30代一人暮らしの平均家賃はいくら?年収から適正家賃を考える

新卒等20代での一人暮らしはまだ給与も高くなく、安いアパートを借りたり初めての一人暮らしでとりあえず部屋を借りる人は多いですが、30代になると年収も高くなり安定した生活ができるようになります。

30代で一人暮らしをしている人はどのぐらいの家賃の物件に住んでいるのかや年収から見る適正家賃についてまとめてみました!

30代一人暮らしの世間的な平均家賃はいくら?

家賃というのは年収・月収に応じて相応の物件を選ぶのが基本となりますが現在の30代はどの程度の家賃帯に住んでいるのか世間的な平均家賃についてみていきます。

全国宅地建物取引業協会連合会が2018年にまとめられた「一人暮らしに関する意識調査」によれば30代の一人暮らし男性の家賃平均は6.03万円、女性は6.32万円となっています。

家賃 男性割合 女性割合
2万円未満 3.4% 3.9%
2万円台 4.3% 2.9%
3万円台 10.6% 5.9%
4万円台 16.8% 19.6%
5万円台 19.2% 20.1%
6万円台 17.3% 19.1%
7万円台 11.5% 8.8%
8万円台 7.2% 7.8%
9万円台 3.8% 1.5%
10万円台 5.8% 10.3%

ボリュームゾーンは4万円~6万円。

これは全国に住んでいる一人暮らしを対象にまとめられたものなので家賃の高い都内と地方では差がでますが、平均では30代でも6万円前後の物件に住んでいる人が多いようです。

女性のほうがやや高い理由としてはやはり「セキュリティ面」を意識している傾向が強いためです。

オートロックや防犯カメラ、管理人常駐等は賃料も高くなってしまうので自然と男性よりも女性のほうが平均家賃は高くなってしまいます。

ちなみに関東に絞った場合では7.14万円が平均家賃となっています。

つまり30代の世間的な一人暮らしの平均家賃は6万円~7万円程度ということになります。

東京都内の平均家賃

ホームズに掲載されている東京23区の家賃相場をまとめてみました。

23区 アパート マンション
千代田区 8.92万円 11.37万円
中央区 8.70万円 10.58万円
港区 9.73万円 12.20万円
新宿区 7.58万円 10.03万円
文京区 8.19万円 9.44万円
台東区 7.58万円 9.83万円
墨田区 6.86万円 9.40万円
江東区 7.39万円 9.77万円
品川区 7.99万円 9.65万円
目黒区 8.63万円 11.12万円
大田区 7.36万円 8.47万円
世田谷区 7.69万円 9.31万円
渋谷区 8.16万円 11.51万円
中野区 6.96万円 9.18万円
杉並区 7.01万円 8.64万円
豊島区 7.58万円 9.10万円
北区 6.79万円 8.47万円
荒川区 6.84万円 8.21万円
板橋区 6.48万円 7.95万円
練馬区 6.71万円 7.66万円
足立区 6.22万円 7.26万円
葛飾区 6.32万円 7.26万円
江戸川区 6.34万円 7.15万円
平均 7.48万円 9.29万円

高い地区では一人暮らし用物件で10万円を超えるところもあります。

特に港区や千代田区、中央区、新宿区、渋谷区あたりは高い家賃となっているので栄えている駅は高額な家賃を支払う羽目になります。

平均はアパートで約7.5万円、マンションだと約9.3万円ほどとなっています。

探せば5万円~6万円程度の物件もありますが、駅から遠かったり主要駅から離れていたり、設備不足だったりなどの問題も多いです。

30代の平均年収

転職サイト「doda」によれば30代の男性平均年収は474万円、女性は378万円となっています。

年齢 平均年収
全体 男性 女性
30歳 407万円 435万円 365万円
31歳 416万円 447万円 369万円
32歳 425万円 457万円 373万円
33歳 433万円 469万円 374万円
34歳 441万円 478万円 378万円
35歳 450万円 488万円 387万円
36歳 463万円 505万円 395万円
37歳 465万円 509万円 394万円
38歳 471万円 518万円 395万円
39歳 474万円 528万円 390万円

30歳でも徐々に年収があがるので何歳かによって家賃は変わりそうですね。

ちなみに夏と冬を合わせたボーナス支給額は約96万円ほどですが、職種によっても大きく異なるのであまり参考にはなりません。

ボーナスは家賃を決めるときに加味しないので、これをもとに計算すると男性なら家賃7.6万円、女性は家賃5.7万円ほどが適正となります。

30代が一人暮らししている世間的な平均家賃と比較するとほとんど同等程度であることがわかります。

30代一人暮らしの多い間取り

20代と30代で選択する間取りの変化について見ていきます。

こちらも同じく「一人暮らしに関する意識調査」の結果から。

20代一人暮らしが選ぶ間取り
  • ワンルーム:26.5%
  • 1K:34.0%
  • 1DK:11.2%
  • 1LDK:8.9%
  • 2K:1.4%
  • 2DK:2.3%
  • 2LDK:3.5%
  • 3DK:1.2%
  • 3LDK以上:2.0%
  • 不明:8.9%

20代の頃はワンルームや1Kを多く選ぶ傾向が圧倒的に多く、合わせると約60%にものぼります。

20代一人暮らしの平均家賃はいくら?年収から適正家賃を考える

社会人になったばかりだったり、仕事をやめて転職したりと変化が激しい20代では収入も安定しないのでとりあえず広さよりも手ごろな家賃帯を選んでいる印象を受けます。

30代一人暮らしが選ぶ間取り
  • ワンルーム:12.1%
  • 1K:22.1%
  • 1DK:10%
  • 1LDK:10%
  • 2K:4.7%
  • 2DK:10.2%
  • 2LDK:7.1%
  • 3DK:4.7%
  • 3LDK以上:14.3%
  • 不明:4.8%

30代になると1Kとワンルームを選ぶ人はやや減って合わせると約34%ほどです。

半減しているのでかなり少なくなっているようですが、全体を見ればワンルームや1Kが依然として最も多く選ばれている間取りです。

ただ30代になると年収的にも安定してきますし、結婚を考える人も増えるので自然と広い間取りを選ぶ傾向が見られます。

2DKが増えるのは恋人の存在が関係しているように思います。

また、一人暮らしにある程度慣れて自分の持ち物が増えたり趣味が増えることによって手狭なワンルームから徐々に広い間取りを選ぶようになるという一面もあると思います。

30代が一人暮らしで重視している「建物」の条件

30代の一人暮らしが重視している建物の条件として、男女ともに圧倒的1位は「間取りの広さ」を挙げられています。

20代の頃は手狭なワンルームや1Kしか借りられずに窮屈した経験からある程度の広さを求めている人が増えるようです。

項目 男性 女性
間取りの広さ 70.5% 64.5%
築年数 44.5% 44.5%
日当たり 44.3% 56.8%
構造(木造やRC造等) 33.3% 42.0%
セキュリティ 27.0% 49.8%
駐車場の有無 24.5% 25.8%
ペット可 6.3% 12.5%
その他 4.0% 6.0%
高齢者施設の有無 1.0% 3.5%
その他 1.8% 2.0%

2位・3位を見てみると男性は「築年数」「日当たり」となっていますが、女性は「日当たり」「セキュリティ」という順位になっています。

女性は万が一のことを考えて防犯性能の高い物件(オートロックや管理人常駐物件)を求める傾向にあります。

30代が一人暮らしで重視している「環境」の条件

30代一人暮らしで男女ともに最も重視している環境の条件は「コンビニやスーパーが近くにあること」となっています。

項目 男性 女性
コンビニやスーパーの距離 59.3% 66.3%
駅までの近さ 54.0% 60.3%
職場への近さ 47.8% 41.5%
静けさ 34.3% 31.8%
医療機関の有無 17.8% 26.8%
自然環境 12.8% 16.3%
知人の近く 8.0% 10.0%
地域の知名度 6.3% 6.0%
高齢者施設の有無 1.0% 3.5%
その他 1.8% 2.0%

仕事も忙しく、生活に直結する食に対して手間がかからずに買いにいける環境が好まれているようです。

料理ができる・できないにかかわらず気軽に調達できる環境のほうが効率が良いということですね。

同様に「駅までの近さ」や「職場への近さ」というのも合わせて重視されています。

年収別の適正家賃まとめ

適正家賃は手取り月収の約3分の1程度と言われています。

いくら年齢があがって平均的な家賃を見たとしても自分が見合わない年収であれば当然適正家賃も変わります。

ボーナス額は職業や景気によってもかなり左右されるのであくまで参考値です。

年収 手取り年収 ボーナス平均 適正家賃
300万円 232万円 約41万円 約5.3万円
350万円 278万円 約50万円 約6.3万円
400万円 315万円 約75万円 約6.7万円
450万円 353万円 約77万円 約7.7万円
500万円 389万円 約80万円 約8.6万円

適正年収はボーナスを加味せずに計算されるので逆に言えば年間のボーナスはまるまる貯金できるので実際にはもう少し高くても生活することができます。

30代になるとボーナス額も増えてくるので物件の選択肢は増えますが、都内に住む場合は家賃相場が高いので多少の妥協は必要になってきます。

30代の一人暮らしが1ヶ月にかかる生活費平均

2017年の単身者の家計調査報告(家計収支編)によれば35歳未満の1ヶ月にかかる支出は155,808円となっています。

データには持ち家や地方住み等も含まれており、住居費が約3万円という数値になっているため総務省統計局のデータをもとに生活費をまとめてみました。

電気代 4,000円
ガス代 4,000円
水道代 3,000円
ネット代 4,000円
食費 40,000円
雑費 10,000円
交際費 20,000円
交通費 10,000円
スマホ代 5,000円
合計 100,000円

人によって娯楽費やお金をかける部分が異なるのであくまで参考値ですが、普通に生活しても家賃を抜いた生活費だけで約10万円ほどはかかります。

自炊を中心にすれば食費をもっと抑えることは可能ですが、30代の場合は付き合いで飲みに行ったり部下におごったりする機会も増えるため自然と増えてしまいます。

家賃を抑えて良い条件の物件に住む方法

30代になればある程度年収も増えますが都内に住む場合は適正家賃よりも高い物件が多く、予算オーバーしてしまうことも。

そこで家賃を比較的抑えつつある程度理想的な物件を探す方法について紹介していきます。

主要駅を避けて探す

山手線のような有名どころの沿線や新宿、渋谷、池袋のような路線数の多い主要駅は利便性が高いためかなり家賃が高くなってしまいます。

それなりに良い物件を探したいなら主要駅は避けてあまり人気のない駅を選ぶようにしましょう。

生活に必要なのは最寄にスーパーや銀行があるかどうか程度なので発展している必要はありません。

1駅離れるだけでも家賃が1万円以上違ったりするので条件に合う物件が見つからない時は検索する駅を変えてみましょう。

築年数が古いリノベーション物件を探す

意外と穴場物件となるのが築年数は古いけど内装はフルリノベーションされている物件です。

古い物件に抵抗を感じる人は多いと思いますが、かなり築年数が古くなると需要が低下して全く入居者が集まらなくなるため内装を全てリノベーションする傾向があります。

内装は新築同様の綺麗さがありながら家賃はかなり安いので住む人にとってはかなりお得で狙い目な物件となるわけです。

外観自体は古いままなのでリノベーションされているからといって人気物件になるわけではないので、かなり掘り出し物件が見つかる確率も高くなります。

築年数が古い賃貸マンションに住むのはデメリットだらけ?

ワンルームや1Kを中心に探す

理想としては広めの物件に住みたい人は多いと思いますが、一人暮らしで社会人であればそこまでの広さは必要ありません。

友人を家に招く機会もあまりないでしょうし、仕事をして寝るだけの生活をしているなら家にいる滞在時間はかなり短くなります。

家賃は専有面積を元に計算されているので、無駄な広さは家賃の無駄になってしまいます。

ワンルームや1Kは間取りの中でもかなり格安なので家賃を抑えたい人にはおすすめ。

1Kで良い物件がないならワンルームにしてみましょう。

扉1枚の違いですが家賃は5,000円前後違うこともざらにあります。

ワンルームはやめたほうがいい?住みにくいって本当?

当然デメリットもあるので、検討する場合は参考にしてみてください。

効率的に探せる不動産を利用する

基本的に店舗での部屋探しは物件数が少ないので、条件の良い部屋に住みたいなら初めから店舗に行くのはやめましょう。

手始めにスーモやホームズで探すのが無難ですが、ネットでの部屋探しは物件が掲載されるまでに少し時間がかかるので条件の良い物件はすでに成約済みになってしまっていることも多々あります。

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まとめ

MEMO
  • 30代一人暮らしの平均家賃は6万円~7万円ほど
  • 女性のほうがセキュリティを重視するため家賃は高くなってしまう
  • 30代の平均年収は男性474万円、女性378万円ほど
  • 30代の適正家賃は男性7.6万円、女性5.7万円
  • 30代になるとワンルームや1Kを選ぶ人が減り広い間取りに住む人が増える
  • 都内の物件は家賃が高いので主要駅を避けるなどして家賃を抑えるべき

30代で一人暮らしをするのであれば家賃を6万円~7万円程度に抑えると生活に支障をきたすことなく快適に生活することができます。

もちろん人によって年収は異なるのであくまで参考値となります。

30代になるともっと高い家賃の物件に住んでいるイメージがありましたが、実際にはそこまで家賃をあげている人は少ないということです。

ただし年齢とともに広めの間取りを選択する人が増えるので自分の状況や生活に応じて間取りは選ぶようにしましょう。

少しでも参考になれば幸いです。