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賃貸物件と言えばマンションやアパートのイメージが強いですが、一軒家のような戸建て住宅も賃貸として提供されています。
今までに部屋を借りたことのある人でも「戸建て賃貸だとちょっと勝手が違うのか?」と不安になると思うので今回は一軒家である戸建て賃貸に住むのはめんどくさいのか、やめた方がいいというのは本当なのかメリットとデメリットを紹介していきます!
目次
一軒家の戸建て賃貸が『めんどくさい』と言われる5つの理由
一軒家・戸建て賃貸は”めんどくさい”と言われていますが、その理由は1つではありません。
実際に住んでいる人の意見を集めたところ、面倒と言われ理由は多々あります。
近所付き合いが面倒
昨年から賃貸の一軒家に住んでます!
— ハチゴウ (@8gou_gou) January 16, 2023
僕達は部屋数が多い方が良かったので一軒家を選択しました!
部屋が多いので自分達の好きなように使ってます。
その点は良いですね!
ただ我が家は古いので所々年期を感じます😅
後、近所付き合い等•••😅笑
回覧板見つけるとドキドキします😅
戸建てに住む上で一番面倒に感じるのは近所付き合い。
賃貸アパートであれば軽い挨拶程度で済みますが、戸建て賃貸の場合は括りとしては一軒家となり、隣人は賃貸でない可能性が高いので近所付き合いをする必要があります。
具体的には【自治会の当番】【町の清掃作業】【回覧板】等の少し面倒な仕事をしなければならない可能性が出てきます。
また、トラブルにならないためにも定期的に挨拶をしたりして顔色を伺わなければならない羽目になる等の問題もあるので何かと面倒なのは間違いありません。
自治会(町内会)の業務が入ることもある
戸建て賃貸ですか!
— まぁ@☆彡 (@0816L880K) August 24, 2019
前がそれでした。ただ、家主さんが急遽海外から戻ってくることになり、またアパートになりました。。
戸建て賃貸は、管理は自分なので草引きとか町内会とかめんどくさい(笑)
戸建て賃貸では自治会・町内会への参加が推奨されていることがあります。
これは賃貸に関わらず『その地域に住んでいるから』というのが理由ですが、業務として地域の清掃やお祭りの設営・運営等の雑務をしなければならない可能性があります。
任意的なものとは言っても、地域によっては強制的に参加させられることもあるため忙しい人にとってはデメリットです。
庭の草むしりが面倒
同感です!
— でら (@dera_itr) August 10, 2021
庭付き賃貸戸建てなんですが、草むしり大変過ぎ(^^;;
庭付き物件の場合は放置していれば雑草等が生い茂ってしまうので定期的に草むしりをしなければなりません。
アパートやマンションであればその物件の管理人の手によって共有スペースは手入れをしてくれるので入居者は何もやる必要がありませんし、賃貸ではなく一軒家の場合は自分の裁量で「除草剤を使用する」等の勝手が許されます。
しかし、戸建て賃貸の場合はあくまで一時的に借りているだけの部屋となるのでむやみやたらに除草剤が使えなかったり、手入れしなければならない範囲とそうでない範囲が出てきたりするのでめんどくさいと感じる人も多いです。
ゴミ捨て場までが遠いことがある
賃貸マンションから、一軒家に引っ越して、地味に、ゴミ捨てのルールが分からない💧
— 沙未恵 (@samieberry) August 30, 2022
戸建てに引っ越してきたんやけどゴミ出しがめんどくさい😇
— すけぴぴ🌈 (@sukepi1pi2pi3) December 27, 2021
資源ゴミは集団回収でしか出せないんやって😇
え、でも缶とビンは出せる?😇
話がよく分からない😇
めっちゃダンボール出るから月1になるん辛い😇
近所付き合いさえなければ2週間に1度捨てれるのにな😇
一般的な賃貸マンションの場合、建物内に保管場所が設けられていたり、ゴミ置き場に出しておけばそのまま回収が行われます。
戸建て賃貸の場合は1軒ごとにゴミを回収するのは業務効率が悪いため、指定した場所まで出しに行かなければなりません。
すぐ近くならいいですが、少し歩かないといけない公園の前だったりすることもあるため、地味に面倒。
外出ついでに出せればいいですが、駅とは逆方面がゴミ置き場ということもあるので効率的ではありません。
内階段の上り下りが面倒
マンションて子供多くてにぎやかだし管理費取られたり自治会あったり面倒だけどアパートてそういうのないし楽なんだよね。一軒家は生活に階段あるストレスと1人の時の怖さが半端ない
— Alice (@96ruru0611) May 8, 2021
戸建て賃貸はメゾネット物件と同様、内階段が設けられているため毎日階段を使うことになります。
慣れてしまえば問題ありませんし、ちょっとした運動だと思えば苦ではありませんが、階段が面倒という意見は意外と多いです。
例えば洗濯物を干す場所が2階にあったり、荷物を2階まで取りに行かなければならないというのも日常的に発生するため不便さを感じることがあります。
『やめた方がいい』と言われる戸建て賃貸の9つのデメリット
集合住宅と比較すると、住み心地が悪くて『やめた方がいい』と言う意見が多いのも事実です。
戸建て賃貸を選ぶことによるデメリットについても紹介していきます。
物件数が少ないため妥協せざるを得ない
そもそもアパートやマンションのような集合住宅と比較すると圧倒的に物件数が少ないです。
東京都 | 物件数 |
---|---|
総物件数 | 237,883件 |
アパート・マンション | 235,021件 |
一軒家 | 2,849件 |
一軒家や賃貸として貸し出す割合が少ないですし、集合住宅は1つの土地に対して貸し出せる部屋の数も多いのでこれだけ差がついてしまっています。
部屋を探そうと思ったときにここまで物件数が少ないと希望の最寄り駅を選べなかったり、求めている条件に合致しない等の問題が出てきます。
多少妥協して住んだとしても想像していた暮らしとの違いを感じて嫌になるリスクが高くなってしまうというわけです。
築年数が古くて虫が出やすい
戸建て賃貸は誰かが住んでいた一軒家を賃貸として貸し出している状態のものが多いため築年数が古い物件が圧倒的に多いです。
探してみるとわかりますが築30年以上がほとんどを占めていて、戸建てで新築状態の賃貸はほぼありません。
築年数が古いというのは見た目的な問題も大きいですが、古ければ古いほど虫の出現率も高くなります。
オウチーノが568名に対して行った「住居内の「虫トラブル」実態調査」がこちら。
築年数 | ゴキブリ | 蚊 | クモ |
---|---|---|---|
1年~5年 | 1.43回 | 7.36回 | 4.25回 |
6年~10年 | 1.87回 | 9.43回 | 6.45回 |
11年~20年 | 3.23回 | 12.96回 | 5.46回 |
21年以上 | 13.91回 | 13.91回 | 8.48回 |
グラフを見る限りでも築年数が古くなればなるほど比例して虫の出現率も高くなっていることがお分かりいただけると思います。
また、1階・2階である戸建て住宅は地面に近く、虫の侵入経路が多いことも原因となっています。
虫嫌いな人にとってはやめた方がいい物件というわけです。
設備自体も古いことが多い
戸建て賃貸は物件に備え付けられているエアコン、温水洗浄便座、畳、フローリングに至るまですべて古くなってしまっていることが多いです。
エアコンが古ければそれだけ燃費も悪いので熱暖房効率は悪くて電気代が高くなってしまったり、引き出しを開けるとガムテープで補強されているだけの簡単な修繕しかしていないといった問題に遭遇するかもしれません。
新築から賃貸経営しているなら定期的なクリーニング・メンテナンスが入りますが、例えば築30年から賃貸物件として貸し出し始めた場合はクリーニングをしても「入居前の状態に戻す=築30年の状態に戻す」という工程になるので新しくはなりません。
集合住宅のように定期的に設備を新しくしてくれる可能性も低いので、古い設備をそのまま利用する羽目になることが多いです。
冬場はかなり寒い
いま某大手ハウスメーカーの築浅戸建て賃貸なんですが、とても寒いです。高性能賃貸の選択肢があれば迷わず選びますが、そもそもないんですよね…
— 電気ヤギ🐐 (@electric__goat) January 14, 2023
住んでいる地域にもよりますが、一軒家に住んだ人の多くは『寒い』といった意見を挙げています。
体感的な意見はもちろん、一軒家の賃貸が寒いのは明確な理由があります。
- 冷気の入り口である窓が多いため
- 四方が外気に触れているため
- 気密性の低い木造構造が多いため
集合住宅に比べると一軒家は窓が多く、窓は冷気の主な侵入経路かつ排出経路となっているため「暖まりづらく冷えやすい」といった状態になっています。
こちらは「日本サステナブル建築協会」がまとめている住宅の熱の流れを表したものです。
窓の熱放出・侵入割合 | |
---|---|
冬場 | 48%(放出) |
夏場 | 71%(侵入) |
また、アパートやマンションであれば左右上下別の部屋に囲まれていますが、一軒家では外側と触れ合っている箇所が多いため外気の影響を受けやすい傾向があります。
狭いワンルームであればエアコン1つで対処できますが、広い部屋では暖まるのもかなり時間がかかります。
加えて、一軒家は木造住宅も多く、気密性が低いため冬場は特に寒くなりやすいようです。
気密性の値はC値(隙間相当面積)で示すことができ、C値は低ければ低いほど良いとされています。
構造 | C値 (㎠/㎡) |
---|---|
木造住宅・木造アパート | 5.0~10.0 |
鉄骨造・木質ユニット系 | 5.0 |
鉄筋コンクリートマンション | 1.0~1.5 |
他の構造と比較してみると数値としても見てもRC造と10倍の差があります。
庭の手入れを怠ると退去費用が高くなる
戸建てには庭がついていることが珍しくありませんが、庭の整備は入居者がやらなければなりません。
こちらは国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」の入居者負担項目です。
項目 | 入居者負担 |
---|---|
床(畳やフローリング) | ・飲み物等をこぼしたことによるシミやカビ ・冷蔵庫下のサビ跡 ・引っ越し作業や模様替え時に生じた傷 ・借主の不注意でできた床の色落ち(雨が吹き込む等) |
壁や天井のクロス等 | ・日常の清掃を怠ったことによる台所の油汚れ ・結露放置により拡大したカビやシミ ・クーラーからの水漏れを放置したことによる壁の腐食 ・タバコ等のヤニ・臭い ・くぎ穴・ネジ穴 ・天井に直接つけた照明器具の跡 ・落書き等の故意によるもの |
建具や柱 | ・飼育ペットによる柱等のキズや臭い ・落書き等の故意によるもの |
設備等 | ・ガスコンロ置き場や換気扇等の油汚れ・すす ・風呂・トイレ・洗面台の水垢やカビ ・不適切な手入れや用法違反による設備の故障 ・鍵の紛失または破損による取り換え ・庭に生い茂った雑草 |
『庭に生い茂った雑草』は定期的に手入れをしていないと退去した際に清掃業者が刈り取らなければならないため、退去費用が高くなります。
面倒だからといってやらないと費用負担も大きくなってしまうというのは明らかなデメリットです。
防犯性が低い
警視庁によるデータによれば、戸建て住宅は集合住宅に比べると侵入窃盗の発生件数が多く、防犯性が低い傾向があります。
住宅種類 | 侵入窃盗の発生場所 | |
---|---|---|
1位 | 戸建て住宅 | 17.6% |
2位 | 共同住宅 (3階以下) | 17.6% |
3位 | 共同住宅 (4階以上) | 9.2% |
工事中のお客様宅で空き巣未遂が発生。
— ビスタ橋本 (@vista_remodel) January 12, 2023
急遽ガラス交換が追加されることに。
特に被害は無かったようで安心しましたが、やはり戸建ては防犯対策も必須です。
戸建て賃貸にはマンションにあるような防犯カメラやオートロックは当然ついていませんし、管理人が常駐しているわけでもないのでセキュリティ面としては不安が多いです。
集合住宅であれば自分が不在中でもほかの住人の目があるので空き巣に入りにくかったり、ストーカー被害に遭うようなケースも少ないですが、戸建て住宅は隣人との間隔も広いため他人とばったり出くわしてしまうようなこともほとんどありません。
そのせいで被害に遭うケースも多いので住む上では注意が必要です。
もちろん自分で防犯カメラ等の設置は可能ですが、それはそれでコストがかかってしまうのが難点。
また、マンションに比べると一軒家の賃貸は窓の数が多いのも防犯性の低い要因となっています。
種類 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
一戸建住宅 | 窓 (53.5%) | 表出入口 (21.3%) | 非常口 (0.1%) |
共同住宅(3階建以下) | 表出入口 (47.3%) | 窓 (40.7%) | 非常口 (0.1%) |
共同住宅(4階以上) | 表出入口 (60.7%) | 窓 (24.5%) | 非常口 (1.9%) |
令和4年におけるデータによれば、戸建て住宅の侵入経路は窓が50%以上となっています。
『窓の閉め忘れ』『窓ガラスを割られる』といったことで簡単に侵入されてしまうというわけです。
定期借家契約が多い
戸建て賃貸は通常の契約方法ではなく定期借家契約となっているケースが意外と多いです。
簡単に言えば大家が一時的に出張等で家を空けている間だけ誰かに貸しているだけなので、戻ってくるまでの期間しか借りられないような契約方法。
賃貸契約においては通常の普通借家契約と定期借家契約の大きく分けて2つのパターンが存在します。
普通借家契約 | 定期借家契約 | |
---|---|---|
契約期間 | ||
契約更新 | ||
更新料 | ||
中途解約料 | ||
解約通知(大家) | ||
解約通知(借主) |
普通借家契約と言えば最も馴染みのある契約形態で、契約期間は2年程度を設けて契約が行われて、例え契約更新の手続きをしなくても法律によって合法的に自動的に契約を更新する(法定更新)ことが可能です。
基本的には借主が希望する年数ならずっと住み続けることができるため貸主よりも借主のほうが何かと法律的に守られている契約形態と言えます。
一方、定期借家契約というのは1年や2年等の年数が決められていて貸主の都合によって契約期間が終了したら再契約することができないようにできてしまう貸主に有利な契約方法です。
「この物件住み心地最高だからずっと住み続けたい」と思っていても大家が契約更新を拒否すれば退去する必要が出てきます。
利点としては相場よりもかなり家賃が安くなることなので一概にデメリットばかりではありませんが、ずっと住み続けられる契約方法ではないので一時的に借りるという認識を持ったほうがいいです。
訪問販売が多い
集合住宅でも営業訪問が来ることはありますが、戸建てになるとより多くの訪問販売が来ることになります。
戸建ては訪問販売多くてうんざり‥
— みー@1人目妊活中 (@R74QqdEILVtEuVb) November 12, 2023
戸建てはアパートやマンションに比べて敷地外から玄関前までが近く、インターホンを鳴らしやすい環境にあります。
また、はたから見ると『賃貸』か判断することはできないため、戸建てならではの訪問販売が増えるというわけです。
- リフォーム工事業者の営業訪問
- 太陽光発電等の営業
- NHK受信料に関する営業訪問
- ウォーターサーバーの営業
- 宗教団体の勧誘
- 宅食や宅配サービスの営業訪問
『太陽光発電』『リフォーム』などは戸建てならではの営業訪問です。
また、ふらっとセールスマンがやってきて「この辺の挨拶回りをさせて頂いております」と色んな勧誘をされることが多いのも戸建てならではの特徴です。
同じ商品を扱っていても集合住宅より戸建てのほうが報酬単価が高い案件が多いのも、狙われやすい原因となっています。
トラブル対応が遅い
賃貸ってほんとトラブルだらけ。あちこち引っ越してわかったのは、大家が法人だとまともな対応してもらいやすい。戸建て賃貸はほんとめちゃくちゃやった。。。 https://t.co/AI6z6wHCJa
— やすまる@かみいちぐらし☀ (@yasu0_m) November 14, 2022
アパートやマンションは最初から人に貸すことを目的としているため、法人の管理会社がトラブル対応を行ってくれるおかげで問題が起きたときにも24時間迅速に対応してもらえることが多いです。
一方、戸建て賃貸の場合は途中から賃貸として貸し出すということもあり、管理会社に任せずに大家個人で管理を行っているケースも多く見受けられます。
『エアコンが故障した』『水漏れが発生した』『雨漏りがある』といったトラブルに対して、大家に連絡がつかなければ対応してもらうことはできません。
また、大家の都合もあるため早急に対応してもらうことができない可能性があります。
戸建て賃貸に住むメリット
戸建て賃貸はデメリットも多いですが、もちろんメリットもあります。
広い部屋に住むことができる
戸建て賃貸はどの部屋もかなり広くて3LDKのような間取りは当たり前のように存在します。
一人暮らしをするにはさすがに広すぎて寂しさを感じることは多々ありますが、友達と複数人でルームシェアをしたり、恋人と一緒に暮らすならゆとりのある生活ができます。
賃貸マンションでも同様の間取りはありますが、比較すると戸建て賃貸のほうが家賃が安いです。
これは一軒家が『木造』『管理の必要がない』『設備が少ない』『防犯性が低い』という点が要因となっています。
また、いつか一軒家を買いたい人にとっては一度借りて住んでみることでどんな感じの生活になるのか試すことができるというのも大きいです。
買う場合はすぐに引っ越すことはできませんが、賃貸であれば想像と違ったり嫌になれば引っ越せば解決できますからね。
隣人の騒音に悩まされることが少ない
以前も古い戸建て賃貸に住んだことあるんですが、古いならではのデメリットは我慢ですが、やっぱ集合住宅より音を気にしなくていいのは良きですね〜😌
— スズキアユミ|Designer (@ayumidesign) September 2, 2021
最近は築年数あっても綺麗に中をリフォームした戸建てもよく見かけるようになったかもです!
集合住宅とは違い隣人と界壁が接触していないので振動が響いたり、話し声が筒抜け状態で聞こえてしまうといった問題がありません。
マンションの場合は住んでから隣人が騒がしい人だと気づいても、我慢するしかありませんが一軒家であれば土地と土地にゆとりがあるので自分の家にまで音が響いて悩まされるというケースは非常に少なくなります。
スーモが一人暮らしをしている学生・社会人の男女300人を対象に「一人暮らしをスタートさせて後悔・失敗したと思うこと」の調査結果がこちら。
- 壁が薄い:19.3%
- キッチンが狭い:19.0%
- 隣人や周辺の音がうるさい:16.7%
- 収納が少ない:16.3%
- 部屋が寒い・暑い:16.0%
- 家賃が高い:15.3%
- 追い炊きがない:13.3%
- コンロが一口:11.7%
- 最寄り駅まで遠い:11.3%
音に関する問題で後悔する人は上位を占めていますが、戸建て賃貸であればその部分で悩まされることは滅多にありません。
足音や話し声に気を遣う必要がない
タワマンから戸建てに引っ越して、半月経って感じたこと、居住性の違いについていろいろレポートします。
— 町不動産 (@machirealestate) March 26, 2022
戸建てに引っ越して。
まず音の問題です。
驚いたのは足音を気にせず歩けること。何か思い切り落としても「ごめん!」とか思わず誰にも気兼ねしなくて良い。犬が3匹走り回っても平気。
自分が出してしまう音に関しても騒音トラブルになるケースは非常に少ないので子供いる家庭だったり、音楽を趣味としているような人にとってはかなり過ごしやすいのが戸建て賃貸のメリットです。
1階も2階も自分の家なので上からの音を全く気にしなくていいというのは大きいですね。
子供が騒いでしまっても住んでいるのは自分の家庭だけですし「上の階がうるさい」という問題自体が起きません。
ペットを飼いやすい
戸建て賃貸は集合住宅と違い、隣りの建物と距離が離れているため音が響きにくく、ペットも飼いやすい環境となっています。
東京都 | 物件数 |
---|---|
総物件数 | 237,883件 |
一軒家 | 2,849件 |
ペット可 | 1,211件 |
一軒家の約2件の1件がペット相談可・ペット可物件となっています。
ペットを飼ってしまうと部屋が傷みやすくなるためオーナーによってはNGとしていることもありますが、騒音トラブルに発展しないため良い環境が整っています。
一軒家であれば他の住人が飼っているペットの鳴き声に悩まされるリスクもないという点も魅力的です。
庭を自分好みに使える
デメリットでも紹介しましたが、庭付き物件の場合は自由にガーデニングをしたり、ペットや子供と身体を動かすといったこともできるのが集合住宅とは全く違う利点の1つです。
花が好きな人とか自分の好きな植物を育てることができますし、やろうと思えば野菜を育てることも可能です。
広さがあれば集合住宅では決してできない『バーベキュー』ができるのも魅力ですし、七輪を用いた料理も問題ありません。
庭自体が必要ない人にとっては虫発生や雑草が生えるといったデメリットしかありませんが、庭をうまく使うことで生活に豊かさが生まれるのでメリットです。
玄関前の敷地も有効活用できる
アパートやマンションでは玄関前というのは共有スペースになるため自由に使うことができません。
戸建ての賃貸であれば建物周辺が1つの敷地となるため、玄関前のスペースを有効活用することができます。
『散歩後のペットを家に入れる前にキレイにできる』『掃除用品を置いておける』『家の前に電灯を置ける』など利用価値が高いので、住み心地も良くなります。
自力での引っ越しがラク
まともな賃貸住んだこと無いし(実家、保有寮、借上げ寮)、引っ越しは就職は単身パックで戸建てには自力だった。
— いがのうえ~減量中 (@iganoue) September 9, 2021
大物は某氏軽トラ
戸建てならある程度の敷地が確保されており、なおかつ1階から荷物の搬入することができるため自力での引っ越しはアパートやマンションに比べるとラクです。
自力での引っ越しは『荷運び方法』『車の駐車場所』など考えることも多く、場合によっては物件から少し離れた場所に車を停車する羽目になります。
引っ越し費用を少しでも安く済ませたい人にとっては、集合住宅よりもラクに荷物の運搬作業が行えるのが魅力。
ただし、内階段があるため2階に荷物を運ぶのは大変です。
戸建て賃貸はやめた方がいい?
戸建て賃貸は「一軒家の住み心地を確かめてみたい」「広い間取りに住んでみたい」という人にとってはおすすめです。
一方、一人暮らしや賃貸物件ならではの快適性を求めている人にとってはやめた方がいいと言わざるを得ません。
戸建て賃貸 | 賃貸マンション | |
---|---|---|
賃料 | ||
初期費用 | ||
騒音 | ||
近所付き合い | ||
防犯性 | ||
虫出現率 |
戸建て賃貸の最大の魅力は『騒音を気にしなくて良い』『庭やベランダを含めた専有スペースの広さ』です。
これは通常のアパートやマンションでは味わえない魅力です。
ただし、賃貸マンションなら「24時間ゴミ出し可」だったり「オートロック」「宅配ボックス」など利便性の高い設備が整っていますが、戸建て賃貸にはそれがありません。
複数人で住むのであれば騒音トラブルになりにくいという点が大きいので『子供のいる家庭』『友達とのルームシェア』ならおすすめです。
一軒家を借りる際の注意点やポイント
一軒家を借りる際に最低限抑えておきたいポイントについてまとめてみました。
古すぎる物件は避ける
家族など複数人で住むことを考えるのであれば、物件の耐震性も重要となってきます。
建築基準法は1981年と2000年に改正されているため、築浅の物件のほうが耐震性に優れた建物となっています。
- 1981年以前:「震度5程度の中規模の地震で大きな損傷を受けないこと」が基準
- 1981年以降:「震度6程度の大規模な地震で建物の倒壊や損傷を受けないこと」が基準
- 2000年以降:地盤調査・金物仕様が事実上の義務化(耐震等級1級の取得が必須)
少なくとも築42年以内であること、欲を言えば築23年以内の物件を選んだほうが倒壊のリスクが軽減されるのでおすすめです。
契約形態をしっかりと確認する
戸建て賃貸は個人オーナーで定期借家契約となっていることが多いです。
定期借家契約だと契約期限が終われば基本的に更新ができず、引っ越さなければなりません。
期間限定で住みたいのであれば安く借りられるのでおすすめですが、子供がいる人や長期的に住む予定なら避けるべき契約方式です。
誰が管理しているのか確認する
大家個人で管理しているのか、管理会社がメンテナンスを行ってしっかりと管理しているのかによって物件の質、入居後のトラブル対応も変わってきます。
個人オーナーがダメというわけではありませんが、もし大家個人で管理しているなら内見時に問題がないかしっかりと確認しておく必要があります。
不動産仲介業者に『管理会社はいますか?』と聞いてみると良いでしょう。
町内会の仕事の有無を確認する
住む地域、物件によっては町内会の仕事も同時に行わなければなりません。
地域の清掃活動や回覧板など忙しい人にとってはかなり面倒な仕事を請け負うことになるため、契約前によく確認しておくべきです。
賃貸であればこういった仕事はやらなくてもいい場合があるので、同行する営業マンに聞いてみましょう。
目的がないなら庭付きは避ける
戸建て賃貸の魅力の1つでもある庭付きですが、利用目的が明確でない場合は避けるようにしてください。
雑草などを放置することで退去費用が高くなる上、虫を見る機会も増えてしまうのでデメリットのほうが大きくなってしまいます。
エアコンの台数を確認する
広い間取りであっても各部屋にエアコンが設置されているとは限りません。
複数人で住むことを想定している場合、エアコンがついていない部屋は夏場自室にいることができないため住み心地が悪くなってしまいます。
すべての部屋につけてもらうのは無理でも、交渉によって新たにエアコンを設置してもらえる可能性はあるので、申込む前に担当者に相談してみましょう。
大家が交渉に応じず、そのまま入居してしまった場合にエアコンをどうしても欲しいというのであれば実費で取り付けることが可能です。
ただ、エアコンの取り付けには工事が必要なため、必ず借主や管理会社に「実費で負担するので設置しても良いですか?」と了解を得てからにしてください。
戸建て賃貸に似ている物件
戸建て賃貸は圧倒的に物件数が少ないので住もうと思っても希望の物件に住める可能性は低いです。
そこで戸建て賃貸に似ている物件タイプを紹介するので合わせて検討してみてください。
テラスハウス
戸建ての場合は各住宅が独立しているといった特徴があります。
テラスハウスの場合は隣りの住宅と壁を共有しているような造りになっています。
例えるなら1つのカステラがテラスハウスで分断させて切り分けているのが戸建て住宅といったイメージ。
参照:https://iqrafudosan.com/channel/about-terrace-house
壁が隣接していても内部で当然内部で分かれています。
テラスハウスのほうは土地のスペースを取らずに複数の世帯を造ることができるので戸建てに比べると低コストです。
壁が隣接していることで戸建てならではの”隣人の騒音に悩まされにくい”という問題は解決できませんが、内部構造はほぼ同じなので家賃の安さや一軒家っぽい見た目の物件に住みたい人にとってはおすすめです。
テラスハウス賃貸の騒音はどの程度?子供の足音は音漏れしやすい?メゾネット物件
メゾネット物件も部屋の中に階段があり1階と2階を行き来できる構造となっていますが、マンションっぽいか戸建てっぽいかという違いがあります。
メゾネットの場合は階層のあるマンションの中に1階~2階、3階~4階といったような構造をしています。
参照:https://woman.chintai/article/knowledge/0710_mesonetto_toha/
テラスハウスは長屋なので横に長い印象が強いです。
ただしメゾネットもテラスハウスも内部構造自体にほとんど違いはないので見た目上の違いが大きいです。
マンションの中の1室となるので集合住宅になってしまいますが、内階段がついているので複数人でのルームシェアや同棲を考えたときに選択肢としておすすめです。
メゾネットはやめたほうがいい?怖い?住んだ100人に聞いてみた戸建て賃貸で契約するときのちょっとしたコツ
戸建て賃貸に住みたいと思っても物件数が少なかったり、広さがあるため初期費用が高くなることがあるので、最低限押さえておきたいポイントをまとめてみました。
積極的に交渉を行う
マンションやアパート等の賃貸物件はオーナーが1棟まるごと持っていたり、企業が物件を買い取っていることも多々ありますが一軒家のほとんどは個人オーナーとなります。
個人オーナーなので融通が利きやすく、積極的に交渉することでより条件の良い部屋に改善してもらうことが可能です。
具体的には【家賃交渉】や【設備交渉】【初期費用の交渉】ができます。
例えば「エアコンを新しいものにしてほしい」とお願いしたり「畳が古いのできれいなものと交換してほしい」といった要望にも応えてくれる可能性は高いです。
入居前は強気になって交渉してみましょう。
物件数の多いサイトを利用する
戸建て賃貸はかなり物件数が少ないので店舗に行って探してもらっても「取り扱っていません」と言われたり、あったとしても1軒や2軒とかなり数が少ないです。
スーモやホームズでさえ希望の最寄り駅を選べる可能性が低いほど少ないので戸建てを探しやすいサイトを利用しましょう。
イエプラは戸建て専門サイトではなく、通常の物件も探せるサイトですが”家にいながら専門スタッフに部屋を探してもらう”というサービスです。
対応エリアの8割~9割はすべて紹介可能という豊富な物件数に加え、チャット項目があるので細かい条件まで伝えることができます。
「戸建て賃貸のみを探してほしい」「戸建てで庭付きがいい」「戸建てでペットを飼いたい」と要望を伝えれば現在募集中の新着物件を提示してくれるので使い勝手がかなり良いです。
無料サービスとしてはかなり有用なサイトなので合わせて使ってみてください。
イエプラの評判は悪い?仲介手数料は?利用者の口コミを徹底調査ジモティー賃貸は株式会社ジモティーが運営するサイトにて部屋探しができるものとなっています。
普通の不動産サイトとは異なりジモティーの場合は”掲示板”というくくりで募集されているのが最大の特徴です。
家具家電を募集するような感覚で空室状態の物件を募集しているので、一度でも利用したことのある人はある程度イメージがつくと思いますが、基本的には募集している本人とやり取りすることになります。
ジモティー賃貸で入居者募集している人の多くは大家本人となり、戸建て賃貸が集中しているのが特徴です。
家賃自体も安いものが非常に多く、広告料が嫌で募集しているので大手不動産サイトには掲載されていない物件が多くて探しやすいです。
ジモティー賃貸はなぜ安い?危険なのか評判や口コミを徹底調査ウチコミはジモティー賃貸同様仲介業者というのが存在しません。
普通だと物件を所有している大家が「うちの物件人募集したいからネットに掲載して」って仲介業者に依頼して、掲載って流れですが、ウチコミ!の場合は大家が直接募集をかけている情報サイトです。
おとり物件という概念はもちろん存在しませんし、当然仲介手数料は無料です。
大家が直接募集をかけているのでジモティー賃貸同様、戸建て物件も多々あり合わせて使うとより探しやすいです。
まとめ
- 戸建て賃貸がめんどくさいと言われる大きな要因は【近所付き合い】と【庭の手入れ】
- やめた方がいいと言われる1番の理由は防犯性の低さ
- 集合住宅と違って隣人の騒音に悩まされにくいのが住む上での利点
- 『ファミリー層』『ペットを飼いたい』人に戸建て賃貸はおすすめ
戸建て賃貸は騒音に悩まされにくく、トラブルになりにくい環境なので子供のいるファミリー層やペットを飼いたい人に向いている物件です。
また、『今後戸建てを買う上で住み心地を確かめたい』という人にもおすすめです。
一人暮らしや同棲で広い部屋に住みたいならメゾネット物件のようなお部屋のほうが物件数・築浅が多いので戸建て賃貸はやめた方が良いでしょう。
戸建て住宅ならではのご近所付き合いや庭付きの場合は草むしり等手入れ作業を行わなければならないのがめんどくさいと言われる理由です。
数は少ないのでそのほかの物件も視野に入れつつ探してみましょう。
一軒家の戸建て賃貸がなぜか安い理由とは?格安でも問題ないの?