一軒家の戸建て賃貸がなぜか安い理由とは?格安でも問題ないの?

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戸建て賃貸はカップルや新婚で広い部屋に住みたい人や将来戸建てを買いたいと考えている人がどんな感じなのか住んでみるような物件となっています。

ただ、実際に調べてみると中には相場よりもかなり安い家賃で入居者を募集しているところも多くて借りる際に不安になる人は多いようです。

そこで今回は『一軒家の戸建て賃貸がなぜか相場よりも安い理由』について詳しく解説していきます!

一軒家の戸建て賃貸が相場より安い7つの理由

一軒家の賃貸には安い物件も多いですが、理由は1つではありません。

戸建てならではの事情もあって安くなっているので紹介していきます!

安い理由がわかると『家賃の安い物件を狙って探すことができる』ので知っておいて損はありません。

大家が建売りや中古物件を購入したため

一軒家には大きく分けて建売住宅と注文住宅があります。

注文住宅は部屋の間取りや使われる素材等にまで自由に組み合わせることができ、自分の過ごしやすい戸建てにすることが可能ですが、その分施工時間や人件費がかかるため高くなってしまいます。

建売住宅は企業が土地を買い取り、そこに既存の間取りの戸建てを建設して土地と建物をセット販売している住宅のことです。

同じ間取り、同じ建物を複数建設することができるため最小限の人件費や工費で済むため価格も安くなっています。

つまり、広さや築年数等が全く同じ物件だったとしても建売住宅を賃貸として運用する場合は入居者にも安く提供できるというわけです。

大家個人で募集を行っているため

アパートやマンションの場合、管理する部屋が1つではなく複数になるため管理会社に依頼したり、募集をかける際に大手の不動産サイトにお願いするので広告費がかかります。

一軒家を賃貸として運用している大家は自分が所有している物件1つだけを貸し出したいので無駄な広告費をかけずに自分で募集していることが多いです。

例えばジモティー賃貸で募集しているほとんどは大家個人となります。

個人で入居者を募集することで無駄な費用を抑えられたり、相場をしっかりと見極めることができないため家賃がかなり安くなっていることがよくあります。

企業に頼めば相場自体もわかっているので入居者が集まるギリギリのラインを攻めることができますが、個人だと適当や家賃にしてしまうという違いが出るわけです。

木造建築のため

賃貸物件の構造は【木造】【鉄骨造】【鉄筋コンクリート造】などがあります。

マンションの場合は主に鉄骨造や鉄筋コンクリート造となるため防音性が高い反面、建築コストが高くなってしまいます。

一方、戸建てのほとんどは木造建築。またアパートのように界壁に吸音材等をかませる必要がなくなるため家賃も安くなります。

木造建築は確かに防音性は低いですが、戸建ての場合は隣りの建物と接触していないのでそこまで問題にはなりません。

築年数がかなり古いため

戸建て賃貸は誰かが住んでいた一軒家を賃貸として貸し出している状態のものが多いため築年数が古い物件が圧倒的に多いです。

探してみるとわかりますが築30年以上とかがほとんどを占めていて、当然戸建てで新築状態の賃貸はほぼありません。

築年数の古さは家賃に大きく影響します。古くなればなるほどどんなに内装をキレイにしたところで家賃は安くなってしまうのでよく見てみたら築年数の古さが原因ということが考えられます。

よく見るとテラスハウス

スーモやホームズで一軒家の賃貸を探していると同時に『テラスハウス』もヒットします。

テラスハウスと一軒家は似ているようで実は定義自体異なっています。

戸建ての場合は各住宅が独立しているといった特徴があります。

テラスハウスの場合は隣りの住宅と壁を共有しているような造りになっています。

例えるなら1つのカステラがテラスハウスで分断させて切り分けているのが戸建て住宅といったイメージ。

参照:https://iqrafudosan.com/channel/about-terrace-house

壁が隣接していても内部で当然内部で分かれています。

テラスハウスのほうは土地のスペースを取らずに複数の世帯を造ることができるので戸建てに比べると低コストです。

コストは家賃にも直結するため、結果的にテラスハウスのようが家賃が安くなります。

一軒家だと思っていたけど実はテラスハウスだったというケース。

庭なしの一軒家

一軒家のイメージは庭付きですが、もちろん庭のついていない物件もあります。

一軒家の場合、庭を含めた敷地が専有スペースとなりますが、庭がついていない物件ではその分の価値が落ちるため家賃も安くなる傾向にあります。

一軒家を探している人の多くは庭付きを求めているため、需要と供給のバランスを考えて相場よりも安くしているという面も。

庭付きが絶対に良いとは限らないので、特に庭付きを求めていない人にとってはメリットが大きいです。

駅から離れている

一軒家を建設する際は通常の賃貸物件とは違い、駅からの近さをあまり考慮せずに購入する人が多いです。

確かに駅から近いほうが便利ですが、都内でなければ車での移動が多かったり、駅から近いことで住宅の価格が高くなってしまうので遠いところに家を建てる人は多いです。

賃貸として貸し出すからには駅からの距離は重要になってくるため、遠ければ遠いほど家賃も格段に安くなっています。

たまに「駅からバスで10分」等徒歩以外の移動手段で明記されている場合があり見落としてしまうので注意してください。

設備自体が古いため

戸建て賃貸は物件に備え付けられているエアコン、温水洗浄便座、畳、フローリングに至るまですべて古くなってしまっていることが多いです。

エアコンが古ければそれだけ燃費も悪いので熱暖房効率は悪くて電気代が高くなってしまったり、引き出しを開けるとガムテープで補強されているだけの簡単な修繕しかしていないといった問題に遭遇するかもしれません。

新築から賃貸経営しているなら定期的なクリーニング・メンテナンスが入りますが、例えば築30年から賃貸物件として貸し出し始めた場合はクリーニングをしても「入居前の状態に戻す=築30年の状態に戻す」という工程になるので新しくはなりません。

集合住宅のように定期的に設備を新しくしてくれる可能性も低いので、古い設備をそのまま利用する羽目になることが多いです。

こういった設備の古さが家賃の安さに反映されているという一面もあります。

定期借家物件となっている

戸建て賃貸は通常の契約方法ではなく定期借家契約となっているケースが意外と多いです。

簡単に言えば大家が一時的に出張等で家を空けている間だけ誰かに貸しているだけなので、戻ってくるまでの期間しか借りられないような契約方法。

賃貸契約においては通常の普通借家契約と定期借家契約の大きく分けて2つのパターンが存在します。

普通借家契約定期借家契約
契約期間原則2年大家が自由に設定
契約更新できる原則できない
更新料賃料1ヶ月分+保険料賃料1ヶ月分~初期費用分
中途解約料原則無料残存期間の賃料
解約通知(大家)原則できない1年~6カ月前
解約通知(借主)退去1ヶ月前原則できない

普通借家契約と言えば最も馴染みのある契約形態で、契約期間は2年程度を設けて契約が行われて、例え契約更新の手続きをしなくても法律によって合法的に自動的に契約を更新する(法定更新)ことが可能です。

基本的には借主が希望する年数ならずっと住み続けることができるため貸主よりも借主のほうが何かと法律的に守られている契約形態と言えます。

一方、定期借家契約というのは1年や2年等の年数が決められていて貸主の都合によって契約期間が終了したら再契約することができないようにできてしまう貸主に有利な契約方法です。

例えば住んでいて「この物件住み心地最高だからずっと住み続けたい」と思っていても大家が契約更新を拒否すれば退去する必要が出てきます。

利点としては相場よりもかなり家賃が安くなることなので一概にデメリットばかりではありませんが、ずっと住み続けられる契約方法ではないので一時的に借りるという認識を持ったほうがいいです。

格安の場合は事故物件の可能性もある?

あまりにも相場より格安な戸建てなら事故物件の可能性もありますが、事故物件であれば告知義務があるため可能性としては低いです。

事故物件というのは人の死が関連している物件のことです。

基本的に事故物件は告知義務があり、自殺等のあった部屋は3年以内であれば借主にその事件を伝えなければなりません。

死が発覚してから概ね3年間を経過した後は、原則として、借主に対してこれを告げなくてもよい。ただし、
事件性、周知性、社会に与えた影響等が特に高い事案はこの限りではない。

引用:宅地建物取引業者のガイドライン

ただし一定期間その後人が住んだり、事故が起きたのは部屋でも救急車に運ばれる途中で亡くなった場合は告知事項を明記しなくても良いので告知自体されないこともあります。

ちなみに2021年5月に国土交通省が「宅地建物取引業者による人の死に関する心理的瑕疵の取り扱いについて」というガイドラインで明確化され、事故物件の告知事項は3年経つと基本的に消滅することとなりました。

つまり3年以上経過した物件の場合は賃料がもとに戻ってしまうので、知らずに事故物件に住んでいるというケースはあります。

逆に格安であれば告知義務があるため、判断がしやすいです。

戸建て賃貸に住む上で避けては通れない問題点

戸建て賃貸ならではの問題というのは多々ありますが、その中でも特にデメリットとなるのは2点です。

近所付き合いが面倒

戸建てに住む上で一番面倒に感じるのはやはり近所付き合いとなります。

賃貸アパートであれば軽い挨拶程度で済みますが、戸建て賃貸の場合は括りとしては一軒家となり、隣人は賃貸でない可能性が高いので近所付き合いをする必要があります。

具体的には【自治会の当番】【町の清掃作業】【回覧板】等の少し面倒な仕事をしなければならない可能性が出てきます。

また、トラブルにならないためにも定期的に挨拶をしたりして顔色を伺わなければならない羽目になる等の問題もあるので何かと面倒なのは間違いありません。

庭の手入れをする必要がある

庭付き物件の場合は放置していれば雑草等が生い茂ってしまうので定期的に草むしりをしなければなりません。

アパートやマンションであればその物件の管理人の手によって共有スペースは手入れをしてくれるので入居者は何もやる必要がありませんし、賃貸ではなく一軒家の場合は自分の裁量で「除草剤を使用する」等の勝手が許されます。

しかし、戸建て賃貸の場合はあくまで一時的に借りているだけの部屋となるのでむやみやたらに除草剤が使えなかったり、手入れしなければならない範囲とそうでない範囲が出てきたりするのでめんどくさいと感じる人も多いです。

戸建て賃貸に住むメリット

戸建て賃貸ならではのメリットについても紹介していきます。

広い部屋に住むことができる

戸建て賃貸はどの部屋も広く、3LDKのような間取りは当たり前のように存在します。

一人暮らしをするには広すぎて寂しさを感じることは多々ありますが、友達と複数人でルームシェアをしたり、恋人と一緒に暮らすならゆとりのある生活ができます。

通常の賃貸マンションでも同様の間取りはありますが、比較すると戸建て賃貸のほうが家賃が安いです。

また、いつか一軒家を買いたい人にとっては一度借りて住んでみることでどんな感じの生活になるのか試すことができるという魅力も。

買う場合は金額も大きく、すぐに引っ越すことはできませんが、賃貸であれば想像と違ったり嫌になれば引っ越せば解決できます。

隣人の騒音に悩まされることが少ない

集合住宅とは違い隣人と界壁が接触していないので振動が響いたり、話し声が筒抜け状態で聞こえてしまうといった問題がありません。

マンションの場合は住んでから隣人が騒がしい人だと気づいても、我慢するしかありませんが一軒家であれば土地と土地にゆとりがあるので自分の家にまで音が響いて悩まされるというケースは非常に少なくなります。

スーモが一人暮らしをしている学生・社会人の男女300人を対象に「一人暮らしをスタートさせて後悔・失敗したと思うこと」の調査結果がこちら。

一人暮らしで後悔したこと
  1. 壁が薄い:19.3%
  2. キッチンが狭い:19.0%
  3. 隣人や周辺の音がうるさい:16.7%
  4. 収納が少ない:16.3%
  5. 部屋が寒い・暑い:16.0%
  6. 家賃が高い:15.3%
  7. 追い炊きがない:13.3%
  8. コンロが一口:11.7%
  9. 最寄り駅まで遠い:11.3%

音に関する問題で後悔する人は上位を占めていますが、戸建て賃貸であればその部分で悩まされることは滅多にありません。

足音等気を遣う必要があまりない

自分が出してしまう音に関しても騒音トラブルになるケースは非常に少ないので子供いる家庭だったり、音楽を趣味としているような人にとってはかなり過ごしやすいのが戸建て賃貸のメリットです。

1階も2階も自分の家なので上からの音を全く気にしなくていいというのは大きいですね。

子供が騒いでしまっても住んでいるのは自分の家庭だけですし「上の階がうるさい」という問題自体が起きません。

庭がついていることが多い

庭付き物件の場合は自由にガーデニングをしたり、ペットや子供と身体を動かすといったこともできるのが集合住宅とは全く違う利点の1つです。

花が好きな人とか自分の好きな植物を育てることができますし、やろうと思えば野菜を育てることも可能です。

庭自体が必要ない人にとっては虫発生や雑草が生えるといったデメリットしかありませんが、庭をうまく使うことで生活に豊かさが生まれるのでメリットです。

駐車場代がかからない

戸建て物件は最初から1台分止めておける駐車スペースを設けていることがあり、この場合は毎月の駐車場代がかかりません。

通常の賃貸物件だと駐車場がついていても借りるためには月額料金がかかり、借りない場合は他の住民に貸し出すことができます。

戸建ての駐車場代は”そこに住む人のためのスペース”として造られているため他の住人に貸し出すことができない=駐車場代がかからないというわけです。

ただし、都内など敷地面積の小さい土地では駐車場自体がついていないことも珍しくないため、内見時に確認が必要となります。

ペットが飼いやすい

戸建て賃貸はペット可物件となっていることが多く、犬や猫などを飼いやすい環境となっています。

鳴き声があっても隣人に迷惑をかけることがほとんどないため、トラブルに発展しにくいのも利点です。

庭付きであればペットを庭で遊ばせたりと利便性が広がります。

まとめ

  • 戸建て賃貸が安いのにはそれなりの理由がある
  • 契約時は定期借家契約なのか普通の契約なのかよく確認しよ
  • 気になるようなら「なぜ安いのか」ストレートに聞いてみよう

調べてみると戸建て賃貸は確かに家賃も広さに比べて安いですが、そこまで激安というわけではありません。

築年数が古かったり、設備が古かったり、それなりに安い理由があるので無駄に不安がる必要はありません。

大家としても住んでいない物件をただ空き室状態にして維持費でマイナスになるよりも誰かに貸し出して少しでも利益があればいいと考えている程度に過ぎません。

戸建て賃貸が探せるおすすめサイト

戸建て賃貸はスーモやホームズで検索してもそれほど数は多くありません。

これはアパートやマンションに比べて戸数が少ないのもありますが、大家が広告を出してまで募集をしていない面も大きいです。

そこで大家が直接募集をかけていたり探しやすいサイトを3つほど最後に紹介します。

イエプラ

イエプラのホームページへ

イエプラは戸建て専門サイトではなく、通常の物件も探せるサイトですが”家にいながら専門スタッフに部屋を探してもらう”というサービスです。

物件数自体は対応エリア内ならスーモやホームズ並みで、チャット項目があるので細かい条件まで伝えることができます。

例えば「戸建て賃貸のみを探してほしい」と言えば戸建てで募集している物件を随時提供してくれるので非常に部屋探しサイトとしては使い勝手が良いです。

無料サービスとしてはかなり有用なサイトなので合わせて使ってみてください。

ジモティー賃貸

ジモティー賃貸公式ページへ

ジモティー賃貸は株式会社ジモティーが運営するサイトにて部屋探しができるものとなっています。

普通の不動産サイトとは異なりジモティーの場合は”掲示板”というくくりで募集されているのが最大の特徴です。

家具家電を募集するような感覚で空室状態の物件を募集しているので、一度でも利用したことのある人はある程度イメージがつくと思いますが、基本的には募集している本人とやり取りすることになります。

ジモティー賃貸で入居者募集している人の多くは大家本人となり、戸建て賃貸が集中しているのが特徴です。

家賃自体も安いものが非常に多く、広告料が嫌で募集しているので大手不動産サイトには掲載されていない物件が多くて探しやすいです。

ウチコミ

ウチコミ!公式ページへ

ウチコミはジモティー賃貸同様仲介業者というのが存在しません。

普通だと物件を所有している大家が「うちの物件人募集したいからネットに掲載して」って仲介業者に依頼して、掲載って流れですが、ウチコミ!の場合は大家が直接募集をかけている情報サイトです。

おとり物件という概念はもちろん存在しませんし、当然仲介手数料は無料です。

大家が直接募集をかけているのでジモティー賃貸同様、戸建て物件も多々あり合わせて使うとより探しやすいです。