新卒等20代での一人暮らしはまだ給与も高くなく、安いアパートを借りたり初めての一人暮らしでとりあえず部屋を借りる人は多いですが、30代になると年収も高くなり安定した生活ができるようになります。
30代で一人暮らしをしている人はどのぐらいの家賃の物件に住んでいるのかや年収から見る適正家賃についてまとめてみました!
目次
30代一人暮らしの世間的な平均家賃はいくら?
家賃というのは年収・月収に応じて相応の物件を選ぶのが基本となりますが現在の30代はどの程度の家賃帯に住んでいるのか世間的な平均家賃についてみていきます。
全国宅地建物取引業協会連合会が2018年にまとめられた「一人暮らしに関する意識調査」によれば30代の一人暮らし男性の家賃平均は6.03万円、女性は6.32万円となっています。
これは全国に住んでいる一人暮らしを対象にまとめられたものなので家賃の高い都内と地方では差がでますが、平均では30代でも6万円前後の物件に住んでいる人が多いようです。
女性のほうがやや高い理由としてはやはり「セキュリティ面」を意識している傾向が強いためです。
オートロックや防犯カメラ、管理人常駐等は賃料も高くなってしまうので自然と男性よりも女性のほうが平均家賃は高くなってしまいます。
ちなみに関東に絞った場合では7.14万円が平均家賃となっています。
つまり30代の世間的な一人暮らしの平均家賃は6万円~7万円程度ということになります。
東京都内の平均家賃
ホームズに掲載されている東京23区の家賃相場をまとめてみました。
23区 | アパート | マンション |
---|---|---|
千代田区 | 8.92万円 | 11.37万円 |
中央区 | 8.70万円 | 10.58万円 |
港区 | 9.73万円 | 12.20万円 |
新宿区 | 7.58万円 | 10.03万円 |
文京区 | 8.19万円 | 9.44万円 |
台東区 | 7.58万円 | 9.83万円 |
墨田区 | 6.86万円 | 9.40万円 |
江東区 | 7.39万円 | 9.77万円 |
品川区 | 7.99万円 | 9.65万円 |
目黒区 | 8.63万円 | 11.12万円 |
大田区 | 7.36万円 | 8.47万円 |
世田谷区 | 7.69万円 | 9.31万円 |
渋谷区 | 8.16万円 | 11.51万円 |
中野区 | 6.96万円 | 9.18万円 |
杉並区 | 7.01万円 | 8.64万円 |
豊島区 | 7.58万円 | 9.10万円 |
北区 | 6.79万円 | 8.47万円 |
荒川区 | 6.84万円 | 8.21万円 |
板橋区 | 6.48万円 | 7.95万円 |
練馬区 | 6.71万円 | 7.66万円 |
足立区 | 6.22万円 | 7.26万円 |
葛飾区 | 6.32万円 | 7.26万円 |
江戸川区 | 6.34万円 | 7.15万円 |
平均 | 7.48万円 | 9.29万円 |
高い地区では一人暮らし用物件で10万円を超えるところもあります。
特に港区や千代田区、中央区、新宿区、渋谷区あたりは高い家賃となっているので栄えている駅は高額な家賃を支払う羽目になります。
平均はアパートで約7.5万円、マンションだと約9.3万円ほどとなっています。
もちろん探せば5万円~6万円程度の物件もありますが駅から遠かったり主要駅から離れていたり、設備不足だったりなどの問題も多いです。
30代の平均年収
転職サイト「doda」によれば30代の男性平均年収は474万円、女性は378万円となっています。
年齢 | 平均年収 | ||
---|---|---|---|
全体 | 男性 | 女性 | |
30歳 | 407万円 | 435万円 | 365万円 |
31歳 | 416万円 | 447万円 | 369万円 |
32歳 | 425万円 | 457万円 | 373万円 |
33歳 | 433万円 | 469万円 | 374万円 |
34歳 | 441万円 | 478万円 | 378万円 |
35歳 | 450万円 | 488万円 | 387万円 |
36歳 | 463万円 | 505万円 | 395万円 |
37歳 | 465万円 | 509万円 | 394万円 |
38歳 | 471万円 | 518万円 | 395万円 |
39歳 | 474万円 | 528万円 | 390万円 |
30歳でも徐々に年収があがるので何歳かによってかなり家賃は変わりそうですね。
ちなみに夏と冬を合わせたボーナス支給額は約96万円ほどですが職種によっても大きく異なるのであまり参考にはなりません。
ボーナスは家賃を決めるときに加味しないので、これをもとに計算すると男性なら家賃7.6万円、女性は家賃5.7万円ほどが適正となります。
30代が一人暮らししている世間的な平均家賃と比較するとほとんど同等程度であることがわかります。
30代一人暮らしの多い間取り
20代と30代で選択する間取りの変化について見ていきます。
こちらも同じく「一人暮らしに関する意識調査」の結果から。
- ワンルーム:26.5%
- 1K:34.0%
- 1DK:11.2%
- 1LDK:8.9%
- 2K:1.4%
- 2DK:2.3%
- 2LDK:3.5%
- 3DK:1.2%
- 3LDK以上:2.0%
- 不明:8.9%
20代の頃はワンルームや1Kを多く選ぶ傾向が圧倒的に多く、合わせると約60%にものぼります。
社会人になったばかりだったり、仕事をやめて転職したりと変化が激しい20代では収入も安定しないのでとりあえず広さよりも手ごろな家賃帯を選んでいる印象を受けます。
- ワンルーム:12.1%
- 1K:22.1%
- 1DK:10%
- 1LDK:10%
- 2K:4.7%
- 2DK:10.2%
- 2LDK:7.1%
- 3DK:4.7%
- 3LDK以上:14.3%
- 不明:4.8%
30代になると1Kとワンルームを選ぶ人はやや減って合わせると約34%ほどです。
半減しているのでかなり少なくなっているようですが、全体を見ればワンルームや1Kが依然として最も多く選ばれている間取りです。
ただ30代になると年収的にも安定してきますし、結婚を考える人も増えるので自然と広い間取りを選ぶ傾向が見られます。
2DKが増えるのは恋人の存在が関係しているように思います。
また、一人暮らしにある程度慣れて自分の持ち物が増えたり趣味が増えることによって手狭なワンルームから徐々に広い間取りを選ぶようになるという一面もあると思います。
年収別の適正家賃まとめ
適正家賃は手取り月収の約3分の1程度と言われています。
いくら年齢があがって平均的な家賃を見たとしても自分が見合わない年収であれば当然適正家賃も変わります。
ボーナス額は職業や景気によってもかなり左右されるのであくまで参考値です。
年収 | 手取り年収 | ボーナス平均 | 適正家賃 |
---|---|---|---|
300万円 | 232万円 | 約41万円 | 約5.3万円 |
350万円 | 278万円 | 約50万円 | 約6.3万円 |
400万円 | 315万円 | 約75万円 | 約6.7万円 |
450万円 | 353万円 | 約77万円 | 約7.7万円 |
500万円 | 389万円 | 約80万円 | 約8.6万円 |
適正年収はボーナスを加味せずに計算されるので逆に言えば年間のボーナスはまるまる貯金できるので実際にはもう少し高くても生活することができます。
30代になるとボーナス額も増えてくるので物件の選択肢は増えますが、都内に住む場合は家賃相場が高いので多少の妥協は必要になってきます。
30代の一人暮らしが1ヶ月にかかる生活費平均
生活費に関しては総務省統計局のデータを参考にしています。
電気代 | 4,000円 |
---|---|
ガス代 | 4,000円 |
水道代 | 3,000円 |
ネット代 | 4,000円 |
食費 | 40,000円 |
雑費 | 10,000円 |
交際費 | 20,000円 |
交通費 | 10,000円 |
スマホ代 | 5,000円 |
合計 | 100,000円 |
人によって娯楽費やお金をかける部分が異なるのであくまで参考値ですが、普通に生活しても生活費だけで約10万円ほどはかかります。
自炊を中心にすれば食費をもっと抑えることは可能ですが、30代の場合は付き合いで飲みに行ったり部下におごったりする機会も増えるため自然と増えてしまいます。
家賃を抑えて良い条件の物件に住む方法
30代になればある程度年収も増えますが都内に住む場合は適正家賃よりも高い物件が多く、予算オーバーしてしまうことも。
そこで家賃を比較的抑えつつある程度理想的な物件を探す方法について紹介していきます。
主要駅を避けて探す
山手線のような有名どころの沿線や新宿、渋谷、池袋のような路線数の多い主要駅は利便性が高いためかなり家賃が高くなってしまいます。
それなりに良い物件を探したいなら主要駅は避けてあまり人気のない駅を選ぶようにしましょう。
生活に必要なのは最寄にスーパーや銀行があるかどうか程度なので発展している必要はありません。
1駅離れるだけでも家賃が1万円以上違ったりするので条件に合う物件が見つからない時は検索する駅を変えてみましょう。
築年数が古いリノベーション物件を探す
意外と穴場物件となるのが築年数は古いけど内装はフルリノベーションされている物件です。
古い物件に抵抗を感じる人は多いと思いますが、かなり築年数が古くなると需要が低下して全く入居者が集まらなくなるため内装を全てリノベーションする傾向があります。
内装は新築同様の綺麗さがありながら家賃はかなり安いので住む人にとってはかなりお得で狙い目な物件となるわけです。
外観自体は古いままなのでリノベーションされているからといって人気物件になるわけではないのでかなり掘り出し物件が見つかる確率も高くなります。

ワンルームや1Kを中心に探す
理想としては広めの物件に住みたい人は多いと思いますが、一人暮らしでしかも社会人であればそこまでの広さは必要ありません。
友人を家に招く機会もあまりないでしょうし、仕事をして寝るだけの生活をしているなら家にいる滞在時間はかなり短くなります。
ワンルームや1Kは間取りの中でもかなり格安なので家賃を抑えたい人にはおすすめです。
1Kで良い物件がないならワンルームにしてみましょう。扉1枚の違いですが家賃は5,000円前後違うこともざらにあります。
まとめ
- 30代一人暮らしの平均家賃は6万円~7万円ほど
- 女性のほうがセキュリティを重視するため家賃は高くなってしまう
- 30代の平均年収は男性474万円、女性378万円ほど
- 30代の適正家賃は男性7.6万円、女性5.7万円
- 30代になるとワンルームや1Kを選ぶ人が減り広い間取りに住む人が増える
- 都内の物件は家賃が高いので主要駅を避けるなどして家賃を抑えるべき
30代で一人暮らしをするのであれば家賃を6万円~7万円程度に抑えると生活に支障をきたすことなく快適に生活することができます。
もちろん人によって年収は異なるのであくまで参考値となります。
30代になるともっと高い家賃の物件に住んでいるイメージがありましたが、実際にはそこまで家賃をあげている人は少ないということです。
ただし年齢とともに広めの間取りを選択する人が増えるので自分の状況や生活に応じて間取りは選ぶようにしましょう。
少しでも参考になれば幸いです。
