アルバイトを始めたばかりでも賃貸の入居審査は通る?

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学生でアルバイトをしていたり、社会人になっても会社を辞めてフリーターだと「一人暮らししたいけど部屋を借りられるか不安」と思っている人は多いと思います。

『アルバイトを始めたばかりでも入居審査は通るのか』について紹介していきます。

アルバイトを始めたばかりでも入居審査は通る

結論から言えばアルバイトを始めたばかりでも部屋を借りることはできますが、社会人に比べると入居審査の通過率は落ちてしまいます。

東京大学空間情報科学研究センターが2020年9月に発表した「民間賃貸住宅市場における入居審査と家賃滞納」のデータによれば、『不安定な地位(職業が不安定)』の入居審査通過率は64.7%となっています。

職業入居審査通過率
不安定な地位64.7%
安定的な地位85.4%

通常の通過率と比較するとアルバイトやフリーターというだけで20.7%も低い数値となっています。

『アルバイトを始めたばかり』に関するデータはありませんが、勤続年数も入居審査通過率には影響があります。

勤続年数入居審査通過率
2年未満76.3%
2年以上85.9%

勤続年数も大事な項目ではあるものの、年収など収入面や職業のほうがより重要であることがわかります。

アルバイトを始めたばかりだと年収が低いので落ちる可能性も高いですが、直前まで正社員として働いていたり、副業等で稼いでいる場合は通過できる可能性があがります。

入居審査には提出書類が必要

アルバイトを始めたばかりの人が一番問題となる点が『収入の証明』です。

入居審査には収入を証明する何らかの書類が必要となります。

書類書類内容
所得証明書去年1年間の所得
源泉徴収票去年1年間の収入+源泉徴収された所得合計
給与明細書1ヶ月分の給与や税金の表
雇用契約書就職した際の見込み収入額
銀行通帳の写し貯蓄額や収入の証明

社会人であれば源泉徴収票や所得証明書の提出が求められるのが一般的です。

アルバイトの場合でも1年以上働いているのであれば源泉徴収票等の書類の提出が一般的ですが、まだアルバイトを始めたばかりだったり1年未満の場合は他の書類を提出して収入を証明する必要があります。

1ヶ月以上働いているのであれば「給与明細書」が現実的な提出物となります。

入居審査では年収から判断されることが多く、実際に入居申込書にも【年収】の欄があります。

アルバイトを始めたばかりであれば月収×12ヶ月分の見込み収入を申し込み用紙に記載し、合わせて給与明細書を提出すれば審査をしてもらうことができます。

貯金に余裕がある場合はこちらから銀行通帳の写しや残高証明書の提出をすると通過率もあがります。

アルバイトを始めたばかりでも入居審査を通りやすくする方法

アルバイトを始めたばかりだったり、フリーターの場合でも入居審査してもらうことは可能ですが、審査に通過できるかどうかはまた別です。

少しでも入居審査通過率をあげるための方法について紹介していきます。

適正年収より家賃の低い物件を選ぶ

入居審査は簡単に言えば「毎月家賃を支払っていけるだけの財力があるのか。支払い能力はあるのか」を見ています。

家賃審査に通る年収目安
4万円144万円
5万円180万円
6万円216万円
7万円252万円
8万円288万円
9万円324万円

家賃の高さによって審査に通る年収というのは異なるため自分に合っていない高い家賃だと当然審査には落ちてしまいます。

収入入居審査通過率
家賃の1倍未満40.3%
家賃の1倍~2倍未満56.3%
家賃の2倍~3倍未満84.6%
家賃の3倍~4倍未満87.1%
家賃の4倍~5倍未満84.8%

家賃1倍未満というのは無職かちょっとした派遣やアルバイト程度の収入。

審査の基準というのは管理会社、保証会社によって異なりますし、担当してくれる営業マンの腕次第によっては自分の適正家賃以上の物件を借りられることもあります。

また、人気の高い物件かどうかによっても審査基準は変わります。

家賃が高くなればなるほど審査自体も厳しくなる傾向があるので、どうしても一人暮らしをしたい場合はある程度審査に余裕のある家賃帯の物件を選ぶようにしましょう。

勤続年数を増やす

申し込み書には年収の他にも勤続年数の記入欄があります。

どのぐらい継続的に働いているのか示すもので、当然勤続年数が長ければ長いほど信頼性も高くなるので年収ぎりぎりの家賃でも通りやすくなります。

例えばアルバイトをしてまだ1カ月目など始めたばかりで通るか不安なのであれば3ヶ月や半年間とりあえず働いてみて勤続年数を増やしてから部屋を借りるというのも手です。

時間をかけなければならないので面倒ですが、着実に審査に通りやすくなります。

社会保険に入る

政府広報オンラインによれば2ヶ月以上の雇用が見込めて、週の勤務時間が20時間以上で月8.8万円以上継続的に稼いでいる場合は社会保険に加入することができます。

学生や単発バイトは例外となりますが、フリーターとして継続的に働いているのであれば社会保険のほうが国民健康保険よりも信頼度が高く審査の時にも役立ちます。

社会保険を提出すれば勤務先や雇用の証明にもなるので入居審査が通りやすくなります。

親に連帯保証人になってもらう

保証人を立てることで万が一自分自身の年収が足りなかったりアルバイトを始めたばかりでも、保証人の年収をベースに審査されることで部屋を借りられる可能性がぐっと高くなります。

これは無職の学生が部屋を借りられるのと同じ理論です。

保証人がいるからこそ収入がなくても部屋を借りることができるわけです。

もし両親に保証人を頼めるようであれば連帯保証人となってもらうだけで見合わない家賃帯の物件でも借りることができるのでおすすめ。

同棲する際や一時的に無職やフリーターになってしまった場合は保証人頼りが確実です。

残高証明書を提出する

継続的な収入がなかったり、審査に通る年収に満たない場合は残高証明書の提出がおすすめです。

残高証明書は銀行で発行してもらえる通帳にいくら入っているかの貯蓄額を証明するものです。

会社員として勤めていて無職やフリーターになった場合等は現在の年収が基準額未満となってしまいますが、貯金があれば審査がぐっと通りやすくなります。

残高証明書を求められるケースは少ないので審査の際に「現在収入は少ないが貯金はあるので残高証明書も提出可能です」と言っておくとよいでしょう。

結局は家賃を払ってくれるかどうかの審査なので貯金に余裕があれば審査も通るというわけです。

ただし審査を通すためには最低でも賃料×24ヶ月分以上の貯金は必要です。

一人暮らしするために必要な費用

たとえ審査に通過したとしても生活を維持するだけの収入がなければアルバイトでもフリーターでも社会人でも破綻してしまいます。

一人暮らしをする際にかかる費用についてまとめてみました。

初期費用:家賃の4か月分~5ヶ月分

部屋を借りる際に必ずかかる初期費用は家賃をベースに計算されます。

相場は家賃の4か月分~5ヶ月分と言わています。

家賃初期費用目安
4万円約16万円~20万円
5万円約20万円~25万円
6万円約24万円~30万円
7万円約28万円~35万円
8万円約32万円~40万円
9万円約36万円~45万円

物件によっては敷金や礼金が0円だったり、仲介手数料が半額だったりするのであくまで参考程度に。

より安くしたいのであれば礼金無料で仲介手数料が安い不動産を選べばかなり抑えることが可能です。

保証会社を利用している場合、家賃の50%ほどがかかります。

敷金や礼金がかからない物件の場合は家賃6万円でも20万円以下に抑えることもできます。

1か月あたりの生活費は約13万円ほど

務省統計局の『令和4年 単身者の家計調査』によれば、1ヶ月あたりに社会人がかかる家賃を除いた生活費は約12.7万円ほど。

光熱費13,098円
食費39,069円
日用品費5,487円
衣類・履物購入費5,047円
医療費7,384円
スマホ・ネット代7,008円
交通費3,823円
娯楽サービス費17,993円
交際費13,831円
諸雑費14,236円
合計126,976円

生活費は人によって大きく差が出る部分なのであくまで参考値となります。

生活費には毎月必ずかかる固定費と月によって変動する流動費があり、削減したい額に合わせて見直す必要があります。

家具家電を揃える費用は約15万円

最低限のものを揃えた場合の金額は約15万円ほど。

イイものを購入すれば当然高くつきますが、一人暮らしの場合はとりあえず安くてコスパの良い商品を選ぶと思うのでこれを前提条件とします。

イイものを購入すれば当然高くつきますが『最低限生活できる家具家電を揃えた場合』の各値段をまとめてみました。

生活必需品値段
テレビ約30,000円
テレビ台約3,000円
洗濯機約30,000円
冷蔵庫約30,000円
炊飯器約10,000円
テーブル約6,000円
カーテン約3,000円
ベッド約30,000円
布団一式約7,000円
掃除機約3,000円
ドライヤー約2,000円
カーペット約5,000円
合計約159,000円

実家から持ってくるものや自分にとって必要ないと思うものがあれば安くすることはできますが、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電は必要不可欠で、必要としても高いため貯金しておくことが重要です。

家具家電費用を抑えたいのであれば『家具家電付き物件』を選びましょう。

引っ越し業者依頼費用

引っ越し業者依頼費用は引っ越しの距離や荷物の量、そして引っ越す時期によって変動します。

引っ越し費用荷物(少)荷物(大)
閑散期
(2月~4月)
約5万円約7万円
閑散期
(12月~1月)
約3万円約5万円

一人暮らしの平均引っ越し費用は約5万円程度と言われています。

初めての一人暮らしの場合は実家から運ぶ荷物量も少ないため3万円程度で済むことも多いです。

荷物量が少なかったり、近距離での引っ越しであれば自力でレンタカー等を借りて荷運びすることも可能なのでわざわざ無駄にお金を払う必要はありません。

入居審査がゆるい賃貸物件の特徴

大家が直接募集している物件

通常の物件は仲介不動産業者に依頼して広告を出してもらい、入居者を募集しますが大家が直接募集をかけている物件というのも存在します、

通常であれば年収や職業、連帯保証人の有無、勤続年数等から一定水準を超えなければならないといったマニュアルがありますが、大家の目視によるチェックなので審査も緩くなりがちです。

大家個人では過去の滞納歴などまでは調べることができませんし、直接募集しているということは利益優先なので入居希望者が来てくれたという時点でよほどのことがない限り審査は通ります。

会社をやめて一時的に無職になってしまった人や転職活動中の人、夜の商売をしている人等審査が通りにくいと言われている人でも通りやすいです。

大家が直接募集しているサイト
  • ジモティ賃貸
  • ウチコミ!

独立系の保証会社を使っている物件

最近はどの物件でも家賃滞納リスクを考えて保証会社利用必須としているところが多いですが、審査に関して言えば保証会社を経由しないほうが緩いです。

これはクレジットカード関連会社が行っていることが多く、いわゆる「信販系」というという審査方法となっているためです。

クレカの滞納だったり借金歴まで調べられてしまうので審査が厳しくなるというわけです。

家賃保証会社の審査が通れば管理会社がわざわざ審査することはほとんどありません。

管理会社のみの審査では収入証明書類を求められなかったり、細かい調査がされないので比較的緩くなります。

保証会社には比較的審査のゆるい『独立系』であれば入居審査に通りやすくなります。

レオパレス21ミニミニ
(直営店)
エイブル
(直営店)
大東建託アパマンショップピタットハウス
(直営店)
ハウスメイト
審査難易度ゆるい厳しい厳しいゆるいバラバラゆるい厳しい
審査方式独立系信販系信販系独立系独立系・信販系
・協会系
保証会社プラザ賃貸管理保証会社オリコフォレントインシュアジャックス
エポスカード
ハウスリーブアシストレントオリコフォレントインシュア
全保連
※スクロールできます

保証会社は物件ごとに異なりますが、利用する不動産が提携している保証会社も多いため、目安として見て頂ければと思います。

マンスリー(短期契約)物件

マンスリー物件というのは契約期間分の家賃等を前払いすることによって住める部屋のことです。

通常の物件と異なり契約が短期で一括払いなので普通の賃貸のように家賃を滞納する心配をする必要がないため審査としてはかなり緩いです。

審査と言っても身分を確認したりする程度でお金さえ払えばほぼ間違いなく審査は通るので「金銭的余裕はあるけど部屋を借りられるか心配」という人はマンスリー物件がおすすめです。

マンスリー契約なのでしたら、金さえあれば審査なんてありません。

マンスリー契約の大半は代金前払い制ですから。
レオパレスですと90日、180日、360日契約があると思いますがその期間分を前払いで支払えれば仮に無職だろうと関係ありません。

参照元:知恵袋

基本的にお金を用意できさえすれば審査は通りますし、無職やフリーターに勧めている業者も多いです。

ただ、借りる不動産によっては通常の賃貸とあまり変わらなかったり連帯保証人が必要になったりすることもあるようなので注意。

シェアハウス

シェアハウスは一人暮らしではなく共同生活をする賃貸物件ですが、審査はほとんどありません。

具体的には家賃1か月分払えるだけの貯金と面接によって人柄が良いと判断されれば住むことができます。

「実家は出たいけど部屋を借りられるだけの収入がない」という人におすすめの物件です。

シェアハウスは相場に比べて圧倒的に家賃が安く、都内でも5万円前後で借りることができます。

シェアハウスと聞くと「赤の他人と共同生活」をイメージしますが、最近は各部屋に鍵がついていてリビングや風呂・トイレのみ共有するというケースが多いです。

ほとんど顔を合わせることもありませんし、他人に介入されることもあまりないので生活しやすいです。

入居審査がゆるい不動産3選

入居審査の基準は物件ごと、管理会社ごとに異なっているので一概には言えませんが審査が緩いと言われている不動産について紹介していきます。

イエプラ

イエプラ公式

イエプラ公式ページへ

項目イエプラ
おとり物件0件
対応関東・関西
仲介手数料基本無料
内見現地集合可
利用料無料
物件数対応エリアの8割以上
魅力業者専用サイトが見れる

イエプラは不動産というよりも部屋を探してもらうサービス会社ですが、2021年5月までの審査通過率は平均で98.1%となっており、利用した人が審査落ちする確率はわずか1.9%となっています。

LINE上で条件を細かく伝えることができるため「審査が不安なので緩い物件を探して欲しい」と伝えればあとはスタッフが条件に合う物件を探してくれます。

審査を通すのに協力的になってくれるので普通の不動産を利用するぐらいならイエプラを利用して部屋を借りたほうが審査は通りやすいです。

2024年3月から仲介手数料が無料になったことで、スーモやホームズに掲載されている物件もURLを送るだけで初期費用を大幅に削減できる使い得のサービスとなっています。

ビレッジハウス

ビレッジハウス公式ページへ

項目ビレッジハウス
おとり物件0件
対応全国
仲介手数料無料
内見現地集合可
利用料無料
物件数約1,000物件・10万室
魅力家賃・初期費用が安い

ビレッジハウスは雇用促進住宅を一括借り上げしている不動産会社です。

建物自体の築年数は古いですが、どの物件もリフォーム、リノベーションされているので相場よりも家賃が安いことが特徴です。

ビレッジハウスの入居審査では【国籍・職業・年齢】が不問となっていて家賃保証会社を利用する必要がないというのも審査が他の不動産よりも緩い証拠です。

フリーターでも生活保護受給者でも家賃支払える証明ができればOKみたいです。

家賃が相場よりも安くて初期費用に関しても敷金・礼金・仲介手数料不要なので相対的に審査基準も低くなっています。

ただし、意外と提出書類が多いということなので無職の場合は貯蓄証明等の書類が必要となります。

UR賃貸住宅

UR賃貸住宅の特徴やメリット・デメリット!仲介手数料や評判・口コミってどうなの?

UR賃貸住宅のホームページへ

項目UR賃貸住宅
おとり物件0件
対応全国
仲介手数料無料
内見現地集合可
利用料無料
物件数約72万戸
魅力無駄な費用が一切かからない

UR賃貸住宅は通常の賃貸不動産と違い民間ではなく都市再生機構という独立行政法人が管理している賃貸住宅です。

簡単に言えば国が管理し、所有している物件のこと。

UR賃貸住宅は部屋を借りるための条件が前もって定められていて公表されています。

【単身者の場合】

家賃額基準月収額
62,500円未満家賃額の4倍
62,500~20万未満25万円(固定額)
20万以上40万円

これだけ見るとむしろ審査は厳しいように感じられるかもしれませんが、これとは別に一時支払い制度や貯蓄基準制度があります。

家賃等の一時払い制度や貯蓄基準制度をご利用いただくか、一定の条件を満たす方は収入基準の特例を受けることができます。

参照:UR賃貸住宅

例えば「現在無職で収入は全くないけどある程度の貯金はあるので部屋を借りたい」という人の場合、1年間分を前払いすれば実質審査をせずに部屋を借りることが可能なわけです。

通常の審査では落とされるような人でも他の方法を取ることができるので実質的に審査はむしろ緩い。

UR賃貸住宅はその他にも初期費用がほとんどかからない点や民間ではないので退去費用もかなり安いので引っ越し費用がかかりません。

まとめ

MEMO
  • アルバイトでも一人暮らしの審査は通る
  • 審査で重視されるのは【年収】【勤続年数】【職業】の3項目
  • 仕事を始めて数か月でも推定年収により審査をしてもらえる
  • 審査に通過したいなら家賃の安い物件を選ぶのが一番楽
  • 無職でもまとまった貯金があれば審査を通すことができる

アルバイトであっても仕事は仕事なのでちゃんとした収入があるなら入居審査に通ることは可能です。

ただし家賃に応じた適正年収というものがあるので、あまりにも見合わない収入の場合は当然落ちてしまいます。

家賃が安いほど審査も緩くなる傾向があるので不安であれば適正年収よりもだいぶ低い家賃帯の物件を選ぶと良いでしょう。

どうしても実家から出たいという場合は一時的にシェアハウスを借りたりマンスリープランのある物件を選ぶのが確実です。