すか引っ越さないか迷ったらまずは”引っ越したい明確な理由があるか”考えよう
- 生活を脅かすようなデメリットが存在するなら間違いなく引っ越すべき
- どう工夫しても変えられない不満点があるなら引っ越すべき
- 契約更新や転職等で環境が変わる場合は引っ越すベストなタイミング
- 迷ったらとりあえず部屋探しをしてみ良い物件が存在するか確認しよう
引っ越しは金銭的にも精神的にもかなり負担がかかるので明確な理由がない限りは基本的には引っ越さないほうがいいです。
僕が今まで7回ほど引っ越してきましたが、引っ越し費用をかなり無駄にしたなと感じていますし、今思えばそこまで何度も引っ越す必要はなかったと感じています。
迷った場合は部屋を探してみて今住んでいる物件よりも条件が整っているかどうか確認。
初期費用を含めた引っ越し費用を出すだけの価値があるか考えてからにしましょう。