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部屋探しと言えばアパマンショップやエイブルなど実店舗を持ち、運営している不動産が印象深いですが、最近では店舗を持たない不動産も増えてきています。
来客不要で部屋探しができるのは手間もかからず楽に思えますが、信用できるかどうか不安に感じてしまいますよね。
今回は店舗を持たない不動産は普通の不動産と比べて何が良いのか悪いのか、おすすめの来店不要不動産についてまとめてみました!
店舗を持たない不動産屋で契約しても問題ない?
結論から申し上げると、部屋探しでは店舗に行って探してもらうよりも店舗を持たないようなネット不動産を利用したほうが結果的に条件の良い物件に住める可能性は高いです。
正確には不動産の免許申請には事務所の外観等の写真が求められるため、1店舗だけ事務所を構えており、基本的にはネットで集客を行っているのがいわゆる『店舗を持たない不動産』の位置付けとなります。
免許申請がされていない場合は宅建業法違反となります。
部屋探しをする際に最も重視すべきなのはその不動産が取り扱える物件数の数です。
物件数が少なければ少ないほど、希望の条件のお部屋は見つかりにくくなってしまいます。
不動産 | 業務形態 | 物件数 (山手線) |
---|---|---|
イエプラ | ネット完結型 | エリアの8割以上 |
イエッティ | ネット完結型 | エリアの8割以上 |
ホームズ | ポータル型 | 72,593件 |
スーモ | ポータル型 | 233,009件 |
アパマンショップ | 実店舗型 | 9,762件 |
エイブル | 実店舗型 | 3,521件 |
ミニミニ | 実店舗型 | 2,380件 |
ピタットハウス | 実店舗型 | 5,161件 |
センチュリー21 | 実店舗型 | 1,889件 |
スーモやホームズは正確に言えば不動産が取り扱っている物件情報をまとめているポータルサイトとなるため、契約するのは取扱い不動産となります。
ネットで部屋探しをしたほうが店舗で探してもらうよりも多いのは事実です。
不動産店舗は不動産情報ネットワークである【レインズ】や【ATBB】といったデータベースから物件情報を引っ張ることにより、利用者に紹介することができます。
ただし、店舗では対応エリアが決まっていたり、マニュアル上データベースで取り扱っているすべての物件を紹介できるとは限りません。
実店舗を構えている不動産は利益率が高いと言われる自社物件を持っていることも多く、こういった物件を優先的に紹介していたり、自社物件のみを紹介しています。
一方、ネット型不動産の場合はデータベースにあるすべての物件を紹介可能な上、自社物件を持たないので他社が取り扱っている物件も合わせて紹介することが可能となります。
紹介できる物件数に限って言えばネット型のほうが圧倒的に上というわけです。
IT重説により契約も来店不要
部屋探しはネットで行えても契約や鍵渡しに関しては店舗で行うようなところも少なくありません。
これは宅地建物取引業法に定める『重要事項説明』という手続きが契約者に説明をしなければならない義務があるためです。
しかし2017年10月より賃貸取引においてIT重説の運用が許可されました。
IT重説というのは重要事項説明をインターネットを通じて行えるというもので、対面しなくてもスマホやパソコン上から説明を行えば問題というわけです。
実店舗を構えなくても部屋探しから契約にいたるまでネット上で手続きが可能になりました。
実店舗を持ってしまうとその分の土地代や家賃等のコストがかかってしまうため、不動産によっても店舗を構えないほうがリスクがないということです。
店舗を持たない不動産を利用するメリット
店舗を持たないことで不動産側にもリスクがなく運用できるというメリットがありますが、利用者にとってもメリットは大きいです。
店舗に行く手間がかからない
ネット完結型不動産であれば、店舗にわざわざ行く手間をすべて省くことができます。
通常であれば、スーモやホームズで探して問い合わせても結局店舗まで行かなければならなかったり、地方から上京する人は住みたいエリアの不動産に行かなければなりません。
時間も手間もかかって希望の条件の物件を探せるわからないというリスクを冒す必要がなくなるのは利用者にとってかなりのメリットです。
おとり物件に引っかかるリスクがない
おとり物件というのはすでに成約済み物件に対して『現在空室です』と来店をそそのかし、店舗に行くと『ちょうど埋まってしまいました』と言って自社物件のような利益率の高い他の物件を紹介させる手法です。
例えばスーモで部屋探しをして希望の条件の物件を見つけて内見予約まで取り付けたのに、いざ当日店舗まで行ってみたらその物件が成約済みと言われてしまうということになる可能性があるということです。
実際、僕自身もこれまでの部屋探しで何度もこういったおとり物件まがいなことをされて無駄な時間を過ごす羽目になりました。
利用者はピンポイントで見たい物件があるから予約まで取っているのにその物件が見れないのでは意味がありません。
ネット完結型の場合は、店舗がない=おとり物件で人を集める手法を取ることができません。
つまりおとり物件に引っかかるリスクもなく、効率的に部屋探しが可能というわけです。
物件数が多くて紹介可能なお部屋が多い
ネット完結型不動産ではデータベースに掲載されているすべての物件を紹介可能です。
冒頭でも紹介したように店舗で部屋探しをしてもらうよりもはるかに多くの物件情報の中から希望の条件のお部屋を探すことが可能になるため、家賃を抑えつつ良い部屋に住むことが可能になります。
物件数が少ないと条件に合う物件自体がないということも多いので部屋探しでは特に重視すべき項目です。
無駄なオプション代がかからない
オプション代というのは【消毒施工費】や【入居安心サポート費】などの費用のことです。
これらは不動産にとっては利益につながるものなので大手不動産でも何かしらのオプション代が必ず初期費用に含まれています。
正確に言えば拒否可能なものですが、あたかも強制かのように勧めてくるので断るのが苦手な人にとっては無駄な費用がかさんでしまいます。
店舗を持たないような不動産の場合はこういったオプション代を取っていることはほとんどありません。
自社商品となるため、無駄な開発費をかけるよりも確実に取れる仲介手数料等から利益をあげているためです。
つまり、店舗を持たない不動産を利用すればオプション代が最初から排除されているため初期費用を抑えることができるというわけです。
店舗がないことによるデメリット
店舗がないことに違和感を覚える人は多いと思いますが、最近ではこの手の運営方法は増えています。
デメリット自体はそこまで多くありませんがいくつか紹介していきます。
気になる点をすぐに解決することができない
店舗で部屋探しをしてもらう場合は、ちょっとした疑問や不安をすぐに解消することが可能です。
例えば「来週までに入居したいけど間に合うのか」とか「防音性はどの程度なのか」という質問をすればすぐに返答をもらうことが出来ます。
ネット型の場合はやり取り自体ができなかったり、できたとしても電話ではなくチャット等のやり取りとなるため相手の返答を一定時間待たなければなりません。
こういった細かいすり合わせに時間がかかってしまうのでレスポンスの早い不動産を利用しないと時間がかかる可能性もあります。
自社物件を持っていない
ネット完結型不動産では基本的に自社物件を所有していません。
自社物件というのは自社で建設をしていたり、管理している物件のことで不動産にとっては他社物件よりも自社物件を優先しています。
他の不動産にはないような物件を紹介してほしくても、データベース上に登録されているお部屋しか探せないので、どこかで見たことのあるようなありきたりな情報ばかりになってしまうということです。
自社物件が必ず優れているとは限らないので気にならない人は気にしなませんが、掘り出し物件は探しにくいということになります。
1つ1つの物件に詳しくない
地域密着型不動産であれば、扱っている物件の情報についてかなり詳しいです。
どこにあるのか、どんな人が大家なのか、前の入居者はどんな人物だったのか、どういったトラブルが良く起こるのかという細かい情報まで持っています。
一方、ネット完結型は多くの物件を扱っているものの1つ1つの物件について特に繋がりを持っていません。
掲載されている情報以上のことは大家や扱っている不動産に確認しなければ手に入らないため、情報の密度は劣ってしまいます。
聞けば調べて回答してもらえますが、すぐに回答が欲しい場合や情報通ならではの知っトクな情報というのを教えてもらうことはできないというわけです。
内見時に車で送ってもらうことができない
店舗を持たない不動産は内見時も現地集合&現地解散が基本となります。
社用車を持っていることが少ないのは、無駄なコストを排除しているためです。
内見したい部屋が1つだったり、近くの部屋を複数であればまだしも、全く違うエリアにある物件を1度で内見しようとすると交通機関を利用することになります。
店舗を持っている不動産であれば車で現地で送ってもらって、複数内見する際もすべて車で移動となるため楽です。
駅から遠い場所に位置するお部屋は少し内見が大変になってしまいます。
ただ、駅からの実際の距離を確かめられたり周辺施設を自分の目で見て確認できるので必ずしも悪いこととは限りません。
おすすめのネット型不動産サイト
『部屋の探しやすさ』『物件数の豊富さ』に定評のあるネット完結型不動産サイトについてまとめてみました。
最近では店舗を持たない不動産サービスサイトは増えているので活用すべきですが、利用者数が少ない不動産は避けるべきです。
イエプラ
運営会社 | 株式会社コレック |
---|---|
口コミ評価(google) | ★★★★☆(4.5) |
対応エリア | 関東・関西 |
店舗数 | 2店舗 |
物件数 | 約10万件以上 |
仲介手数料 | 基本賃料1ヶ月分+税(保有不動産に依存) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | 必要 |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 業者専用サイト「ATBB」が見られる 設定できない細かい条件を伝えられる |
イエプラはチャットで条件を伝えると新着物件を紹介してくれるというサービスですが、毎回別々の不動産に問い合わせたりする手間がなく、不動産に行かなくても新着物件を紹介してくれるので便利です。
店舗数は少ないですが、そのおかげで基本的に現地集合&現地解散することができ、内見時間もわずか10分程度で済ませることが可能です。
関東・関西エリアの物件であれば他社物件でも持ち込み可能で取り扱ってくれるので、スーモやホームズで見つけた物件をイエプラで紹介してもらい現地集合して内見するという使い方もできます。
また、不動産業者しか見ることのできない『ATBB』もイエプラを利用すれば閲覧可能となります。
スーモやホームズに掲載されるよりも早く、新鮮な情報を家にいながら取り入れられるのがイエプラのメリットです。
イエッティ
運営会社 | 株式会社ietty |
---|---|
口コミ評価(google) | ★★★★☆(3.9) |
対応エリア | 東京23区・神奈川 |
対応時間 | 10:00~22:00 |
物件数 | 全物件の90%以上 |
仲介手数料 | 賃料の0.5%(半額) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | 必要 |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | 自宅にいながら部屋探しができる チャットでやり取りが可能 新着物件を手に入れられる 相場より条件の良い物件の通知機能あり 仲介手数料が安い |
イエッティもイエプラと同じように部屋を自分で探すのではなく探してもらう不動産サイトです。
システム的にもほぼ同じで、同じような使い方ができますがイエッティの場合は仲介手数料半額というのが一番の強みです。
例えばアパマンショップが扱っている物件だと通常は賃料1か月分の仲介手数料がかかりますが、この物件をそのままイエッティで紹介してもられば半額にしてもらうことが可能です。
自動的に初期費用が安くなるというのは一人暮らしする人にとってはかなりの魅力。
ちなみに僕も1度イエッティで紹介してもらって契約したことがあります。
イエッティは相場より安い物件をAIで検出して定期的にメールで送ってくれるのも使っていて地味に良い点です。
ただ、イエッティの場合は自分で部屋探しができず、URLの持ち込みは可能だけど基本的には待ち姿勢になるという欠点があります。
また、対応エリアが東京近郊となるため利用できる人は限られています。
AWANAI賃貸
運営会社 | イーアス不動産株式会社 |
---|---|
内見 | 不可 |
対応エリア | 全国 |
対応時間 | 24時間 |
物件数 | 360万件以上 |
仲介手数料 | 賃料の0.5%(半額) |
利用料金 | 無料 |
会員登録 | なし |
おとり物件 | 0件 |
特徴 | LINEでのやり取りが可能 内見不要(内見できない) 短期間で入居可能 オンラインで契約可能 引っ越しが決まっていないと利用不可 |
こちらはLINEで物件紹介を行っている不動産サイトです。
サービスとしてはイエプラやイエッティと似たようなものですが、名前の通り一度も不動産の人と合わずに契約をすることができるというのが強みです。
条件を設定すると自動的に条件に合う物件情報が送られてきます。こちらからスーモやホームズで見つけた物件のURLを送信して紹介してもらうことも可能です。
契約書や鍵も郵送で送ってくれるのでほんとに一度も合わずに契約ができてしまいます。
不動産店舗自体がないのでおとり物件で詐欺まがいなことをされることもありません。
ただAWANAI賃貸はその名の通り不動産業者と合わないことをテーマにしているので内見が一切できません。
内見したい場合は他の業者を利用することをおすすめします。
遠距離の引っ越しで内見しないこと前提なら店舗に行く必要なく契約できるのでおすすめ。
仲介手数料が半額なのが魅力な点。家賃8万円の物件なら8万円+税が半額になるのがめちゃくちゃお得。
以前までは仲介手数料無料でやっていましたが、利益が出ないためか現在は半額となっています。
oheyago(オヘヤゴー)
運営会社 | イタンジ株式会社 |
---|---|
対応 | 北海道・関東・愛知県・京都府・大阪府・兵庫県 |
仲介手数料 | 0円~半額程度 |
内見 | セルフ内見・オンライン内見 |
利用料 | 無料 |
物件数 | 不明 |
魅力 | 営業マン抜きの1人で内見可能 ボタン1つで内見予約ができる オンライン内見にも対応 仲介手数料が安い 物件数は少ない |
通常の不動産であれば必ず営業マンを1人つけないと内見することができませんがオヘヤゴーはセルフ内見というサービスを提供しています。
これによって内見での”待ち合わせ”自体を省いて自分1人でゆっくりと内見することができるのが最大の魅力です。
対応エリアは全国にありますが、現時点でセルフ内見できるのは東京都内のみとなっています。
また、内見予約に関してもホットペッパーで美容室を予約するのと同じように空いている日にちや時間帯を選ぶだけです。
自分で内見しに行かなければならないのは手間ですが、他の面倒なやり取り等を一切省いているので面倒臭がり屋な人におすすめのサイトです。
ちなみに仲介手数料も無料や半額の物件が多いことも魅力です。
まとめ
- 物件数の豊富さはネット完結型不動産のほうが上
- 店舗を持たない不動産ならおとり物件に引っかかることがない
- ネット完結型不動産は余計な手間や費用がかからないのが魅力
初めての一人暮らしであれば店舗に行って専門知識のある営業マンにアドバイスをもらいながら探すのも良いですが、慣れてきたらネット型不動産のほうが効率的に探すことができるのでおすすめです。
店舗を持っていないからといって怪しいわけではありませんし、むしろ余計な時間がかからなかったり費用が抑えられたりと魅力が多いので積極的に利用してみてください。