不動産屋は住みたいところの近くに行くべき?遠い物件はどうすべき?

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地方から都内のへ引っ越したり、遠距離でなくとも今住んでいる物件から距離のある場所へ引っ越しする場合に住みたい地域の不動産を利用すべきなのか、現在住んでいる場所の近くの不動産を利用するべきなのか迷うところです。

今回は不動産屋は住みたいところの近くに行くべきなのか、どこまでのエリアを紹介してもらえるか等についてまとめてみました!

不動産屋は住みたいところの近くに行くべき?

結論から言えば不動産屋利用は今住んでいる駅周辺ではなく住みたい地域の不動産を利用すべきです。

不動産屋は住みたいところの近くに行くべき

不動産は店舗ごとに担当エリアというのが決められています。

どこまでの物件を紹介するのか担当を持つことによって1つ1つの物件を熟知することができ、空き室が出たときに素早く客に対して紹介することができます。

「遠い物件だと紹介してもらえないのか?」という疑問に対して回答するのであれば”紹介すること自体は可能”です。

例えば北海道の店舗で沖縄の物件を紹介してもらうことはできます。

これは不動産同士で物件情報を共有しているため。

レインズの仕組み

不動産店舗は不動産情報ネットワークである【レインズ】や【ATBB】といったデータベースから物件情報を引っ張ることにより、利用者に紹介することができます。

ほとんどの物件はこの共有サービスを通じて紹介されるため「どの店舗でも紹介できる」というのはこのシステムのおかげです。

ただし専任媒介のような独占して契約可能な物件は紹介してもらうことはできません。

また、マニュアルとして「他社物件を一切紹介しない」としている不動産では紹介してもらえません。

他社物件は自社物件よりも利益率が低く、マニュアルとしてNGとしていることも珍しくありません。

また、紹介可能な不動産を利用しても内見自体は住みたいところの不動産を利用しないとできないので内見せずに申し込みをするような人以外にはあまり意味がありません。

これが住みたいところの不動産を利用すべき理由です。

担当エリアはどこまで?

これは不動産によって様々なので一概にどこまでが担当エリアかは異なります。

担当エリアの例
  • 沿線上ならすべて担当エリア
  • 2駅離れた地域までは担当エリア
  • 市の境目までは担当エリア
  • 担当エリアは特に決められていない

先ほども言ったようにエリア外であっても紹介してもらうことは可能ですが、希望物件から少し遠い不動産で紹介したもらうのはデメリットも発生します。

例えばフランチャイズ店(看板を借りているだけ)で利益率を優先している不動産の場合は同じ会社に客を送ってしまうと自社店舗が損をします。

なので少し遠い物件なら最初に利用して不動産Aが無理やり車で内見場所まで送ることになります。

最寄り店舗を利用すれば車で5分のところを、遠い不動産を利用したことにより車で30分以上かけて内見場所まで向かう羽目になるということです。

一見すると車で送迎してもらえるので楽に思われるかもしれませんが電車を使えばもっと時間短縮に繋がったり、無駄に拘束時間も長くなってしまいます。

住みたいエリアが決まっていない場合

住みたいエリアが明確に決まっていない場合にすべきことは不動産に行くのではなく、まずネットで探すことです。

スーモやホームズが得られるような物件情報をもとに、家賃相場感を確かめてある程度住みたいエリアに目星をつけておくことが大切です。

そもそも最初から店舗に行かなくても来店不要で内見や契約ができるような不動産もあります。

『住みたいエリアは決まってないけど条件に合う部屋を探してほしい』のであればイエプラがおすすめです。

イエプラはLINEや専用アプリのチャットのみで部屋を探してもらうことができ、来店不要で部屋探しができます。

対面が苦手な人や自分で部屋探しをするのが面倒な人には便利なサービスとなっているので、気軽に相談することができます。

イエプラ公式ページへ

住みたいところの不動産を利用するメリット

部屋探しの方法はいくつもありますが、住みたいところの不動産を利用することで得られるメリットについてまとめてみました。

1社でしか紹介できない物件も紹介できる

物件のオーナーは同じエリア内の不動産屋に入居者の募集依頼、管理等を任せることが多いです。

これを『専任媒介契約』や『専属専任媒介契約』と言い、『囲い込み』がされていれば他社で紹介してもらうことができません。

囲い込みの具体例
  • 他社が問い合わせときに「すでに成約済み」と連絡して他社での契約を阻止
  • そもそもレインズに登録すらしていないので他社が紹介することができない

遠いエリアの不動産ではこういった1社のみ紹介可能な物件は紹介できないことがありますが、住みたいエリア近くの不動産なら確実に紹介ができます。

専任契約の物件でも不動産屋が交渉を行えば契約できることもありますが、すべての物件が紹介可能ではないため、最初から住みたいエリア近くの不動産を利用したほうが煩わしさもありません。

不動産屋にはネットにない物件もある?載ってない未公開物件の探し方

1つ1つの物件に詳しい

対応エリアが決まっている不動産というのはいわゆる地域密着型となるため、1つ1つのお部屋にかなり詳しい営業マンが在籍しています。

  • 大家の性格
  • 退去した理由
  • 前の入居者の居住期間
  • 周辺の環境
  • トラブルの有無

周辺の治安についてはもちろん、隣人にどんな人が住んでいるのか、前の入居者はどのぐらい住んでいたのか等細かい情報も持ち合わせています。

内見していて気になったことをすぐに確認できたり、部屋探しの段階からどのあたりの物件が良いのか教えてくれたりと地域密着型ならではのメリットがあります。

ネットにも掲載されていない情報を手に入れられる

担当エリアが決められている地域密着型の不動産ではそのエリアでしか手に入れられない情報もいち早く入手できます。

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物件情報は『退去予定』と1社が報告を受け、それをレインズに登録することで初めて市場に物件情報が出回ります。

つまり、退去する連絡が入ったばかりで、まだネットや他の不動産も知られていない新鮮な情報を得ることができたり、他社では紹介していない自社物件を紹介してくれることもあります。

オンラインや物件から離れたエリアの不動産ではこういった独自のルートで得た最新情報を持っていません。

ネットで探しても出てこなかったような情報を得ることができるため、条件の良い物件に住める可能性があります。

交渉もスムーズに行いやすい

大家から直接入居者の募集を任されている不動産は、大家との関係性も深いため多少の融通が利きやすいです。

住みたいエリアの不動産は大家に直接任されていることが多いため、家賃交渉や設備交渉もすぐに大家に連絡を取ることができます。

また、初めから交渉できる家賃額を定められていることもあり、悩んでいる場合には営業マンによって『大家に相談してみましょうか?』と積極的な対応をしてもらえることも多いです。

遠いエリアの不動産を利用した場合は、元付不動産に連絡を取り確認した上で大家への交渉といった流れになるため、交渉の段取りが悪く、うまくいかないケースも多くなります。

気になった部屋の内見をすぐにできる

住みたい地域の近くの不動産で部屋探しをすることにより、良い条件の物件が見つかればすぐにでも内見に行くことができるのも魅力の1つです。

ネットで部屋探しをする場合は内見予約を取る必要がありますし、遠い不動産を利用する場合は時間的に内見できなかったり系列店を紹介してもらうという2度手間が発生します。

特に繁忙期では市場に出た物件が数日で成約済みになってしまうことも多いので、すぐ内見したり申し込みできるスピード感はメリット。

環境や雰囲気を自分の目で確かめられる

Googleマップでも周辺環境を調査することは可能ですが、自分の目で見ることで周辺環境の施設はもちろん、街の雰囲気もチェックすることができます。

『意外と飲食店が多い』『商店街があって雰囲気が良い』『外国人が多くて治安が悪そう』『坂道が多い』といった細かい情報は自分の目で見ないと、なかなか見落としてしまいがちな部分です。

お部屋自体も大事ですが、こういった周辺環境も住む上では重要となってくるので、住みたいエリア近くに行くメリットとなります。

住みたいところの不動産を利用する問題点

住みたいところの不動産を利用するのは気軽にふらっと立ち寄れるわけではないので、様々なデメリットが挙げられます。

来店するまでの移動が面倒

当然、住みたいところの不動産を利用するとなれば、そこに行くまでの交通費や時間がかかってしまいます。

1度で利用の部屋が見つかればいいものの、そうでなければ何度も足を運ぶことになるためかなり非効率的な部屋探しとなってしまいます。

今住んでいる場所からそこまで遠くないならまだしも、地方から上京する場合や遠方から来客するのはかなり大変です。

契約や鍵渡し等で何度も来店が必要になる

最近ではオンラインで契約まで完結できる不動産も増えてきていますが、内見・申し込み・契約・鍵渡しなどのたびに来店を余儀なくされる可能性もあります。

通常の部屋探しに加えて何度も来店させられる羽目になるのでかなり面倒です。

忙しい人にとっては来店往復だけでもかなりの時間を使わされる羽目になるので、入居できるまで時間がかったり、引っ越し業者との連携がうまくいかなくなる可能性も。

おとり物件をつかまされることがある

おとり物件というのはすでに成約済み物件に対して『現在空室です』と来店をそそのかし、店舗に行くと『ちょうど埋まってしまいました』と言って自社物件のような利益率の高い他の物件を紹介させる手法です。

これは他社に客を取られないために不動産がよくやる手口の1つで、大手不動産でさえおとり物件は蔓延しています。

遠方から時間をかけて店舗まで行ったのに希望の物件を内見できないというのはあまりにもリスクです。

嫌な対応をされることがある

住みたいエリアの不動産に限った話ではありませんが、客がどんなに好印象な態度を取っていたとしても利益第一で考えている不動産にはムカつく態度や嫌な対応をされることがあります。

  • 営業がしつこくてすぐに帰してくれない
  • オプションサービスを強制かのように初期費用に含めている
  • 物件のデメリットを一切教えてくれない
  • 「すぐに契約しないと埋まる」と契約を焦らせる
  • 申込みをしないと悪態をつく

話を聞きに行ったり、相談するだけだったのに次の来店予約を無理やり取り付けさせようとしてきたり、考えたいのに申込みさせようとすることも。

せっかく住みたいエリアの不動産を利用したのに『思ったよりも態度が悪かった』となれば、無駄な時間を過ごす羽目になります。

不動産の対応は店舗や担当の営業マンによっても異なるため、行ってみるまでわからないのも難点です。

住みたいところの近くの不動産を使わずに内見する2つの方法

住みたいエリア付近の不動産を利用するのが確実ですが遠距離の引っ越しだと行くのも一苦労ですし、何度も足を運ぶことになると交通費や時間的なコスパもかなり悪いです。

なるべく希望エリアの不動産を使わずに内見する方法についてまとめてみました。

オンライン内見をする

オンライン内見とはその名の通り、家にいながらスタッフが代行で現地まで足をは運んでくれるので映像越しに内見できるというサービスです。

IT化が進んでいる現在では大手不動産のほとんどがオンライン内見を採用しています。

不動産オンライン内見
アパマンショップ
エイブル
ミニミニ
ピタットハウス
タウンハウジング

オンライン内見の流れ
  1. web上で問い合わせ・予約を行う
  2. 「LINE」や「ZOOM」等指定のアプリを事前にダウンロードしておく
  3. 予約時間にオンライン内見を行う
  4. 入居申し込みするか検討するか考える

オンライン内見をするためには事前に不動産の指定するアプリ等をダウンロードしたり予約時間にURLをクリックしてweb上で映像を共有します。

内見が終わっても店舗に戻るといった無駄な工程はありませんし物件がもし微妙だったとしても何度も足を運ぶ手間を省くことができます。

店舗を持たない現地解散可能な不動産を選ぶ

最近は来店不要で現地集合&現地解散してくれる部屋探しサービスも多く登場しています。

家にいながら店舗に行ったときと同じように部屋探しをしてもらえたり、店舗にとらわれずにそのまま現地で内見が行えるので効率的です。

自分で内見をしなければならないので効率を考えればオンライン内見のほうが良いですが、映像越しではわからない防音性や騒音などの問題も自分で確かめることができます。

店舗に行って探してもらうという工程を省くことができるので時間効率は悪くありません。

拘束時間も内見時間(5分程度)だけで済むのでストレスなく内見が行えます。

遠距離の引っ越しにおすすめの不動産

店舗を利用しないほうが結局のところ効率的で距離にとらわれない部屋探しが行えます。

地域密着型とかであれば細かい情報も得られるというメリットはありますが、IT化が進んでいる現在では効率が悪い方法です。

遠距離の引っ越しにもストレスなく利用できる不動産についてまとめてみました!

イエプラ

イエプラ公式

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運営会社株式会社コレック
口コミ評価(google)★★★★☆(4.1)
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数約10万件以上
仲介手数料基本無料
利用料金無料
会員登録不要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
LINE上でやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
業者専用サイト「ATBB」が見られる
設定できない細かい条件を伝えられる

イエプラはLINE上で条件を伝えると新着物件を紹介してくれるというサービスですが、毎回別々の不動産に問い合わせたりする手間がなく、不動産に行かなくても新着物件を紹介してくれるので便利です。

余計なオプション代がかからず、オンライン内見にも対応していて顔を合わせずに相談もできるので遠距離の引っ越しに向いています。

2024年3月から仲介手数料が無料になったことで、スーモやホームズに掲載されている物件もURLを送るだけで初期費用を大幅に削減できる使い得のサービスとなっています。

イエプラの評判は悪い?仲介手数料は?利用者の口コミを徹底調査

イエッティ

イエッティ

イエッティ公式ページへ

運営会社株式会社ietty
口コミ評価(google)★★★★☆(3.9)
対応エリア東京23区・神奈川
対応時間10:00~22:00
物件数全物件の90%以上
仲介手数料賃料の0.5%(半額)
利用料金無料
会員登録必要
おとり物件0件
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
相場より条件の良い物件の通知機能あり
仲介手数料が安い

イエッティもイエプラと同じように部屋を自分で探すのではなく探してもらう不動産サイトです。

システム的にもほぼ同じで、同じような使い方ができますがイエッティの場合は仲介手数料半額というのが一番の強みです。

例えばアパマンショップが扱っている物件なんかだと通常は賃料1か月分の仲介手数料がかかりますが、この物件をそのままイエッティで紹介してもられば半額にしてもらうことが可能です。

自動的に初期費用が安くなるというのは一人暮らしする人にとってはかなりの魅力ですね。ちなみに僕も1度イエッティで紹介してもらって契約したことがあります。

イエッティは相場より安い物件をAIで検出して定期的にメールで送ってくれるのも使っていて地味に良い点です。

ただ、イエッティの場合は自分で部屋探しができず、URLの持ち込みは可能だけど基本的には待ち姿勢になるという欠点があります。

また、対応エリアが東京と神奈川しかないので利用できる人は限られています。

イエッティの評判は最悪?契約して感じたメリットとデメリット

oheyago(オヘヤゴー)

oheyago公式ページへ

運営会社イタンジ株式会社
対応北海道・関東・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県
仲介手数料0円~半額程度
内見セルフ内見・オンライン内見
利用料無料
物件数不明
魅力営業マン抜きの1人で内見可能
ボタン1つで内見予約ができる
オンライン内見にも対応
仲介手数料が安い
物件数は少ない

通常の不動産であれば必ず営業マンを1人つけないと内見することができませんがオヘヤゴーはセルフ内見というサービスを提供しています。

これによって内見での”待ち合わせ”自体を省いて自分1人でゆっくりと内見することができるのが最大の魅力です。

対応エリアは全国にありますが、現時点でセルフ内見できるのは東京都内のみとなっています。

また、内見予約に関してもホットペッパーで美容室を予約するのと同じように空いている日にちや時間帯を選ぶだけです。

自分で内見しに行かなければならないのは手間ですが、他の面倒なやり取り等を一切省いているので面倒臭がり屋な人におすすめのサイトです。

ちなみに仲介手数料も無料や半額の物件が多いことも魅力です。

オヘヤゴーの評判は良い?セルフ内見してわかったメリットとデメリット

まとめ

MEMO
  • 希望物件から遠い不動産でも部屋を探してもらうこと自体は可能
  • 住みたいところ近くの不動産じゃないと内見することが難しい
  • 大手不動産の場合は店舗ごとに担当エリアが決められている
  • 遠距離の引っ越しならオンライン内見が効率的
  • 不動産に行かなくても現地集合できるサイト利用がおすすめ

今住んでいる物件近くの不動産を使うか住みたいエリアの不動産を使うか迷う人は多いですが、住みたいところじゃないと内見をすることができないのであまり意味はありません。

わざわざ足を運ぶこと自体が面倒ならオンライン内見してしまったほうが無駄な時間を使うことがないのでおすすめです。

「内見は自分でしたいけど不動産にはいきたくない」というのであれば来店不要の仲介業者を利用してみましょう。

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