賃貸で防音に特化した構造とは?壁の遮音性をランキングごとに徹底解説

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やはり部屋を選ぶ際で何よりも気になるのが壁の薄さです。

引っ越してから壁が薄すぎて隣人とトラブルになったり、夜隣りがうるさすぎて寝れないなど、後悔する人が後を絶ちません。

今回はアパートとマンションの厚さを構造ごとに分け、遮音性のランキングと遮音率について紹介していきます。

『防音性の高い物件に住みたい』という方は参考にしてみてください。

すでに住んでいて後悔している人は簡単音漏れ防音対策方法まとめ」が参考にしてみてください。

賃貸物件で防音性の高い構造の遮音性ランキング

床や壁の厚さは一概に建物の構造だけで判断できるものではありませんが、マンションとアパートの防音性が違うように、構造だけでもある程度の目安になります。

※『同じ構造でも界壁の素材や施工方式によって防音性は異なる』ことを前提に参考にしてください。

■床の防音性(L値)

遮音性というのはL値で示されており、値が高ければ高いほど音が聞こえやすくなります。

これは日本建築学会が調査した建物の遮音性と等級の関係性です。

遮音等級建物構造音の聞こえ方
L-35 日常生活で気になるような音はほぼ聞こえない
L-40鉄筋鉄骨コンクリート造防音性が高く外からの音も軽減される
L-45 子供の泣き声や走り回る音は多少聞こえる
L-50鉄筋コンクリート造子供の泣き声や走る音は聞こえる
L-55 洗濯機や掃除機は少し聞こえるが気にならない
L-60重量鉄骨造足音やドアの開閉音など振動を伴う音が聞こえる
L-65軽量鉄骨造多少音量は軽減されるが生活音はほぼ聞こえる
L-70 生活音はほとんど筒抜け
L-75木造生活音は筒抜けで小さな音まで聞こえる

L値が高ければ高いほど足音や洗濯機を回す音、掃除機の音等は聞こえてきやすくなります。

下の階からよりも上の階からのほうが直接音が響きやすい性質があるため、L値が低い物件に住むのであればなるべく最上階に住んだほうが住み心地は良くなります。

ちなみにシャーメゾンが提供している「シャイド50」や「シャイド55」は鉄筋コンクリート造の床厚と同程度の防音性があります。

木造や鉄骨造のような遮音性の低い構造でも吸音材や2重張り、防振材等の衝撃吸収に特化した材料を使うことで高い防音性が得られることもあります。

■内壁(界壁)の防音性

アパートやマンションなど集合住宅である内壁(界壁)の防音性には最低基準値があります。

建築基準法施行令第22条の3では界壁の遮音性能についての技術的基準値が定められていて、透過損失がそれぞれ同表の下欄に掲げる数値以上が義務化されています。

振動数(ヘルツ)透過損失
125(低音域)25dB
500(中音域)40dB
2,000(高音域)50dB

壁の遮音性能は透過損失を評価する数値のDで表すことができ、上記の数値の場合D-40以上が求められます。

L値とは違い、D値は高ければ高いほど防音性能も高くなります。

透過損失とは音が通り抜けたときに遮音してくれるdb(デシベル数)のことで、例えばD-40の壁に50dbの音がぶつかると、隣に聞こえる音は50-40=10dbとなります。

透過損失
構造壁の厚さD値防音評価
木造130mm~145mm40以下
軽量鉄骨造100mm~125mm40前後
重量鉄骨造125mm~150mm40~45
鉄筋コンクリート造150mm~180mm45~60

壁も床と同様、使われる素材によってかなり防音性には差が出るのであくまで目安値となります。

こちらは生活音でよく耳にする種類のデシベル数をまとめてみました。

音の種類音の大きさ
足音45dB
子供の走る音65dB
掃除機70dB
洗濯機の音70dB
椅子を引きずる音50dB
ドアの開閉75dB
話し声60dB

図書館の音が40デシベル前後と言われているので、壁を通りぬけた音が40デシベル以下となればそこまで気にならない音というわけです。

壁の薄い賃貸物件のほうが家賃は安くなり、逆に防音性の高い物件というのは相場よりも家賃が高くなりやすいです。

第1位:鉄筋鉄骨コンクリートマンション(SRC)

SRC造
防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-40相当
遮音等級(壁)D-45~60
壁の厚さ150mm~
大人の足音全く聞こえない
子供の足音ほとんど聞こえない
話し声聞こえない
笑い声小さく聞こえる

鉄筋鉄骨コンクリート造は鉄筋コンクリートの中に鉄骨が組み込まれている建物のことです。

一見すると鉄骨が組み込まれているだけなので普通の鉄筋コンクリート造をあまり変わらないようにも思えますが、多くの骨組みが合わさっているため使う資材も多く、RCよりSRCのほうが防音性が高くなっています。

SRC造はRC造と比較すると建物の構造上隣人の防音性だけじゃなく、外からの騒音に対してもある程度防音できています。

細かな違いとなりますが、界壁の厚みがあるためRC造より防音性は上です。

また、耐久性も高いので大きな地震が来ても耐えることができます。

界壁の種類
(RC造)
D値目安
石膏ボード壁45~60
GL工法45~50
打ちっぱなし50~60
分譲賃貸50~60

同じSRC造でも界壁の種類によって微妙に防音性は違うため、注意してください。

分譲賃貸など特にコストの高い物件はSRC造となっていることが多いです。

第2位:鉄筋コンクリートマンション(RC)

防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-50相当
遮音等級(壁)D-45~60
壁の厚さ120mm~180mm
大人の足音全く聞こえない
子供の足音ほとんど聞こえない
話し声聞こえない
笑い声小さく聞こえる

RC造は鉄筋コンクリート造のマンションを指します。

SRCの方が耐震性が高い造りになっていますが、全体的に鉄筋コンクリート造も防音性はかなりのもの。

耐震性もさることながら断熱性にも優れた上に防音性もあるため、一人暮らしにとっては最強ともいえる造りです。

RC壁はコンクリートの厚さによって単純な遮音性能を図ることができます。

遮音性能コンクリートの厚さ
D-55180mm
D-50150mm
D-45120mm
D-40100mm

ただし、壁の構造によってはコンクリートが使われていないこともあるので遮音性が絶対に高いとは限りません。

普通に生活する上での生活音はほとんど聞こえません。

足音だったりテレビの音、友達と話すときの声、洗濯機を回す音など生活音に関しては全く問題ありません。

ただ、寝ていて寝返りを打った時に肘を壁にぶつけてしまったり、ドタバタ走り周るとそれなりに音は聞こえてしまいます。このあたりは衝撃音なので仕方ないですね。

よほど大きな音や振動を出さない限り、響かないので子供がいるファミリー向けの造りになっているとも言えます。

防音性は高いのですが、家賃もその分高くなるといった面もあります。

僕が今まで住んだ物件のうち3件は鉄筋コンクリート造でした。木造アパートなんかと比べるとびっくりするぐらい静かなので騒音に悩まされるということはほぼありません。

ただ、いくら鉄筋コンクリートマンションと言えども外からの騒音(大通りや線路沿い)まで完全に防ぐことはできないので注意。

さらに界壁の種類別の細かい違いについてまとめてみました。

乾式壁(石膏ボード壁)

RC造と言っても全てをコンクリートにしなければならないという定義はないので主要部分(外壁)だけコンクリートで後は最低限のコストで建設されている物件も普通にあります。

石膏ボード壁

壁部分は木造アパートと同じように石膏ボードだけって物件もありますが、木造アパートのように壁が薄いわけではありません。

RC造の物件では建築基準法により「120㎜以上かつ壁板の内法高さの1/30以上」と定められており、基準値未満の壁厚は認められていません。

部屋と部屋の仕切りは石膏ボードになっているため、叩いてみると壁全体に音が響くような伝わり方をします。

コンクリートが使われているGL工法と壁部分が似ているので叩いただけで判断するのは難しいです。

GL工法

GL工法

GL工法はGLボンドと呼ばれる接着剤を用いた工法で、コンクリートが使用されているため基本遮音性は高いものの、太鼓現象と呼ばれる振動が周りに伝わっていく現象が起こってしまうのが難点。

壁を叩くとまず石膏ボード全体に伝わります。

その振動はGLボンドに伝わり、さらにコンクリートに響きます。

場合によってはこの振動が隣の部屋まで伝わってしまう可能性があるというわけです。

コンクリートだけなら叩いてもその1点のみにしか振動が伝わりませんが石膏ボードをかませることで振動が広く伝わってしまうということ。

「コンクリート打ちっぱなしとかのほうが安く済むんじゃないの?」と思うかもしれませんが、補修仕上げというものをやらなければならないため実際にはGL工法で表面をきれいに仕上げたやり方のほうが価格も安く抑えられます。

コンクリート打ちっぱなし

コンクリート打ちっぱなし

コンクリート壁、コンクリート打ちっぱなし物件の場合は石膏ボードを使わず表面をざらざらを均一に慣らす工程が入ります。

コンクリートの表面はもともとざらざらしているのでキレイに仕上げるにはコストも高いので石膏ボードを噛ませるGL工法が主流ですが、実際は打ちっぱなし物件のほうが防音性は高くなります。

叩いても太鼓現象が起こらないので壁ドンをしたところで隣人に音が響くこともありません。

通常の物件の場合素人目では壁にコンクリートが使われいるかどうか確認することができないので、住んでから「隣人がうるさい」と悩むことになる可能性も十分に考えられます。

「防音性の高い物件に住みたい」と思っているならコンクリート打ちっぱなし物件が確実。

第3位:重量鉄骨マンション

防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-60
遮音等級(壁)D-40~45
壁の厚さ125mm~150mm
大人の足音全く聞こえない
子供の足音小さく聞こえる
話し声聞こえない
笑い声多少大きく聞こえる

厚さが6mm以上の構造用鋼材を使用した建築物が「重量鉄骨造」というもの。

マンションで「鉄骨造」と書かれているものは重量鉄骨造です。

重量鉄骨造

重量鉄骨の内壁は石膏ボードを2重張りにした施工方法が一般的です。

防音性能は木造や軽量鉄骨よりも高いものの、鉄筋コンクリート造よりは低くなっています。

石膏ボードを2重張りにしても透過損失はそこまで変わらず、日常的な音域では5db~6db程度の減衰率となっています。

他には石膏ボードとの間に遮音制振ゴムを挟んだり、材質の異なる硬質石膏ボードを使うことで10db以上防音性が高くなる内壁を採用している物件もあります。

マンションというくくりだけで探そうとすると、RC造よりも家賃の安い【鉄骨造】と記載された物件が出てきますが、それはこの重量鉄骨造のことです。

第4位:気泡コンクリート(軽量気泡コンクリートパネル)

防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-60~65相当
遮音等級(壁)D-40~45
壁の厚さ75mm~150mm
大人の足音ほとんど聞こえない
子供の足音聞こえる。会話には支障なし
話し声小さく聞こえる
笑い声大きく聞こえる

俗に言う気泡コンことで、空気を多量に含ませたコンクリートのため比重はとても軽いのが特徴です。

主に軽量鉄骨に使われる素材で、板状にしたパネルのことをALCパネルと呼びます。

一見鉄筋コンクリートと似たような雰囲気がありますが、実際のところ防音性は軽量鉄骨と同じぐらいか良くても重量鉄骨未満と言ったところ。

ALC造の界壁

鉄筋コンクリートとは違い、現場で流し込むわけではないので60㎝ピッチのつなぎ目に隙間ができやすく、そこから音漏れがしやすいという問題があります。

ALC単体で壁にしてしまうと防音性はかなり低くなってしまうため石膏ボード等を合わせて使用されることが多いです。

第4位:軽量鉄骨アパート

防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-65相当
遮音等級(壁)D-40~
壁の厚さ100mm~125mm
大人の足音ほとんど聞こえない
子供の足音聞こえる。会話には支障なし
話し声小さく聞こえる
笑い声大きく聞こえる

木造の次に多い軽量鉄骨造のアパート。

マンション(鉄骨造):重量鉄骨造

アパート(鉄骨造):軽量鉄骨造

記載の仕方は同じでもマンションとアパートで異なるので注意してください。

「鉄骨」という響きが非常に頼りになるイメージですが、残念ながら木造とほとんど違いはありません。

木造よりも気密性は高いので多少マシ程度だと考えてください。

その証拠に、壁が薄いでお馴染みのレオパレスも鉄骨を使用している物件が多いです。

軽量鉄骨造

軽量鉄骨でよく使われる境壁は12.5mmの石膏ボードを使ったもので、これは木造の内壁にも良く採用されています。

違いは内側が鉄か木の違いしかなく、建設側としてはコスパが良いものの遮音率は低くなっています。

第5位:木造アパート

防音性
家賃の安さ
遮音等級(床)L-75(生活音は筒抜け状態)
遮音等級(壁)D-40
壁の厚さ130mm~145mm
大人の足音聞こえる
子供の足音大きく聞こえる
話し声聞こえる
笑い声大きく聞こえる

木造アパートは建設コストが非常に安いので賃料も激安ですが、劣化スピードが激しく、数年たつと目に見えて古く感じてしまうのが特徴です。

一人暮らし、特に学生が住む部屋のほとんどは木造だと思います。

壁の厚さは壁厚+石膏ボード×2枚(12.5mm×2)程度となっています。

木造の界壁

隣りの人がいびきをかいていると聞こえてくる、喋り声も響いてくるほどの防音性のなさが特徴です。

ほんとに低コストで建設されている場合はティッシュを取る些細な音すら聞こえてくるレベルなので、防音性は皆無だと思った方が良いでしょう。

建設のコストが抑えられているので家賃は安く済みますが、住み心地は最悪なのが特徴。

最近は木造で建設するよりも軽量鉄骨を使っている物件が増えつつあるようです。

木造物件は家賃が安いですが、ストレス耐性のない人が選ぶと周りの音に悩まされる可能性があります。

僕は今まで2件住んだことがありますが、1件目は隣人がちょっと頭のおかしな人で壁ドンを結構な頻度でされました。

2件目は住んでいる人が社会人以上だったため常識があり、普段は静かでしたがいびきが聞こえてきたのが印象的でしたね。

防音性はほとんどありません。

また、気密性が低いので外気の影響をもろに受けてしまうのも特徴の1つです。夏場は暑く、冬場は寒い。もちろんエアコンでしのげるレベルではありますが、エアコンを切るとすぐに外気の気温近くに戻ってしまいます。

木造アパートに住むのであれば隣人がいないような人気のないところを選ぶか、一軒家のようになっている隣がない物件、もしくはメゾネット物件を選ぶとまだマシかも。

内壁や床の防音性が高い物件を選ぶコツ

防音性が高いと言われているRC造も内壁や床材によっては隣人の話し声が聞こえてきたり、足音が聞こえてくることもあります。

防音性を重視して選んでも入居後に後悔するリスクというのはゼロではありません。

そこで少しでも内壁や床の防音性が高い物件を選ぶためのコツについてまとめてみました。

隣とのドアの間隔を確かめる

隣の部屋とのドアとドアの間隔がどの程度開いているかで壁の厚さを測ることができます。

通常隣の部屋とは対照的な造りになっています。101号室が左側にキッチンがあるなら102号室は右側にキッチンがある・・・というような造りです。

この対照的な造りのおかげでドアとドアの隙間というのは壁のみになっていることがわかります。上記で挙げている壁の厚さを元にどの程度間隔があるかチェックすることで防音性の目安になります。

床の素材を調べる

防音性は何も壁だけではありません。床の厚さは上下にかなり影響がありますし、振動音は同時に隣りへの響き方にも影響を与えます。

賃貸で使われる床の材質にはいくつか種類があります。

材質遮音性
フローリング
クッションフロア
フロアタイル
カーペット

素材を調べると言っても素人が判別するのは難しいので、まずはその場でジャンプしてみて振動がどの程度伝わるか確かめてみてください。

ほとんど振動がない場合は問題なし。逆にジャンプして床全体に振動が伝わるようなら防音性が低い可能性があります。

僕は以前築48年で和室から洋室にリフォームされた部屋に住んだことがありますが、その部屋はジャンプすると部屋全体が揺れて窓がガタガタ言うぐらいのローコストな造りでした。

ここまでいくと生活するのもかなりストレスが溜まるのでチェックすべきです。

営業マンがスリッパを用意してくれますが、脱いでチェックしてみてください。

本当に良い素材の場合は触ると少し弾力(柔らかさ)があります。衝撃を吸収してくれる素材なのでかなり防音性が高いです。

窓の重厚感を確かめる

外からの音を防ぐためには窓の厚さが重要です。2重サッシとかはかなり防音性が高くて線路沿いの物件なんかではよく使われています。

窓ガラスにも厚さや種類はそれぞれ異なり、遮音等級が存在します。

遮音等級透過損失
(500Hz)
窓ガラスの種類
T-440dBなし
T-335dB・2重サッシ
・3m以上+5mm以上の複層ガラス
T-230dB・5mm以上の単板ガラス
・3mm以上+3mm以上の複層ガラス
T-125dB・3mm未満の単板ガラス

窓ガラスの遮音性能は日本産業規格(JIS)が定めたT値があり、数値が高ければ高いほど遮音性能も高くなります。

賃貸アパートの窓ガラスは3mm~5mm程度の厚さで、マンションの場合は網入りガラスで6.8mm以上のものを使用しているのが一般的です。

構造ガラスの厚さ透過損失
アパート3mm~5mm25db~30dB
マンション6.8mm~32db~33dB

一般的な物件の場合は通常の窓ガラスです。

素人が素材を判断するのは難しいので気密性と重さをチェックしていきます。

気密性は窓を開けて、閉めたときに外の音がどれぐらい遮断されるかをチェック。

重さは開閉時に少し力を入れなければならないレベルならかなり防音性が高いです。

分譲マンションだとこのタイプが設置されています。

分譲賃貸マンションを選ぶ

分譲賃貸というのはもともと売買するために建設された質の高い建物を賃貸として提供している物件のことです。

構造上は鉄筋コンクリートマンションとなりますが、床材や窓などの素材にコストをかけているので防音性は普通の鉄筋コンクリートよりも上です。

実際に住んでみましたが、やはり床に使われている素材や窓が通常よりも厚いことで騒音で悩まされたことは一度もありません。

隣人の話し声は一度も聞こえてきたことはありませんし、生活音は皆無です。

ただし、さすがに衝撃音は吸収できないので家具やひじを壁にぶつけた音は多少聞こえます。

防音性だけで見るなら分譲賃貸が圧倒的ですが、家賃が高いです。

楽器可物件を選ぶ

楽器可物件は楽器を弾いても迷惑がかからないことを想定されているので必然的に防音性が高くなります。

楽器可の防音壁

物件にもよりますが、木造の界壁でも通常の倍程度の厚さとなっており、硬質石膏ボードを組み合わせることにより、高い防音性を実現しています。

RC造の場合、通常のコンクリートとコンクリートパネルを使用し、間にグラスウールを挟むことによってかなり高い遮音性となっています。

防音性が低い場合は楽器不可だったり楽器に関して書かれていないことが一般的です。

どちらも賃料が高いのが問題ですが、防音性が第一の人にはかなりおすすめなので探してみください。

不動産に防音性の高い部屋を選んでもらう

素人では判断しようにも限界があるので、専門の知識を持った不動産屋に内壁の厚い物件のみを選んでもらうというのも1つのやり方です。

不動産屋はその物件で騒音トラブルになったことがあるかどうかや、いつ入居していつ退去したのかまで把握しているので、比較的トラブルにになりにくい物件を探してくれます。

ただし、不動産屋は物件数自体が少なく、営業がしつこい場合は無駄な時間を過ごす羽目になるリスクがあるのがデメリットです。

おすすめなのはイエプラのようなネットで部屋を探してもらえるサイトを使うこと。

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運営会社株式会社コレック
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イエプラは対応エリアの約9割の物件を紹介することが可能で、細かい条件はすべて顔を合わせずにチャット上で行えます。

条件を設定したらあとは放置していれば新着物件を送ってくれますし、チャット上で「内壁の厚さがどのぐらいなのか調べてほしい」とお願いすることも可能です。

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まとめ

MEMO
  • 防音性を重視するならRC造以上の構造が良い
  • 木造や軽量鉄骨は隣人の生活音が響きやすく、トラブルになりやすい
  • 同じ構造でも壁に使われる素材は異なる
  • 正確な防音性を知りたいなら設計図を見せてもらうのが手っ取り早い
  • 楽器可物件や分譲賃貸は特に防音性の高い物件

防音性を重視するとその分家賃が高くなってしまうのがリスクですが、最近ではテレワークや在宅ワーカーも増加傾向にあり、家で過ごす時間は長くなっています。

帰って寝るだけの生活なら家賃の安さを優先すべきですが、長い時間家にいるのであれば防音性は特に重要です。

構造ごとにある程度の防音性や壁の厚さは図れるものの、目安の域を出ないのであくまで参考値として見てください。

【壁が薄い】隣室の話し声がうるさいと感じたときの防音対策

1 COMMENT

Nagai

分かりやすいよう、構造で分けて解説されているのだと思いますが、構造と遮音性能は無関係な場合もあります。
木造メーカーである住友林業のフォレストメゾンで遮音性を体感し、性能の高さに驚きました。
大手の標準仕様を比較しますと、住友林業はLL50、LH55が標準、ダイワハウスは、LL55、LH60~65が標準、積水ハウスの標準仕様はシャイド55ですが、LL55、LH55となり、この3社では住林が最もL値に優れています。
なお、最上級仕様の場合、住林はLL35、LH35まで達成が可能のようです。
色々な建物を見ていますと、構造よりもどこまでコストを掛けたか、によって大きく差が出るのかなと思います。

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