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賃貸契約は入居できる日に調整するのが基本ですが、急なトラブルや問題等でしばらく引っ越せなくなることもあります。
「いざ契約してみたけど、契約後しばらく住まないのはありなの?」という疑問に対して家賃発生問題やしばらく住まないことによるデメリット等を解説していきます!
目次
賃貸契約後しばらく住まなくても問題なし
結論から言えば契約後しばらく住まないからといってそれが規約違反になることはまずありません。
入居日の翌日だろうと1週間後だろうと1年後だろうと契約してしまえばいつから住むかは個人が決める問題となります。
ただし契約を行った後で入居日を遅らせたりずらすといったことは基本的にできません。
これは契約で「いつから入居するのか」が定められているため。
正確にいえば”いつから住む権利があるか”という日にちを契約をもって決定しているわけです。
家賃は発生してしまう
実際に入居するのはいつであろうと問題ありませんが、入居日から家賃というのは発生してしまいます。
初期費用の中には前家賃というものがあり、これは入居日~月末、あるいは翌月の家賃を前もって支払うための項目となります。
契約をしてしまった段階で入居日~の家賃発生が取り決められているので初期費用を支払ってしまった時点で入居日自体をずらすといったことはできません。
ちなみにこの前家賃は入居した日から日割り計算されて算出されます。
例えば家賃6万円で10日に入居した場合は残り20日分である4万円が前家賃ということになります。
「まだ住んでいないから」と言っても入居日から家賃は発生するので、家賃発生自体を遅らせる交渉はかなり難しいです。
大家にとっては大事な収入源ですからね。
契約前であれば入居日をずらすことは可能
家賃発生を遅らせるために入居日をずらすのは契約してしまうと原則としてできませんが、契約前であれば交渉項目の1つであるため遅らせることは可能です。
いい物件が見つかったらあとはどれだけ引越のタイミングに向けて入居日を遅らせるかが交渉のしどころ。
— Tatsuya.M (@mtatsuya) February 3, 2020
例えば3月1日に入居予定だったけど仕事の都合で少し遅らせたい場合は交渉して10日間ずらすようなことができるわけです。
基本的に入居日というのはこちらである程度自由に設定できます。
しかし、自由と言っても限度があり基本的には審査が決まって入居可能な日にちから最大で2週間ほどとなっている場合が多いです。
大家の立場になってみれば出来るだけ早く入居してもらって家賃収入を得たいと考えているわけですから待つと言っても限度があります。
転居届は住んでから出すべき
転居届、いわゆる住民票は引っ越した際に新居へ移すことになりますが実際に入居して生活の基盤をそこで築かない限りは不便な点も多いのでしばらく住まないなら移すべきではありません。
転居届は原則引っ越してから14日以内に移さなければ5万円以下の過料となりますが”正当な理由がある場合”は例外です。
正当な理由がなくて第二十二条から第二十四条まで、第二十五条又は第三十条の四十六から第三十条の四十八までの規定による届出をしない者は、五万円以下の過料に処する。
参照:住民基本台帳法第五十二条
- 郵便物が新居にすべて行ってしまう
- 支援金等の申請が面倒になる
- 公的手続きが面倒になる
まだ実際に住んでいない状態で転居届を提出してしまうと移行の荷物や郵便物がすべて新居に届けられてしまうので、気づかないうちに支払い期限が過ぎてしまっていたり、どうしても受け取らなければならないものが受け取れない等の問題が発生します。
コロナの影響等で政府が支援金を出してくれることがありますが、こちらも申請が新居のものとなってしまうのでうまく申請できなくなる可能性もあります。
契約したからといって転居届を提出してもまだ住んでいない状態ならデメリットでしかないのでやる必要はないとうことです。
光熱費は実際に住む予定日から契約すれば問題なし
電気・水道・ガスなどの光熱費は入居日から契約する必要はなく「自分が住む予定の日にち」から契約すれば問題ありません。
自分が利用する日に合わせて契約することにより、無駄な光熱費の基本料金を発生させずに済みます。
例えば入居日1週間後に住む予定であればその日から利用したい旨を伝えれば無駄な費用は発生しません。
ただし、急遽入居することになると電気もガスも一切使えない状態となってしまうので早めに利用の連絡はしておいたほうが良いでしょう。
また、賃貸借契約書に『ライフライン手続きは入居日に開通させること』と明記されている場合もあります。
契約していない間の期間は大家が代理で契約しており、その間の光熱費を支払っているためすぐに開通してもらえないとデメリットが発生するためです。
明記されている場合は入居日に開通させるようにしましょう。
ガスだけは立ち合いが必要となるので注意してください。
しばらく住まないことによる問題点
契約後しばらく住まないことによるデメリットについてまとめてみました。
無駄な家賃を支払うことになる
先ほども言ったように実際に入居するかどうかは自分次第ですが、契約書に記載された入居日からの家賃は支払うことになります。
家賃6万円で1カ月間住まなければ、その6万円を無駄にしてしまうのと同じことです。
金銭的に余裕のある人ならまだいいですが、社会人になったばかりだとか転職したばかりとかで余裕がない人にとってみればかなりの痛手です。
最初から入居日に入居できないことが分かっていれば遅らせたり、あるいはフリーレント物件を選ぶといった対策が取れます。
部屋にホコリが溜まりやすくなる
人が住んでいる場合は定期的に掃除をしたり、空気が循環するのでホコリが積もることはほとんどありません。
しかし、ずっと住んでいない状態が続くと空気が循環できない状態が続いてしまうので自然とホコリも溜まってしまいます。
入居前にはかならず部屋のクリーニングが行われるためある程度清潔に保たれているわけですが、しばらく入居しないと自分で一度掃除をする羽目になります。
賃貸物件によっては入居者が決まる直前まではハウスクリーニングを行わないこともあるぐらい人が住まない状態が続くのは部屋が汚れるので良くないというわけです。
設備や機械の故障に繋がりやすくなる
実際に入居しなくてもとりあえずテレビや家電等を運んだ状態で放置する人は多いと思いますが、その状態が長く続くと機械の故障に繋がります。
稼働させないことも問題ですが、それ以上に換気が行われないことによって湿度が高い状態となるため家電製品に大きなダメージを与えることが原因です。
結構大切にしているものとか高価な電化製品は放置し過ぎていると故障の原因になるので注意が必要です。
1ヶ月程度であれば問題ありませんが半年や1年間放置は非常にまずい状態です。
虫の侵入経路が増える
人が住んでいると虫もその気配を感じ取って出てきませんが、人がいない状態が長く続くと虫にとっては安全区域になるので虫の出現率も高くなります。
入居していない状態であれば餌があるわけでもないので集まること自体はありませんが、問題は配管です。
通常、配管というのは一定量の水が溜まっているおかげで悪臭がのぼってきたり虫が出入りすることはできません。
しかし、しばらく住んでいないと配管部分の水が蒸発して空になってしまうため虫の侵入経路となってしまうのです。
僕も以前内見した部屋でゴキブリの死骸を見たことがありますが、聞いたところによるとしばらく入居者がいない状態だったようです。
配管といえばキッチン部分やトイレ、浴室が繋がっているので期間が空いた場合は注意が必要です。
入居しなくても定期的に水を貯めておくようにシャワーを流したり、水道の水を流したりすることで対策できます。
しばらく入居できない場合の対処法
しばらく入居できない事情が判明した時点でとれる対処法についてまとめてみました。
「入居日を遅らせられないか」相談する
原則として契約して初期費用も支払ってしまった段階で入居日をずらしたりすることはできませんが、個人経営をしている大家の場合は対応がマニュアル化されていないので相談に乗ってくれる可能性もあります。
諸事情によってすぐに入居できないことを説明すれば家賃発生を遅らせてくれることも稀にあります。
もちろんこれは大家のご厚意によるものなので期待し過ぎず”一応”相談しておくぐらいの気持ちでいましょう。
すでに物件が決まっていたり、契約している場合には利用できませんが、「早めに物件を押さえておきたい」「退去の連絡をすでにしてしまった」のであれば交渉しやすい不動産を利用しましょう。
大家が承諾してくれれば入居日を延ばすことが可能となるため、不動産の協力も非常に重要となります。
交渉しやすい不動産としておすすめなのはイエプラ。
運営会社 | 株式会社コレック |
---|---|
口コミ評価(google) | ★★★★☆(4.5) |
対応エリア | 関東・関西 |
店舗数 | 2店舗 |
物件数 | 約10万件以上 |
仲介手数料 | 基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | 必要 |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 業者専用サイト「ATBB」が見られる 設定できない細かい条件を伝えられる |
イエプラはチャット上でやり取りが可能となるため「入居日を遅らせたい」といった要望や「家賃を下げてもらいたい」といった相談も顔を見ずに行うことができます。
直接相談するのが苦手な人にとっては文字だけで相談することができるのでおすすめの不動産です。
イエプラの評判は悪い?仲介手数料は?利用者の口コミを徹底調査防犯対策をしっかりと行う
しばらく入居できない場合はしっかりと防犯対策をしておくことをおすすめします。
荷物運搬時に鍵を閉め忘れてしまっていれば、空き巣被害にあっても発覚するまでにかなり時間がかかってしまいます。
玄関はともかくベランダ部分は鍵の閉め忘れも多いので注意が必要です。
また、通行人から見える位置だと部屋の中が丸見え状態になってしまうので雨戸があるなら閉めておいたり、ない場合は最悪カーテンだけでも設置しておいたほうが良いです。
それとガスの開栓もしばらく家を空けた状態は危険なので元栓が締まっているかどうかまでかチェックしておくべきです。
極端な話、ガスが充満して部屋がやばい状態でもしばらく入居できないなら火事になるまで気づけませんからね。
高価なものはなるべく置いておかない
部屋に何もない状態であれば盗まれるものもありませんが、家具・家電を運搬してしまっている状態であれば空き巣被害に遭う可能性も否定できません。
大型家電とかはともかく、ノートパソコンやちょっと高めのアクセサリー等は簡単に盗まれてしまうのでしばらく入居できないようなら置いておくべきではありません。
最悪盗られてもそこまで被害がないものだけを置いておくようにしましょう。
まとめ
- 契約後しばらく住まなくても問題ない
- ただし家賃自体は発生しているので無駄金を払うことになる
- 契約してしまうと入居日をずらすことは原則としてできない
- 家を空けているとホコリが溜まったり虫が出現する確率も高くなる
- ダメ元で管理会社に相談してみるのも手
契約後はいつ入居しようが自分の勝手ですが住んでいようがしばらく住まずにいようが家賃自体は発生してしまうのが難点です。
契約前であればある程度入居日をずらすことも可能ですが、契約後は初期費用もすでに支払ってしまっているので変更することは基本的にできません。
長期にわたって空き室状態が続くと意外なデメリットもあるので気を付けましょう。
ちなみに契約後住む必要がないとわかって解約する場合でも初期費用が返金されることはありません。
返金される項目も一部あるので可能性がある場合はチェックしてみてください。