一人暮らしで賃貸の初期費用を10万円以下に抑える方法や安くなるサイト3選

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部屋を借りる際にかかる初期費用は平均で家賃の4倍~5倍程度かかるといわれています。

家賃6万円なら24万円~30万円ほどがかかってしまうわけです。

今回は一人暮らしの初期費用を徹底的に抑える方法についてまとめてみました。

多少条件が整わないと10万円以下に抑えることはできませんが、どう抑えるべきかをご紹介していきます。

初期費用でかかる具体的内訳

初期費用には初月や翌月に払う家賃や敷金・礼金の他、様々な費用がかかります。

初期費用でかかるもの
  • 敷金:預け金なので仮に1ヵ月分かかるとしても最後に戻ってくるお金(0~1ヵ月分)
  • 礼金:住まわせてもらいますよ!ってことで大家さんに払うお金(0~1ヵ月分)
  • 仲介手数料:仲介業者に払うお金(最大で1.08ヵ月分)
  • 前家賃:住む日から1ヵ月間にかかる家賃を最初に払う
  • 火災保険:火災のための保険で15000円かかる。
  • 事務手数料:契約する手間賃。平均で10,000円ほど
  • 鍵交換費:最初に払う場合もあれば退去の際に払う場合もあり、相場は15,000円
  • 保証会社利用料:保証会社を使う時のみかかるお金で相場は家賃の50%ほど
  • その他:部屋の消毒代やトラブルサポート費などのお金。拒否することも場合によっては可能

初期費用の相場は家賃×4~5か月分。

家賃6万円なら24~30万円ほどが相場です。

家賃を安くすればその分初期費用を抑えることはできますが、それだけでは10万円以下に抑えることは到底不可能です。

ちなみに初期費用は『賃貸契約後』に払込みをすることになります。

入居日を確定させた後に初期費用振込み期限が決定されるので、場合によっては少し余裕があり、給料が振り込まれたあとに費用を払うことができます。

引っ越し業者依頼費用

引っ越し業者依頼費用の相場は一人暮らしで5万円前後です。

引っ越し業者が忙しくなればなるほど料金単価も高くなる傾向があります。

いくら需要があっても手が足りないめ、数ある人手で仕事を請け負うとなるとピーク時の単価を高くして選別する必要があるためです。

2018年11月時点の「SUUMO引越し見積もり」口コミデータによると荷物が多くなればなるほど料金も顕著に高くなることがわかっています。

時期単身(荷物小)単身(荷物大)
1月47,189円64,776円
2月48,617円62,694円
3月58,168円87,643円
4月55,010円81,943円
5月50,365円66,955円
6月50,193円63,121円
7月48,053円67,773円
8月45,746円58,447円
9月49,332円59,896円
10月45,989円62,489円
11月47,022円56,935円
12月45,033円64,202円

3月と4月はやはり件数も多くなるためか料金も高いです。

引っ越し業者の場合は繁忙期と閑散期と考えるよりも【繁忙期かそれ以外か】で料金が異なります。

初期費用を10万円以下に抑える物件の絶対条件

具体的に初期費用10万円以下はこんな感じ。

初期費用金額
前家賃65,000円
敷金0円
礼金0円
仲介手数料0円
保証会社利用料0円
火災保険料約15,000円
鍵交換代約15,000円
殺虫消毒費0円
事務手数料約5,000円
合計100,000円

消毒費用に関しては不動産によって断れる場合とそうでない場合があります。

通常だと初期費用は賃料×4~5か月分かかるので家賃を2万円に押さえないときついですが、要点を抑えることができれば最大家賃6.5万円でも初期費用は合計10万円以内にすることは可能です。

1.敷金0円物件

敷金は預け金なので最終的には返金されます。

国土交通省がまとめている「令和2年度住宅市場動向調査報告書」では『敷金があった』と回答しているのは全体の60.0%となっています。

敷金から退去クリーニング代としてかかったお金を引いた額が退去時に返ってくるので損はしません。

ただ、初期費用10万円以下と考えると敷金0か月物件は必須です。

最初にお金がかかるか最後にお金がかかるかという違いなので現在手元に余裕がない場合は敷金なし物件を探しましょう。

2.礼金0円物件

礼金は敷金と違い、全く返金されないお金です。

『礼金があった』という世帯は45.9%と借りる物件の約4割が礼金を取っていることがわかっています。

年度礼金あり
平成28年度46.9%
平成29年度41.0%
平成30年度42.0%
令和元年度41.7%
令和2年度41.6%
令和3年度45.9%

初期費用10万円以下にこだわらなくても0円の方が間違いなくお得です。

新築物件など需要の高い物件の場合は礼金を取る傾向があります。

礼金を上乗せしていても入居者が集まるためです。

築年数が経っていたり、立地が悪かったりすると需要が低くなるため礼金を0円としている物件は多くなります。

3.仲介手数料0円物件

仲介手数料は仲介業者に対して払うお金。基本的には家賃1か月分かかってしまいます。

【通常の仲介業者】

不動産側も商売なので他の業者と差別化するためにあえて仲介手数料を半額にしているところもあります。エイブルやミニミニあたりが有名ですね。

半額でも十分安いですが、初期費用を10万円以下にするなら仲介手数料0円物件を探すしかありません。

物件の幅は狭くなりますが、礼金と同じく仲介手数料はムダ金なので安ければ安いほどお得です。

4.【前家賃】月の中旬を入居日にする

前家賃はわかりにくいイメージがありますが、最初に払う家賃のことです。

入居日から月末、あるいは翌月の家賃もこみ込みで支払うことになります。

前家賃に損得はありませんが、初期費用として安くするなら上旬~中旬近くが好ましいです。

  • 1日~14日:入居日から月末までが前家賃
  • 15日~31日:入居日から翌月末までの分が前家賃

特に規定はありませんが、例えば入居日が下旬の場合だとその月の家賃を払ってもすぐに翌月の家賃が発生するので、初期費用として一緒に翌月分も請求してしまおうという傾向があります。

上旬や中旬ぐらいならその月の家賃だけで済みます。

いつ入居しても損をすることはないので普通はそこまでこだわらないですが、現在手元にお金がない人にとって翌月分の家賃まで一緒に請求されるのは痛手です。

5.保証会社の利用料を考える

連帯保証人がいない場合は保証会社を利用することになりますが、保証会社利用料の相場は家賃の50%前後。

日本地帯住宅管理協会が調査した2020年度の保証会社を必須としている物件の割合は全国でも8割以上となっています。

年度首都圏関西圏全国
2019年上半期82.7%95.1%84.0%
2019年下半期82.2%92.1%82.2%
2020年上半期87.7%89.6%83.7%
2020年下半期90.8%87.9%85.4%

都内ではすでに9割の物件が保証会社必須となっています。

ちなみに入居者の利用割合は2020年下半期で97.2%となっていて、逆に利用せずに入居した人は約3%ほどしかいません。

保証会社を避けた部屋探しをするのは現実的ではなくなってきているため、それを踏まえた家賃を決めるのも1つ。

家賃帯保証会社利用料(50%)
3万円1.5万円
4万円2.0万円
5万円2.5万円
6万円3.0万円

鍵交換費+火災保険料が約3万円ほどとなるため、10万円以内に抑えるのであれば保証会社利用料を考えると家賃5万円未満にする必要が出てきます。

6.断れるオプションは断ること

『消毒施工費』『入居安心サポート費』は仲介不動産業者の自社商品であり、任意のサービスとなっています。

断れるオプション例
  • 入居安心サポート:15,000円~20,000円近くかかるサポート費
  • 消毒施工費:15,000円前後の害虫駆除費用
  • 光触媒コーティング:20,000円前後のウイルス対策
  • 防カビコーティング:15,000円前後のカビ対策
  • ミニ消火器:15,000円前後の火災消火器

仲介業者の中には加入するのが当たり前のように勧めてくるので気を付けてください。

大手の仲介業者について1つ1つ調べてみた結果はこんな感じ。

不動産消毒施工料金
アパマンショップ21,600円
エイブル15,000円
ミニミニ15,000円
ホームメイト17,050円
ピタットハウス-円
ビレッジハウス-円
UR賃貸住宅-円
イエプラ-円
イエッティ-円

強引に加入させようとしている仲介業者は〇、そこまで強引ではないけど加入選択がある仲介業者は△、基本的につけていないところは✕で表しています。

こうやってみると大手の不動産は基本的に加入させようとしていることがわかります。

本来であれば断れるサービスですが、不動産によっては加入しないと契約できないようになっているところも多いので不動産選びは慎重に。

7.なるべく自力で引っ越す

引っ越し業者に頼むと一人暮らしでも5万円ほどかかってしまいます。

自力で荷造りしたり友人に頼んだ方が圧倒的に安く済みます。

僕はなるべく自分でやるようにしていますし、車がない場合は半日レンタカーを借りて作業を行います。

引っ越し先が遠い場合は業者に頼むしか手はありませんが、初期費用を抑えたいならなるべく自力で。

頼める友人も車の免許もない場合は「赤帽」という業者が一番安くておすすめです。ただ短距離限定になりますが。

8.キャンペーン物件を選ぶ

キャンペーン物件というのは本来20万円以上かかるような初期費用を礼金や仲介手数料を期間限定で0円にすることで安くしたり、キャッシュバックが貰えるような物件のことを言います。

仲介業者ごとにある程度の仲介手数料というのは一律で決まっているのですがキャンペーン物件だけは例外的に安くなっていることが多いのでお得に部屋を借りることができます。

僕が以前見つけたキャンペーン物件もまさに【初期費用10万円以下!】と謳っている物件でしたが、直接店舗に行ってみると残念ながらキャンペーンが終了してしまっていました。

このようにキャンペーン物件はおとり物件ということもあるので部屋を見つけた際には店舗に行く前に今現在も空き室でキャンペーンをやっているかどうかはしっかりと確認しましょう。

9.家賃交渉をする

基本的に初期費用というのは家賃をベースに決まってくるので家賃を少しでも下げることができれば全体的にかなり安くなります。

家賃の交渉ができるようなら積極的にしてみましょう。

直接顔を見て交渉するのが苦手ならイエプラというサイトがおすすめです。

イエプラは条件を伝えると専門スタッフが半自動で部屋を探してくれるサービスですが、やり取りが基本チャットなので交渉事もチャットを通じて行うことができます。

それこそチャットで相談ができるので「初期費用が10万円以下の物件を探してほしい」と伝えるのがベスト。

イエプラ公式ページへ

家賃は1,000円~2,000円程度なら対応してくれる大家も多いので言ってみる価値はあります。

初期費用の安い物件タイプ3選

初期費用は家賃が基準となっていることが多いので、家賃が安い物件ほど自然と初期費用全体としても安くなります。

初期費用をとことん抑えたい人のために安い物件タイプを3つほど紹介します。

リフォーム・リノベーション物件

築年数が古い物件は家賃や初期費用が安くなる傾向があります。

なおかつ内装がリフォーム・リノベーションされた物件は築年数の割にキレイで初期費用を大きく抑えることができるのでねらい目です。

もちろん虫が少し出やすかったり、水回りがそのままで外観が古いという難点もあったりするので人を選びますが、抵抗のない人にはおすすめ。

フリーレント付き物件

最近では空き室になっている物件も多くなり、不動産業者は入居率を高めようと必死です。

フリーレント物件というのは最初の1か月分~2か月分ほど家賃が無料になる物件のことです。

初期費用として引かれるか、入居した翌月の家賃が引かれるかは物件次第ですが、どちらにしてもかなりコストを抑えることができるのでおすすめです。

僕も一度フリーレント物件に住んだことがありますが、物件自体にはそれほど問題がなく、安く住めたので良かったです。

家賃6万円なら6万円浮きますからね。

シェアハウス

国土交通省のシェアハウスに関する市場調査によるとシェアハウスの家賃相場は4万円~5万円が全体の34.1%を占めています。

ホームズを利用して東京都内主要駅での通常の物件との相場を比較してみました。

 家賃
シェアハウス約4万円~5万円
新宿駅約11.03万円
渋谷駅約13.63万円
池袋駅約9.60万円
品川駅約9.85万円
東京駅約10.65万円

調べてみると約2倍の差があります。

もちろん住む場所によって違いはありますが、一般的なシェアハウスなら都内で高くても6万円程度あれば入居できます。

初期費用も通常の賃貸物件のように何十万もかかることはありません。2~3か月分の賃料が払えるなら問題なく借りることができます。

審査も緩くてフリーターや現在無職で少し貯金があるという人にもおすすめ。

シェアハウスと聞くと「赤の他人と共同生活」をイメージしますが、最近は各部屋に鍵がついていてリビングや風呂・トイレのみ共有するというケースが多いです。

ほとんど顔を合わせることもありませんし、他人に介入されることもあまりないので生活しやすいです。

レオパレスの短期割引プラン

レオパレスと言えばマンスリープランが有名ですが、1ヶ月だけ借りられる『短期プラン』があります。

お部屋ごとにA~Zまで料金帯がわかれており、一番安いお部屋であれば10万円ちょっとで借りることが可能です。

お部屋のランク料金(30日)
A112,200円
F140,800円
L173,800円
Q205,700円
V267,300円
Z420,200円
マンスリー契約短期プラン料金表はこちら

さらに短期プランの場合は割引システムによって、最大50%ほど値段をカットすることが可能です。

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対象物件であればかなり割安な金額で借りることができるため、初期費用を安くしたい人にもおすすめです。

ただし、通常の賃貸物件のような長期で借りるのではなく短期で借りる人前提のプランとなっているため注意が必要です。

『少しの間実家を離れて一人暮らししたい』『出張で部屋を借りたい』場合にはおすすめ。

レオパレス公式ページへ

初期費用を安く抑えられる不動産サイト

ビレッジハウス

ビレッジハウス公式サイト

項目ビレッジハウス
おとり物件0件
対応全国
仲介手数料無料
内見現地集合可
利用料無料
物件数約1,000物件・10万室
魅力敷金・礼金・仲介手数料・更新料無料
設備追加にオプション代がかかる
築年数の古い物件が多い
引っ越しサポート3万円分特典がある
フリーレント1ヶ月分がつく

ビレッジハウスは政府が昔管理していた雇用促進住宅を一括で借り上げ内装をリフォーム・リノベーションした物件を提供しています。

通常の賃貸物件とは違い築年数が古くて安い住宅を買って賃貸物件として提供しているため広い割に安いという特徴があります。

敷金や礼金、仲介手数料はもちろん更新料でさえも無料です。

初期費用

最大3万円のキャッシュバックも行っているので初期費用がわずか数千円で済んだという人も中にはいるぐらい安いです。

UR賃貸住宅

UR賃貸住宅の公式サイト

項目UR賃貸住宅
おとり物件0件
対応全国
仲介手数料無料
内見現地集合可
利用料無料
物件数約72万戸
特徴礼金・仲介手数料・更新料無料
敷金は2カ月分かかる物件が多い
団地が多い
退去費用がかなり安い
先払いシステムで審査が通りやすい

UR賃貸住宅とは、都市再生機構(UR都市機構)という独立行政法人が管理している公的な賃貸住宅のこと。

通常賃貸物件は民間企業が仲介したり管理していますが、URの場合は行政が管理しているので仲介手数料はもちろん礼金や鍵交換費もかかりません。

ただし入居時に敷金が平均2か月分かかるのでその点だけ注意が必要です。行政運営なので退去費もかなり安くてほとんど返金されますが、一時的に支払う金額として敷金2か月は割と多いです。

物件はビレッジハウスと似ていて団地のような物件が非常に多いので一人暮らしというよりも同棲やルームシェア向きの物件が多いのも特徴。

部屋まる。

部屋まる。公式ページへ

項目UR賃貸住宅
おとり物件不明
対応東京近郊
仲介手数料賃料1ヶ月分
内見現地集合可
利用料無料
物件数4651件(山手線)
特徴家賃6万円以下の物件を探せる
お得なキャンペーンが豊富
初期費用が安い物件を探せる
入居安心サポート費用が無料
激安2万円特集もある

部屋まる。は東京都内の家賃6万円以下の物件を取り扱っている不動産サイト。店舗は目黒本店と新宿店の2店舗です。

部屋まるの良いところは「初期費用10万円以下の物件を探せる」という点や「ゲームの得点に応じてキャッシュバックされる」という点。

例えばこの物件の初期費用を計算してみます。

部屋まる・
前家賃63,000円
敷金0円
礼金0円
仲介手数料0円
火災保険料18,000円
鍵交換費用15,000円
事務手数料5,000円
合計96,000円

正確にはさらに保証会社利用料とかもかかってくるので10万円は超えてしまうんですけど、それでも相場よりかなり安いです。

ゲームは「マルゲッチュ2」というモグラたたきゲームで最大3万円がキャッシュバックされます。

ヒトグラゲーム

ゲームのスコアがそのままキャッシュバック額に反映されるというものです。

ヒトグラもぐらたたき

やってみましたが、最後のほうがめちゃくちゃ早いのでオールクリアは難しいような気がします。

初見だとこんな感じ。

ヒトグラ結果

回数制限がないので部屋を借りたい人は何度も挑戦して高得点を狙いましょう。

初期費用を10万円以下に抑える方法まとめ

MEMO
  1. 敷金・礼金・仲介手数料0円物件を探す
  2. 入居日は上旬~中旬ごろにする
  3. 家賃はなるべく抑え、交渉を持ちかけてみる
  4. フリーレント物件を探す(必須ではない)
  5. 引っ越し業者になるべく頼らず、自力で引っ越しする
  6. 家賃交渉する
  7. 初期費用の安いサイトを利用する

初期費用を10万円以下に抑えるためにはただ礼金や仲介手数料を下げてもオプション代やその他の費用もかかるので現実的にはかなり厳しいです。

物件もかなり限られてくるので希望の条件に合う物件を探すのはかなり難しいです。

また、家賃は5万円程度に納めないと厳しいので探すならアパートですね。

マンションになると格段に家賃が高くなってしまいます。

以上を抑えて部屋探しをしてみてください。

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