彼氏や彼女ができて、結婚する前に同棲をする方も多いと思います。
「同棲の場合、部屋を借りる時にどっちが契約するのか」「保証人は一人で大丈夫なのか」「そもそも審査は通るのか」など同棲で部屋を借りるにあたっての疑問や不安についてまとめてみました!
もちろん、同棲でなくともルームシェアを考えている方も必見です!
目次
同棲での契約者は彼氏と彼女どっちがすべき?
結論から言うと同棲する場合の契約者は法律上決まりはないためどちらでも良いですが基本的には年収が高いほうが入居審査で通りやすいので年収で決めるカップルが多いです。
もちろん契約する物件によって管理会社が異なるため一概には言えませんが、契約者は1人でもう1人は同居人という形になることが多いです。
同棲でよくある契約ケースは3つあります。
収入の多い側が契約者となり保証人も1人分
- 契約者:収入の多い方が一人だけ
- 保証人:契約者のみが連帯保証人を立てる
最も一般的なのが収入や職業的に安定している側が契約者となり、保証人をつける場合も一人暮らしと変わらず契約者に対する連帯保証人1人という契約パターンです。
例えば彼氏が契約者になった場合、彼氏に対しての保証人が必要となります。
同居人に求められる書類は身分証明書や現在の住民票程度なのでほとんど契約者任せにすることができます。
このときの続柄は【婚約者】としたほうが圧倒的に審査も通りやすくなりますし余計な書類提出を求められなくなるのでおすすめです。
契約者は1人で保証人が2人分
- 契約者・・・収入の多い方が一人だけ
- 保証人・・・契約者と同居人どちらも個別に連帯保証人が必要
契約者は変わらず1人でも同居人に対しても保証人を求められるケースも稀にあります。
同居人は審査対象にはなりませんがもし契約者が家賃を滞納したりした時に保証人が1人よりも2人いたほうが大家としては安心できるという点や同居人がすぐに飛んでしまわないようにするための保証でもあります。
背伸びして少し高めの家賃の物件に2人で住んでも別れて同居人が出て行ってしまったときに家賃滞納のリスクがあるので、そのを加味しての契約方法というわけです。
連盟契約で2人が契約者となる
- 契約者・・・連盟契約で2人
- 保証人・・・契約者と同居人どちらも個別に連帯保証人が必要
契約者は1人のイメージがありますが、賃貸物件は連盟契約という形で1つの物件に対して複数の契約者を立てることも可能です。
契約者を2人にすることで合算年収として計算してもらえたり契約側にとってもメリットはあります。
またカップルの場合は契約者を2人にすることで家賃滞納のリスクを下げることに繋がるので大家としてもメリットがあります。
とはいえ、連盟契約というのは割と珍しい契約方法となるので基本的にはケース1が圧倒的に多いです。
同棲だと審査が通りにくいって本当?
同棲は一人暮らしに比べて審査が通りにくいと言われていますが、これにはちゃんとした理由があります。
一人暮らしに比べて賃料が高いため
同棲する場合の多くは広い部屋に住む人が多いですよね。
当然、一人暮らしと比べて家賃の負担も大きくなるわけです。
家賃が高くなればなるほど審査時に見られる項目も多くなり、より「家賃滞納する可能性はないか」が徹底的に調べられるようになります。
家賃5万円の物件では目安となる年収を満たしてさえいれば審査が通ったものが家賃10万円の物件では年収以外にも職業や場合によっては貯金額まで調べられることもあります。
これが審査が厳しくなると言われている理由の1つです。
同棲の審査が厳しいのではなく、家賃によって審査基準が変わるというのが正しい認識です。
同棲にはある程度の広さが必要になってきますので間取りで悩んでいる方は「同棲でおすすめの間取りや最低限必要な貯金額」をご覧ください!
ちなみに、審査に関しては契約者の職業が普通で、なおかつ連帯保証人もしっかりとしていればまず通らないということはないでしょう。
別れる可能性があるため
同棲ということは結婚しているわけではないのでカップルなら意見の食い違いや価値観の違い、生活リズムの違い等で別れてしまう可能性も考えられます。
例えば2人で家賃10万円のところに住んでいて家賃を折半したとしても別れてしまった際は片方が家賃の全てを支払わなければなりません。
また、別れると同時に部屋自体を解約するカップルも多いので長く住んでもらいたい大家としては懸念すべき点が多いわけです。
大家は入居者を募集するにあたって広告費やハウスクリーニング代、固定資産税等も負担しなければならないので長くころころ入居者が変わるよりも同じ人が長く住んでくれたほうが利益率が高いという側面もあります。
騒音トラブルのリスクが高い
一人暮らしであれば一人で騒ぐ人は少なく、トラブルになるのは宅飲み等の複数人で話しているときです。
同棲というのは2人で住むわけですから、一人暮らしに比べると声を出す機会が多くなるので騒音トラブルの原因になりかねません。
カップルだと喧嘩で大声をあげたり、夜の営み等によるトラブルも起こる可能性が高いので部屋を貸す側としては不安要素が大きいというわけです。
騒音トラブルに対して時間を割くことになったり、これが原因で隣人が退去してしまうと利益減少につながるので”最初から受け入れたくない”というのが本音。
保証人が立てられない場合の対策
親に同棲することを伝えていない時やそもそも彼氏・彼女がいることすら知らせていない場合にいきなり連帯保証人となってもらうことが難しい人も多いでしょう。
自分の両親には承諾を貰っているが、相手の親が承諾してくれない、その逆もまたしかり。
こういった場合で上記に挙げた1と2のケースだとかなり困りますよね。
そんなことを踏まえた上での対策は2つあります。
保証会社を利用する
最近の不動産業者はどこも保証人がいないという人のために保証人代理サービスを行っています。
当然代理で保証人を建ててもらうのですから手数料として家賃の50%~80%程度取られることが多いです。
またそれ以外にも家賃の数%毎月支払わなければならない場合が多いのですが、これを利用すれば保証人を立てられなくても同棲することが出来ます。
同棲を伝えずに契約する
実際に僕が同棲する際に行った方法はこちらです。この方法は仲介業者に勧められたものなので自分でやろうとして行ったわけではありません。
そもそも一人暮らしの部屋にも関わらず同棲している方は大勢いますし(契約違反ですが)、広い部屋に住むからといって、一人だけでも契約できます。
契約後に何食わぬ顔で同居してしまえばあっさりと同棲することが出来るわけです。
よく「同棲がバレたら追い出されるのでは?」という疑問が持ち上がりますが、実際のところ同棲に関してとやかく言ってくる大家ははほとんどいないそうです。
それに同棲する予定なら部屋はおそらく”二人入居可”や”友達同士可”と備考欄に書かれているはず。
その後、同居がばれたところで問題にはならないでしょう。
というのも、契約者一人で審査が通ってしまえば部屋を貸す側は家賃を未納する心配がないと思っているわけです。
保証人を二人建てる理由はそういった心配があるためにするのであって、審査が通ってしまえば相手に実害はほとんどないのです。
もし、同棲しているのが判明してしまっても二人入居可の部屋に住んでいれば、そのまま住まわせてくれる大家がほとんど。
ちなみに、こういったケースでも住民票の移動は行えます。
契約していてもしていなくとも世帯主を自分としておけば問題ありません。
住民票を移したからといって大家にバレることも100%ありません。
住民票などは国が所在地を確認したいだけであり、その情報は個人情報です。
例え、大家だろうと警察であろうと令状がない限りは開示することはありません。
二人入居可賃貸なら途中から同居人が増えるのはあり?必要な書類とは?
同棲で入居審査を通りやすくする方法
一人でも支払える家賃額の物件を選ぶ
冒頭でもあげたように物件によっては契約者が収入の多い側1人だけのケースもありますし、例え契約者が2人だとしても片側のみの年収を元にして審査が勧められることも多いです。
普通、同棲する時ってだいたい2人の収入を合わせてそれに見合う家賃から探すのが一般的ですが、これだと審査を厳しくなってしまう可能性があるので部屋を探す時は収入の多い側の年収でギリギリ入居審査が通る家賃帯の物件を選ぶようにしましょう。
家賃 | 適正収入(年収) |
---|---|
4万円 | 144万円 |
5万円 | 180万円 |
6万円 | 216万円 |
7万円 | 252万円 |
8万円 | 288万円 |
9万円 | 324万円 |
10万円 | 360万円 |
11万円 | 396万円 |
12万円 | 432万円 |
仮に別れた際でもしっかりと払っていけることを証明できればそれだけ入居審査も通りやすくなります。
同棲理由で安心してもらう
同棲の審査が厳しいと言われている理由の1つが別れた場合に家賃が払えなくなるという可能性が挙げられるので、大家に安心してもらうにはこの問題をクリアしなければなりません。
そこで引っ越しの理由欄に「婚約する予定のため」「結婚予定のため」と書きましょう。
実際に結婚するかどうかは全く関係なく、同棲する理由が重要なのです。
婚約のためであれば当然ながら同棲するカップルは多いでしょうし、大家としても別れる可能性が低いことがわかるので安心できます。
入居審査がすんなり通るような年収なら何を書いても問題ありませんが、審査が通るか微妙なラインだとこういった入居理由も審査の基準として見られることがあるので落とされにくい理由を書きましょう。
仲介業者を味方につける
審査を行うのは管理会社や保証会社であり、部屋を紹介してくれる仲介業者の営業マンではありません。
営業マンというのはいかに契約してもらうか、審査をできるだけ通しやすくするかが仕事なのでなるべく協力してもらえるように全てを包み隠さず伝えたほうが良いです。
実際僕が同棲した際も営業マンの方にはかなりお世話になりました。僕の年収が厳しいという話をしたところ「そしたら契約者は彼女になってもらって、数か月経ったら同居人として申請したほうが審査も通りやすいと思いますよ」と教えてくれました。
また、これはグレーなやり方ですが彼女の年収を少し盛って管理会社に伝えてくれたようで、審査も通ることができました。
このように営業マンを味方につけることは非常に重要です。
まとめ
- 同棲する場合契約者は年収の多い側が行うことが多い
- 年収が家賃に見合わない場合は合算年収で計算してもらうこともできるが必要書類が多くなる
- 同居人は身分証明書や住民票ぐらいしか求められない
- 同棲は入居審査がやや通りにくいのであらかじめ仲介業者に相談すべき
同棲するにあたって一番心配なのがそもそも審査が通るのか、必要な書類は何なのかという部分ですが連帯保証人が2人必要な場合もありますし、1人分の審査のみで契約できることもあります。
片方が保証人を立てられない、収入も低いというのであれば収入が多い側で審査を通してしまって後から同居人として申請するのが賢いやり方です。
同棲すると別れたときにその家の家賃が一人にのしかかるので、同棲する前に別れた場合どうするかはしっかりと考えておきましょう。
同棲で部屋を借りるのにおすすめの不動産
やましいことがなければ特にどの不動産を利用してもあまり大差はありませんが、不安な場合、同棲していることは事前に相談しておいた方が何かと良いと思います。
良い営業マンに当たれば審査を通そうと協力的に動いてくれます。ただ、面倒だと感じる営業マンも一定数いて、そういう場合は積極的に動いてくれません。
こういう時に相談しやすいのがイエプラなどのお部屋探されサイトです。
イエプラというのはチャット上で条件を伝えると専門スタッフが後は勝手に部屋を探してくれるサイトですが、何しろチャットでやり取りが可能なので顏を見ずに相談することができます。
例えば「同棲する予定なのですが、審査は大丈夫でしょうか?」みたいな感じ聞いてみると良いでしょう。
大抵のことは答えてくれますし、協力的に動いてくれます。会員登録制ですが、全て無料で使えるので困った時は利用してみましょう。
こういうのは不動産というより営業マン単位で対応が異なるのでこういうサイトを使うと便利です。