学生会館はやめとけ?デメリットとメリットを徹底解説

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普通のアパートとは違い、学生だけが住むことのできる学生会館。

同じ学生と学生寮のような生活できてサポートも充実しているようですが『学生会館はやめとけ』といった噂もあります。

学生会館にはどんなデメリットがあるのか、普通のアパートや学生マンションとの違いについて徹底解説していきます。

学生会館と学生マンションの違いとは

学生会館は企業が運営する学生を対象とした共同寄宿舎のことを指します。

イメージとしては学生寮にかなり近いですが、学生寮とは違い学校側が支援を行ってくれるわけではないので家賃が数千円のような格安ではありません。

共同設備が充実していて『食堂スペース』『ランドリールーム』『お風呂場』『トイレ』など共同となっていることが多いです。

こちらは学生マンション.comに掲載されている学生会館の写真です。

管理人が常駐していて、困ったときのサポートをしてくれたり、定期的な入居者同士の交流イベントを開催しているところも多いです。

学生マンションとの違いはその形態。

違い学生マンション学生会館
物件数少ない少ない
家賃やや高い安い
更新料1年に1回1年に1回
防犯性高いかなり高い
食事食事付きもある食事付き
友達泊まれる泊まれない
門限なしある

学生マンションは一般的なマンション+学生限定というだけとなっているため、賃貸物件とほとんど違いはありません。

学生会館の場合は細かなルールが設けてあったり、部屋はあるものの内部で繋がっていたりなど自由度が少し低いのが特徴です。

代わりに一般的な物件よりも費用が安く、安全性も高いため親の負担や心配が少ないのが魅力となっています。

学生会館がやめとけと言われるデメリット

学生会館がやめとけと言われる理由はいくつかあります。

まずは学生会館のデメリットについてSNSの声とともに紹介していきます。

門限を設けられていることが多い

学生会館では門限を設けていることが多く、一般的には22時~0時の間に設定されています。

門限を設定している理由は『入居者の安全のため』というシンプルなものとなっています。

学生会館側としては子供を預かる寮のようなもので、何かトラブルや問題が起こってしまえば学生会館全体の責任となってしまいます。

普通のアパートであれば問題があっても建物自体の問題にはなりませんが、管理しているという体裁上責任問題に発展しやすいというわけです。

ただ、最近では門限を撤廃する学生会館も増えてきているため、すべての学生会館に対して門限が設定されているわけではありません。

トイレやお風呂が共用スペースとなっている

学生会館には様々なお部屋のタイプがあります。

風呂・トイレ・キッチンが部屋に備わっている一人暮らしタイプのものもあれば、水回りはすべて共同スペースにある寮のような形態のものも多いです。

水回りが備わっていないお部屋のほうが家賃も格安ではありますが、自由度が低く入浴時間もある程度固定されてしまうというデメリットがあります。

自由度の高い学生生活なのにハウスルールのせいで制限がかけられていると不自由さを感じやすくなります。

とにかくうるさい

学生会館・学生マンションで最も多いのが隣室による騒音問題です。

学生は社会人と比べると自由な時間が多く、講義の時間によっては昼頃まで寝ていることも可能です。

そのため深夜まで騒いでいたり、友達と遊んでいてうるさくなりがちな環境となっています。

学生会館の建物構造は重量鉄骨マンションや鉄筋コンクリートマンションと比較的防音性は高いのですが、騒ぐ人が隣室である限りあまり意味はありません。

構造上は木造や軽量鉄骨アパートの方が壁は薄いですが、一般的なアパートであれば隣室に住んでいる人が常識のある社会人という可能性もあります。

学生が隣人というのは想像以上にうるさくなる可能性があるので注意が必要です。

普段ならまだしもテスト前や重要な面接が控えている前日に騒ぎ立てられるとストレスの原因になります。

インターネット回線が共有

学生会館では1つのインターネット回線を共有して使用する共有回線となっています。

共有回線ではインターネットを利用する人が多ければ多いほど、回線自体が重くなってしまうため混み合う時間帯では負荷のかかる作業を行うことができません。

目的下り回線速度目安
メール通信1Mbps
ネットサーフィン10Mbps
youtubeなどの動画視聴(高画質)20~30Mbps
FPSなどのオンラインゲーム70Mbps前後

ネット利用には目的に合わせて必要となる回線速度が異なりますが、動画視聴やオンラインゲームなどは速い回線速度が必要となります。

学生会館では生活リズムが同じなので、利用時間が被るのも重くなってしまう要因となっています。

友達や恋人を呼べない

学生会館では寮と同じように部外者の宿泊を制限しているところが多いです。

これも『入居者の安全のため』という理由で、他人が出入りしていると不審者に気付きにくく、何か問題が起こったときに責任の所在を追求しにくいことが挙げられます。

親など身内の宿泊は許可されていることが多いものの、学校で仲良くなった友達や恋人を泊めることができません。

学生の一人暮らしのメリットでもある、夜中まで宅飲みしたり家に呼んで恋人と過ごすといった恩恵を一切受けることができないのはデメリットです。

土日の食事に困る

学生会館では食事付きとなっているものの、実は平日のみであり土日は食事の提供がされていないことが多いです。

毎週実家に帰るわけにもいかないので自分で食事を調達しなければなりません。

Q.食事が休みの日はいつですか?

土曜、日曜、祝日と夏季休暇・年末年始は食事提供がございません。(一部、土曜日に食事提供のあるマンションもございます。)

引用:ナジック

キッチンがついている部屋ならいいですが、キッチンすらないような学生会館の場合は自炊ができないので外食やコンビニ飯に頼るしかありません。

食事付き学生会館の落とし穴なので注意しましょう。

食事付き学生マンションのデメリットとは?食事がいらない場合は拒否できる?

学生会館のメリット

学生会館には賃貸アパートや学生マンションにはないようなメリットも多いです。

家賃が安い

学生会館は水回りのコストカット、専有面積が狭い分家賃も格安となっています。

早稲田大学周辺で『学生マンション』『学生会館』『通常の賃貸アパート』をそれぞれ調べてみました。

種類家賃共益費専有面積最寄り駅
学生マンション98,800円21.3㎡早稲田駅徒歩3分
学生マンション96,800円25.1㎡西早稲田駅徒歩6分
学生会館77,800円9.6㎡早稲田駅徒歩12分
学生会館65,800円10.8㎡西早稲田駅徒歩9分
通常賃貸87,000円20.8㎡早稲田駅徒歩8分
通常賃貸96,000円28.7㎡西早稲田駅徒歩10分
通常賃貸51,000円19.5㎡西早稲田駅徒歩5分

全く同じ条件とはいかないものの、学生会館は普通のアパートよりもさらに安い価格帯となっています。

お風呂・トイレ・キッチンがついてお部屋では学生マンションとほとんど家賃帯は変わりませんが、水回りを共同スペースとすることで費用を抑えることができます。

親に負担をかけたくなかったり、自分で生活費を賄う場合には家賃の安さは魅力となります。

家具家電が揃っている

初めて一人暮らしする際に最初から家具家電を一式揃えようと思うと安くても約15万円程度かかります。

家具家電はずっと使っていればいつか壊れてしまいますし、引っ越し作業がめちゃくちゃ面倒。

学生会館では基本的に必要最低限の家具家電はすでに部屋に備え付けられていますし、部屋にないものも共有スペースの設備としてすでにあるので余計なものを購入せずに済みます。

引っ越してすぐに新生活を送れるのは学生会館ならではの魅力です。

友達が作りやすい

学生会館では友達の作りやすい環境となっています。

同学年や同じ大学で年齢層が近く、共同スペースも充実しているおかげで何かと話す機会が増えているのも友達が作りやすい理由の1つです。

また、学生会館では歓迎会など友達が作れるイベントを定期的に開催しているおかげで、普通に暮らしているだけでも友達が出来ます。

『友達を作るのが苦手な人』『人見知りな人』でも友人が作れる環境が整っているため、不安な人にはおすすめです。

困ったときに相談しやすい

似たような境遇の人が同じ屋根の下で生活することになるため、何かあったときに友達に相談しやすいのも学生会館ならではの魅力です。

『講義のレポートの課題が終わらない』『過去問が欲しい』といった学生ならではの問題でも先輩がいるおかげで過去問をもらえたり、一緒にレポートをやったりして悩むことが少ないです。

サポートが手厚い

学生会館では学生に対してのサポートが手厚く、充実しています。

  • 健康相談サービス
  • 進路相談サポート
  • 病院や救急車の手配
  • 荷物受け取りサービス

一人暮らしではわからないことへのサポートやコロナや風邪を引いてしまったときの病院の手配など生活する上で困ることにないようなサービスが充実しています。

また、学生ならではの進路相談などもケアしているので、自分がどうすべきか困ったときに大人のアドバイスをもらうことができます。

アパートで一人暮らしと迷ったときの判断基準

普通のアパートに住むか学生会館を選ぶか迷ったときには両者のメリット・デメリットから判断することが大切です。

違いを明確にしつつ、何を重視するか考えてみましょう。

どれだけの自由度を求めるか

一般的な賃貸アパートで一人暮らしする最大の魅力はその自由度の高さです。

いつ・誰と何をしようが自由であり、寝る時間や起きる時間もすべて自分でコントロールすることができます。

一方、学生会館では独自のハウスルールが存在するため、深夜のアルバイトができなかったり、夜通し遊ぶことができないなど学生の自由度とは正反対の制限が課せられています。

食事もある程度時間が決められているので、基本的な行動パターンを変えることはできません。

最低限の自由でいいなら学生会館でも事足りますが、すべて自分の好きに生活したいのであれば普通のアパートで一人暮らししたほうが良いでしょう。

自炊する気があるかどうか

学生会館の魅力はバランスの良い食事を自分の時間を費やさずに得ることができる点です。

一人暮らしでは自炊しなければならず、食費もかかってしまうためバランスの良い食事を毎回用意するのは困難です。

『食事を作るのは面倒』と感じるのであれば学生会館のほうがはるかに良いですが、料理を覚えたい人にとっては食事付きというのがネックになります。

実際、僕は一人暮らしするまで料理は一切できませんでしたが、自炊するようになったおかげで一通りの料理が作れるようになりました。

料理はスキルであり、卒業したあとでも活かせるものです。

自炊する気があるかどうかで選ぶのも大切です。

異性や友達を家に呼びたいかどうか

一人暮らしをすれば友人を集めて週末に飲み会を開催したり、恋人が出来れば自由に泊めることができます。

隣室が学生とは限らなないため体裁を気にすることなく生活できますし、噂が立ったり誰かにとやかく言われるようなこともありません。

学生会館では外部の人間を泊めることすらNGとなっているケースが多いため、自宅があっても自由に人を呼ぶことができません。

家に人を呼べるというのは学生ならではの楽しみの1つであり、この点について制限を受けるのはネックな部分です。

どういった学生生活を送りたいかを考えた上で学生会館に住むかどうかを決めましょう。

学生会館が探せるサイト3選

学生会館を専門的に扱っている企業というのはいくつもあります。

有名どころのサイトをピックアップしてみたので参考にしてみてください。

ユニライフ

ユニライフ公式ページへ

運営会社ジェイ・エス・ビー
対応エリア全国
店舗数85店舗
物件数約81,333室
提携学校数約1,000校
特徴スタッフが同行しない『セルフ内見』ができる
入学前から物件を押さえられる
申し込み後に住む替え可能
ネット回線はやや遅い

ユニライフは対応エリアが全国85店舗と学生マンションや学生会館を扱っている会社としては規模も大きいのが特徴です。

トラブルサポートなども充実していますし、サービス内容にそこまで差はありませんが物件数は比較的多いほう(学生マンションサイトの中では)なので自分が探している物件を見つけやすいです。

ナジック

ナジック公式ページへ

運営会社株式会社学生情報センター
対応エリア全国
店舗数21店舗
物件数約52,000室
提携学校数649校
特徴来店不要で内見や契約ができる
入学前から物件を押さえられる
申し込み後に住む替え可能
ネット回線はやや遅い

ナナジックはユニライフと似たようなサービスを提供しているサイトですが、トラブルのサポートが手厚かったり来店不要の契約が出来たりと優秀なサイトです。

サービス内容にそこまで差はありませんがユニライフで見つからない物件が見つかるかもしれないので合わせてチェックすべきサイトですね。

イエプラ

イエプラ公式

イエプラの公式ページへ

運営会社株式会社コレック
対応エリア関東・関西
店舗数2店舗
物件数対応エリアの8割以上
特徴自宅にいながら部屋探しができる
チャットでやり取りが可能
新着物件を手に入れられる
細かい条件を伝えられる

イエプラは学生マンション専用サイトではなく、通常の賃貸物件を探すサイトですが学生マンションも探すことが可能です。

LINE上でのやり取りが可能なので細かい条件を伝えることができますし、店舗にいった時と同じようにネットよりも新鮮度の高い物件情報を手に入れることができるので一人暮らしをする際にかなり重宝します。

地方から上京する人はわざわざ店舗に行くこと自体が手間ですが、イエプラは家にいながら店舗に行った時と同じようなことが可能なので学生にとってもおすすめなサイトです。

2024年3月から仲介手数料が無料になったことで、スーモやホームズに掲載されている物件もURLを送るだけで初期費用を大幅に削減できる神サービスとなっています。

まとめ

  • 学生会館は企業が運営する寮のような形態の建物
  • 学生マンションや一般的なアパートに比べると家賃が安い
  • トイレ・風呂・キッチンが部屋についておらず、共同スペースになっていることが多い
  • 学生会館にはハウスルールがあり、ある程度行動には制限がある
  • 友達はかなり作りやすい環境が整っている
  • 自由に人を泊めることはできない

学生会館は初めての一人暮らしに不安を感じている人にとっては良い選択肢の1つです。

サポートも手厚く、友達も作りやすく、食事付きとなっているため生活する上で困ることはほとんどありません。

一方、同じ学生が住んでいるということで『騒音トラブル』があったり、独自のハウスルールのせいで門限が設定されていたりと自由度の低さがデメリットとなります。

家賃自体は安いので、実家からどうしても出たい場合に親を説得しやすいのも学生会館の魅力です。

家賃に制限がないなら自由度が高く、セキュリティも高い学生マンションという選択肢もあるので考えてみましょう。