ろくな賃貸物件がない!部屋探しに疲れた人のためのいい物件の探し方

いざ引っ越そうと思っても必ずしも自分の条件に合う物件に巡り合えるとは限りません。

条件に合う物件が設定家賃よりも高かったり、家賃内で探そうとすれば築年数が古かったり、設備が整っていなかったり防音性の低い木造アパートになってしまうことも多々あります。

そこで今回は「ろくな物件ない」と感じた人のために引っ越しを6回経験して1年間ほぼ毎日部屋探しをしていた僕がいい部屋を見つけるコツや工夫について紹介していきます!

ろくな物件が見つからない原因とは?

結論から言うと条件に合致している物件を見つけるほうが稀です。ろくな物件が見つからないと感じる理由についてまずは紹介していきます。

希望家賃が低すぎる

自分の条件に合う物件というのは設定家賃+1万円が相場と言われています。

確かに家賃が低いほうが毎月の負担が少ないので優先すべき点ですが、あまりにも家賃が低いとそもそもほかの条件が合わない可能性が高いです。

家賃を重視するか快適さを重視するべきか2択。

どっちも重視することはできないのでどちらかを妥協する必要があります。

設定家賃が低いので希望の条件に合う物件はないかとダラダラ探すのは時間の無駄です。

家賃1万円の差だったら快適さと家賃どっちを重視すべき?

取扱物件数の少ない不動産で探している

アパマンショップ、エイブル、ミニミニ、ピタットハウスなど大手不動産はいくつもありますが取扱物件数の少ない不動産で探すとそれだけ条件に合う物件は見つからない可能性が高くなってしまいます。

部屋探しをする上で最も大事なのはいかに物件数の多い不動産を利用できるかです。

スーモやホームズは実店舗を持ちませんが、いろんな不動産の物件を寄せ集めているサイトで平均取扱物件数は500万件程度あるので部屋探しサイトとして有能です。

店舗でいきなり探すよりもまずはネットで部屋探しをしたほうが条件に合う物件は見つかりやすいです。

妥協できない項目が多すぎる

妥協できない条件が多ければ多いほど部屋探しは一向に進みません。

at-homeが30歳以下の一人暮らししている人を対象に行った「部屋探しの際に妥協した条件」という質問に対する調査結果がこちらです。

妥協した条件ランキング
  1. 築年数
  2. 階数
  3. 間取り・広さ
  4. セキュリティ
  5. 日当たり

学生と社会人では重視した項目が違うのでランキングも少し違いますが、ほとんどの人は何かを妥協して部屋探しをしています。

条件を決めてから部屋探しをすると「ろくな物件がない」と思うのもわかりますが、条件を絞って探さないといつまで経っても引っ越せなくなります。

部屋探しに疲れた人のためのいい物件の探し方

必ずしも条件に合う物件を探せるとは限りませんが、よほど極端でなければ条件に近い物件を探すことは可能。

ずっと部屋探しをしていると同じ物件ばかり表示されて「前にもこの物件見た」という現象になって効率が悪いので一工夫してみましょう。

物件数が多い繁忙期に探してみる

今すぐに引っ越さなければならない事情がない限りは物件数が多い時期のほうが条件に近い部屋を探しやすいです。

参照:https://myhome.nifty.com/column/rent/161215225078/

物件数は12月から一気に増え始めて1月~3月が不動産業界の繁忙期にあたります。

この時期に引っ越す人が非常に多いので空き室や空き室予定として掲載される物件もかなり多いのが特徴です。

物件数だけ見れば繁忙期に探せばすぐに新着物件の掲載があるので自分の条件に合う物件が見つけやすいのでおすすめ。

ただし引っ越し業者依頼費用が高くなったり、家賃交渉しにくいといったデメリットもあるので注意。

最寄り駅を少しずらす

家賃相場というのは駅を1つずらすだけでもかなり変わってきます。

住みたい駅が決まっていてそこじゃないとダメなら仕方ありませんが、そこまで重要視していないのであれば希望駅から1駅か2駅ずらして検索してみると家賃が比較的安くて設備の整った物件が見つかる可能性が高いです。

特にいろんな路線が通っている駅や栄えている駅というのは人気も高いので家賃も高くなっています。

逆に各駅だったりそこまで駅自体が栄えていないような地域は東京都内だっとしても家賃は比較的安くなります。

駅から徒歩15分以内で探す

たいていは「駅から徒歩10分以内」という条件のもと探す人が多いですが、この方法では徒歩11分で隠れ好条件の物件を探すことはできません。

徒歩15分だと確かに遠いですが、需要が一気に探す11分~の物件も視野に入れてみると意外と良い部屋が見つかります。

徒歩10分と11分ではほとんど距離的にも変わらないですが、家賃は下がるので設定家賃内で希望の物件に住める可能性が高くなります。

駅から遠い賃貸物件は後悔する?徒歩15分なら慣れるから妥協すべき?

築年数にこだわりすぎない

確かに古い物件に対して抵抗が強い人は多いと思いますが、築年数にこだわりすぎると高い家賃の物件ばかりになってしまいます。

築年数がかなり古い物件の中には内装がリノベーション・リフォーム工事をされていて新築同様になっていて、なおかつ設備も充実しているような物件もあります。

確かに外観は古いですが内装的にはとてもきれいでなおかつ家賃もかなり安いので狙い目です。

実際に調べてみたら築35年なのに内装は新築同然の物件を見つけることが出来ました。

同じエリア内でも、築11年を超えたあたりから家賃はグッと安くなる。築年数が古い物件を敬遠する人もいるが、最近はリフォームやリノベーションが施された物件も多く「築年数が古い=ボロい」とは限らない。

参照元:スーモ

築年数が古ければ古いほど家賃というのは安くなっていきますが、内装まで古いと入居者が全く集まらなくなったので一定程度経つと内装を改築することが多いです。

見た目の古さなんて住んでいる上では関係ないので、ある意味築年数の古い物件は掘り出し物件です。

リノベーション賃貸は虫やゴキブリが出やすい?1年間住んで感じたデメリット

いらない設備を排除して探す

設備が充実していることは確かに魅力的ですが、自分にとってその設備が本当に必要なのかを考えてみましょう。

例えば僕はオートック物件に住んだことがありますが、結論から言うと男でオートロックは必要ないと感じてしまいました。

オートロックがあることでわざわざ鍵を取り出す手間が増えますし、鍵を無くしたときのためにいつもは複製するのですがオートロック鍵は特殊なので鍵を作るのにもかなりお金がかかります。

他にも浴室乾燥機は電気代がかかるので結果的にあまり使わなかったり、無駄に部屋が広くても友達を呼ばない限り最低限の広さがあれば十分ということにも住んでいると気が付きます。

自分にとって何が必要なのかを改めて考えてから部屋探しをすると迷いなく効率的。

家賃交渉を視野に入れて探す

良い物件を見つけても「条件より家賃が2,000円高い」といったことはよくありますが、こういった問題は家賃交渉をすることで解決できる可能性があります。

世間一般で可能だと言われている家賃交渉可能額は1,000~5,000円ほどで一人暮らし用物件であれば3,000円前後までが現実的です。

だいたい家賃額の5%が相場となっているようです。

人気物件やすぐに入居者が決まる繁忙期だと家賃交渉はうまくいかない可能性が高いですが、需要の低い物件や閑散期だと大家としてもなんとしてでも家賃収入を得たいので交渉がうまくいく確率があがります。

希望の条件が見つからない場合はダメ元で家賃交渉してから決めるのも手。

入居前の家賃交渉はいくらまで下がる?言い方次第で5,000円も可能?

良い部屋を逃さないためにすべきこと

せっかく良い物件を見つけてもゆっくりしていると先を越されて成約され、問い合わせると「すでに埋まってしまいました」と言われることもあります。

僕はこれで無駄に1か月も費やしてしまいました。

良い物件を逃さないためにできることを3つほどまとめてみました。

すぐに内見の予約をする

繁忙期は特に部屋の入れ替わりが激しいのでその日入居者を募集していた物件が次の日にはすでに成約済みになっている可能性があります。

これを防ぐためには良い物件を見つけたら即問い合わせをして遅くても翌日までには内見を行いましょう。

ちなみに内見予約ができていても物件を押さえているわけではないので先約に申し込まれることもあります。

ちなみに内見できる時間は限られています。

不動産が営業していて、なおかつ管理会社が営業している時間内しか内見することはできないので朝9:00~19:00までが基本。

夜遅いと内見できずに次の日になってしまいます。

現地集合可能か必ず聞く

ネットで部屋探しをしている場合のコツです。

ネットにはおとり物件というものが一定数存在していて、物件自体が存在していないのに募集をかけることは最近では少なくなりましたが、すでに成約済みになっているのに問い合わせ段階では「空き室です」と言って店舗に足を運ばせて「ちょうど先ほど成約が入ってしまいました」とウソをついて自社の利益率が高い物件を紹介するケースが横行しています。

本当に今日成約済みになったのかどうかこちらで確認することができないのも厄介な点。

こういったおとり物件をつかまされると店舗に行く手間と店舗に足止めされる時間を無駄にしてしまいます。

そこでおすすめなのが問い合わせ段階で「現地集合可能か」と聞くこと。

現地集合が大丈夫なら本当に現在空き室ということですが、店舗に必ず来るように誘導された場合はおとり物件の可能が出てきます。

マニュアルとして現地集合不可としている大手不動産も多いので時間を無駄にしないためにも聞いておきましょう。

申し込みに必要な情報を揃えておく

内見した後に良いと思った物件を見つけたら申込書を書いていくことになります。

賃貸物件には必ず審査というものがあります。

その人がちゃんと家賃を払えるかどうかを見極めるために大家側が審査します。

その時に連帯保証人等を記入することもあったり、源泉徴収票が必要な場合もあるので事前に準備しておいてください。

申し込みができないと他の人にとられる可能性が高くなるので内見した日に即申し込みができるよう準備しておく必要があります。

申し込みで忘れがちな情報
  • 自分が今住んでいる住所
  • 親の年齢
  • 親の職業
  • 親が勤めている会社の住所
  • 親の年収
  • 実家の電話番号

自分のことに関してはすぐに書けると思いますが、連帯保証人を親に設定した場合は親の情報が必要となります。

職業を知っていても年収や会社の住所までは把握していない人も多いと思うので事前に聞いてメモを取っておきましょう。

部屋探しが疲れた人におすすめの不動産サイト

「スーモやホームズを使っているけどろくな物件がない」という人のためにあまりメジャーではないけど使える不動産サイトを紹介していきます。

掘り出し物件.com

掘り出し物件.comの公式ページへ

運営会社株式会社エイムプレイス
対応エリア関東・関西・東海
店舗数複数
物件数約500万件以上
特徴自宅にいながら部屋探しができる
地域密着型の不動産情報を一括で手に入れられる
掘り出し物件に巡り合える可能性がある
成約すると5,000円もらえる

掘り出し物件ドットコムは、住みたい街の物件情報を一括問い合わせできるサービスです。

通常は条件に合う物件の中から自分で選ぶような部屋探し方法が一般的ですが、掘り出し物件ドットコムでは条件を問い合わせページで入力すると地域密着型の不動産が条件に合う物件を提示してくれるというものです。

地域密着型は限定物件を持ち合わせているので「掘り出し物件に巡り合えるかもしれない」というのがこのサイトのアピールポイントです。

掘り出し物件.comで物件情報を提案してくれるのは、地域密着型の不動産会社ばかり。地域密着型の不動産会社の場合、大家さんから直接管理を任せられている「自社管理物件」を紹介してもらえる可能性が高く、相場よりも家賃が安い、値引き交渉の余地があるといったお得な物件情報を入手することができるのです。

参照:http://www.horidashi-bukken.com/about/

ただ、問い合わせから待ち時間が発生してしまう点や必ずしも掘り出し物件とは限らない、相場より安いかどうか判断するのは自分という問題点はあります。

イエッティ(ietty)

イエッティの公式ページへ

運営会社株式会社ietty
対応エリア東京近郊・神奈川
店舗数1店舗
物件数約500万件以上
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
相場より家賃の安い物件を教えてくれる
仲介手手数料が半額

イエッティはアプリを使って専門スタッフに部屋を探してもらうスタイルのサイトです。

通常は自分で条件を設定して1つ1つ精査していきますが、イエッティの場合はチャット欄が設けてあり、条件を伝えるとスタッフやAIが条件に当てはまる新着物件の情報を教えてくれます。

家にいながら最新物件情報を見ることができるというのも利点ですが、イエッティには”相場よりも家賃が安い物件”をメールで教えてくれるサービスがあり、これにより掘り出し物件を見つけることが可能。

相場より安いか高いかって自分の肌感でしかわからないのが、AIにより相場から安いものを精査してくれるのがかなり優良な点です。

対応エリアが限られているので誰でも使えるってわけじゃないですが、東京近郊に引っ越し予定の人には間違いなくおすすめのアプリ。

ちなみにイエッティは仲介手数料が半額なので初期費用も安いです。

イエッティを利用して内見から契約までしてきた感想まとめ

イエプラ

イエプラの公式ページへ

運営会社株式会社エヌリンクス
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数約500万件以上
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
細かい条件を伝えられる

イエプラはイエッティと同じく部屋を探してもらうタイプのサイトです。

通常の不動産サイトとは違い、基本的に自分で部屋を探すことはできませんが「atbbが見たい」と伝えることで実は不動産業者しか見ることのできないサイトを見ることができます。

atbbというのはレインズのような不動産業者専用の物件データベースです。

ATBB

こんな感じで一言伝えるだけ。チャットでの会話の流れをぶった切っても構いません。

登録したアドレスにメールが届きます。なぜチャット上じゃないのかは不明です。

自分でIDとパスワードを作成すると下準備は完了。

イエプラATBB

もともと業者専用のサイトということもあり、見やすさは二の次と言われていますが、シンプルで個人的にはかなり見やすくて好きです。

ホームズやスーモなどのサイトではまだ掲載されていない物件、掲載されない物件もすべて見ることができます。

まさにネットに掲載されていない物件を探すのにもってこいのサイトです。

イエプラの仲介手数料判明!口コミや評判が本当か実際に使ってみた

まとめ

MEMO
  • 自分の条件に当てはまる物件は設定家賃よりも1万円ほど高いことが多い
  • 部屋探しは必ず何かを妥協する必要がある
  • いい物件が見つからないときは違う不動産サイトを使ってみよう
  • 家賃交渉で無理やり条件に合う物件に近づけることも可能

僕もこれまで何度も引っ越しをしてきましたが、なんだかんだで相場よりも家賃が安かったり条件の良い物件に住めている自信があります。

考えてみると確かに何かしらの妥協はしていますが、自分の中で優先順位をつけていると悩むことは少なくなります。

物件が見つからないときは時期を変えたり、スーモじゃなくてアットホームを使ってみるなど不動産サイトそのものを変えるだけでも意外な物件が見つかったりします。

意外と築年数の古い物件は内装がきれいだったりして掘り出し物件になっている可能性があるので「築年数が古いから無理」と思わずに探してみることをおすすめします。

一人暮らしの絶対に譲れない条件とは?妥協点とこだわるべき条件