1月中に入居したい!物件探しはいつから始めるのが理想?

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『不動産屋が忙しくなる前に入居しておきたい』『新年から新生活を送りたい』という人は1月入居を目指しているかと思います。

1月に入居するためにはいつから物件探しを始めるのが理想なのか、この時期の特徴や探し方のコツについて紹介していきます。

年末、新年をまたぐ時期となるためいくつか注意しておくべき点もあります。

1月中に入居したいなら物件探しは12月には始めるべき

入居希望日が1月に入ってすぐなのか、1月下旬なのかによって部屋探しのタイミングは変わりますが、いずれにしても1ヶ月前の12月からお部屋探しを始めておくのが理想です。

1月入居の部屋探し
入居希望時期即入居可物件退去予定物件
1月上旬12月上旬~中旬11月下旬~12月上旬
1月中旬12月中旬~下旬12月上旬~中旬
1月下旬12月下旬~1月上旬12月中旬~下旬
※スクロールできます

上記のスケジュールは空室状態となっている『即入居可物件』を想定したものとなっています。

年末年始は不動産屋もお休みになるため、それまでに物件を決めて入居審査に通過しておくことで、スムーズに引っ越しが可能となります。

部屋探しは早い人であれば探し始めた当日中に物件を見つけて翌日に内見や申し込みを済ませることができますが、遅い場合には1ヶ月経っても部屋が決まらないこともあります。

suumoが900名の男女を対象に行った調査では、『1日』と回答したのが24.4%と最も多いものの、『1ヶ月未満』も19.5%とかなり多くなっています。

平均的なお部屋探し期間として『2週間』ほど確保しておくことで日程に追われた部屋探しをせずに済みます。

もっと余裕を持ちたいのであれば入居希望日の1ヶ月半前からどんな物件があるのかネットで探しておき、1ヶ月前になった本格的に内見や申し込みを検討すると良いでしょう。

退去予定物件狙いなら11月から探し始めよう

物件には空室状態ですぐに入居可能な『即入居可物件』と、まだ居住中で退去する予定の『退去予定物件』があり、それぞれ入居できるまでの日数が異なります。

退去予定物件は退去するまでの期間+清掃が入るため、すぐに入居できわけではありません。

退去予定物件の特徴
  • 退去の約1ヶ月前から入居者を募集している
  • 退去するまでお部屋の内見が行えない
  • 物件を最大2ヶ月程度確保することができる
  • 『先行申込』なら審査通過後の契約前に内見できる
  • 『先行契約』だと内見が一切行えない
退去予定物件の入居者募集の時期
入居までの工程即入居可物件退去予定物件
物件の申し込み1日1日
審査期間3日~7日3日~7日
初期費用の入金・確認1日1日
ハウスクリーニング退去から7日~14日後
書類作成・契約1日1日
鍵の引き渡し・入居1日1日
最短日数約1週間2週間~3週間
平均日数2週間~3週間約1ヶ月
最長日数約1ヶ月約2ヶ月

即入居可物件はすでにハウスクリーニングが済んでおり、入居審査を通過すればあとはすぐに契約して入居が完了します。

一方、退去予定物件は『住居中の人が退去するまでの期間』+『ハウスクリーニング』が入るため、入居するまでに最大2ヶ月程度かかります。

時間がない場合は即入居可物件を選び、早めに物件を押さえておきたいなら退去予定物件を選ぶようにしましょう

退去予定物件狙いであれば11月頃から少しずつネットで探し始めると、1月初旬にちょうど入居ができます。

即入居可物件は長く物件をキープしておけない

早く部屋探しを始めたほうがゆっくりと部屋探しができますが、あまりにも早いと物件をキープし続けることができないため注意が必要です。

入居審査が通ってから入居日の決定が行われますが、どんなに交渉したとしても申込みから2週間~最大1ヶ月程度が限界です。

入居までの流れ

大家にとっても空室状態が続くよりも早く入居してもらい家賃収入を得たいと考えているため、入居日を遅らせるのは難しいというわけです。

入居日が早くなってしまうことで新居の家賃が発生するため、現在も賃貸物件に住んでいると2重家賃が発生します。

ちなみに良い物件は数日程度で埋まってしまうため『申込みを後回しにする』と他の人に取られてしまう可能性が高いです。

1月中に入居するメリットや特徴

まずは1月中に入居するメリットについて紹介していきます。

1月入居の場合、お部屋探しのメインは12月となります。

部屋探し時期が繁忙期から若干ずれるため、それによる恩恵は多々あります。

家賃や初期費用がまだ安い

新年以降は部屋探しをする人が一気に増えるため、家賃の見直しタイミングと言われています。

家賃を少し高くしても入居したい人は後を絶たないため、家賃を高くして募集をかけなおす物件もあります。

12月であれば閑散期中となるため家賃も比較的安く、初期費用がまだ安い段階でお部屋を探すことができます。

『年内までに入居者を決めたい』という大家も多いので、意外な掘り出し物件が見つかる可能性もあります。

繁忙期を避けてお部屋探しができる

不動産業界の繁忙期は1月~3月と言われていて、部屋探しのメインとなる12月はまだ閑散期にあたります。

これから部屋探しをする人が増えるものの、現時点で探している人は少ないため比較的ゆっくりと自分のペースで部屋探しをすることができます。

繁忙期であれば今日見つけた物件が翌日には成約済みとなっていることも多々ありますが、12月であればよほど好条件でない限り即日埋まることもありません。

不動産店舗も来客が少ないため、1人1人丁寧に対応してもらえる傾向があります。

引っ越し件数が少なくて予約を入れやすい

国土交通省が調査した大手引っ越し業者の引っ越し件数によると3月~4月がピークとなっています。

1月に引っ越しを考える人はピークに比べるとまだまだ少なく、比較的猶予もあります。

ギリギリの引っ越しになってしまったとしても引っ越し業者を確保しやすく、スケジュール通りに引っ越しが行えます。

引っ越し料金が安い

引っ越し料金はピーク時である『3月・4月』とその他の月で大きく異なります。

中でも1月に引っ越す人は少なくて、料金相場も安くなっている時期となるため引っ越し料金を大きく抑えることができるのもメリットです。

時期単身
(荷物小)
単身
(荷物大)
1月47,189円64,776円
2月48,617円62,694円
3月58,168円87,643円
4月55,010円81,943円
5月50,365円66,955円
6月50,193円63,121円
7月48,053円67,773円
8月45,746円58,447円
9月49,332円59,896円
10月45,989円62,489円
11月47,022円56,935円
12月45,033円64,202円

自力で引っ越す人には関係のない話ですが、ある程度荷物量なら引っ越し業者を利用したほうがラクです。

繁忙期になると料金も値上がりしているので、あえて1月に引っ越す魅力と言えます。

1月中に入居するデメリット

1月はまだまだ引っ越しのピークでも部屋探しのピークでもありません。

部屋探しがしやすいのは魅力ですが、意外なデメリットもあるので見ておきましょう。

物件数が多い割に入居できる物件が少ない

12月は徐々に物件数が増え始める時期となっています。

参照:https://myhome.nifty.com/column/rent/161215225078/

これは1年間の物件掲載数の推移をグラフにしたものです。

年によって物件数の多い時期・少ない時期は多少異なりますが基本的に12月から一気に物件数は増え始めて不動産の繁忙期は1月~3月になっています。

ただし、物件数の割に2月や3月で退去する予定の『退去予定物件』が多いため、狙える物件数はそれほど多くありません。

退去の連絡は基本的には1ヶ月以上前に行わなければなりませんが、3月にすでに退去することが分かっている大学卒業者や転職の決まっている人は早めに連絡を済ませます。

ちょうど更新日がくるタイミングということもあり、管理会社も3ヶ月前には更新するか退去するかの通知を出している影響もあります。

早めに退去予定物件が出回るため、見かけよりも少ない物件数の中から部屋探しをする必要が出てきます。

繁忙期のキャンペーンを受けられない

1月~3月は不動産業界の繁忙期であり、どの不動産屋も客取り合戦となります。

この時期になると独自のキャンペーンを打ち出す不動産屋が多く『3万円キャッシュバック』『家電を抽選で○○名様にプレゼント』など利用者にお得なサービスが展開されています。

1月入居の場合は部屋探しのメインが12月となってしまうため、キャンペーンを受けられずに部屋を決めることになります。

初期費用が安くなるものもあるため、利用できないのは損をする可能性もあるということです。

年末年始は内見や契約ができない

12月28日~1月3日頃まで年末年始となるため、不動産業界も休みとなっていることが多いです。

年末年始の不動産屋と管理会社の営業

管理会社が休みだと鍵の受け渡し等が行えず、入居審査も完全にストップしてしまいます。

『休みに入ってから部屋探ししよう』『内見しよう』と思っていても、ちょうど不動産がお休みとなっているため物件探しが先に進みません。

年末年始は物件情報も停滞状態にあるため、リアルタイムでの情報を確認しにくく、見ている物件が埋まってしまっている可能性も高いので注意が必要です。

家賃交渉や設備交渉が成功しにくい

繁忙期である1月~3月を控えた12月は他の月と比べると家賃交渉や設備交渉が少ししづらい期間となります。

家賃交渉

仮に12月に借り手が決まらなかったとしても1月~3月で部屋探しをする人が増えるため、無理をしてまで入居してもらう必要がないわけです。

家賃交渉して自身の利益が減るよりも、次の借り手が見つかることを考えて交渉に対しても強気に応じている可能性があります。

もちろん、全く交渉ができないというわけではないので希望の家賃に見合わなかったり、設備が整っていない物件なら積極的に交渉することも大切です。

年内までに入居者を確保しておきたいという大家もいるので、需要の高くない物件ほどねらい目です。

家賃交渉した人の意見では『新築でも下げてもらえた』など難しい交渉に成功しているようなので、さらに条件が良くなるように担当営業マンに相談してみましょう。

寒くて引っ越し作業が捗らない

12月~1月の東京の平均気温は日中でも9℃~12℃とかなり寒くなります。

荷造りをするにしても寒い中作業を行わなければならず、荷運びも同様に寒さを我慢する必要があります。

引っ越し作業はホコリが舞いやすいので換気を行いながらダンボールに荷物を積めなければならず、身体も動かしづらくなります。

冬は梱包作業が面倒に感じる季節ですが、汗をかくことはないので夏よりはマシ。

1月中に入居する場合のコツや押さえておくべきポイント

1月中の入居を目指す上で最低限押さえておきたいポイントについてまとめてみました。

休みに入る年末までには物件の申込みを行う

1月下旬入居なら意識する必要はありませんが、1月初旬に入居したいなら年末の休みによって引っ越しが滞るのは問題となります。

最低限物件の申込みは済ませておき、可能であれば入居審査も通過しておくとスムーズに入居ができます。

休み期間中は管理会社もお休みとなるため入居審査も一時的にストップしてしまいます。

審査には約1週間ほどかかるので、逆算して12月の21日までに申込みを入れておくのが理想と言えます。

スケジュールを前もって立てておく

12月は『忘年会』や『クリスマス』などイベント事が多く、予定が埋まりがちな時期となります。

計画的に部屋探しをしないとスケジュールが埋まってしまい、部屋探しがスムーズに行かない原因になりかねません。

不動産屋の営業時間は18時~遅くても19時までとなっているため、平日に内見することが難しくなっています。

早めに計画を立てて「いつまで部屋を決めるか」「いつ内見するか」目標を立てておくことが大切です。

選んだ物件がいつ退去したのか聞いておく

微妙な時期である12月に空室の物件は需要が低く、長い期間空室になっている可能性が高いです。

仕方なく退去した物件なら後悔するリスクは低いですが、みんなが避けている物件は入居のリスクもあります。

念のため『前に入居していた人はどのぐらい住んだのか』『いつ退去したのか』ぐらいは聞いておきましょう。

効率的に探せる不動産を利用する

部屋探しでは問い合わせ時には空室だったのに、いざ店舗に行ってみたら成約済みと言われるおとり物件まがいな対応をされることもあります。

また、スーモやホームズの情報は空室情報からすこしラグがあるため、最新情報を得たい人にはおすすめできません。

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まとめ

  • 1月中の入居を目指すなら12月頃から部屋探しは始めるべき
  • 退去予定物件狙いなら11月から始めたほうがいい
  • 年末年始は不動産屋も管理会社もお休みとなる
  • 繁忙期を避けられるので引っ越し料金が安い

部屋探しが難航して1月に入ってしまうと、部屋探しをする人も増えるので不動産屋も多忙となります。

また、今日空室だった物件が翌日には埋まってしまうなど物件の入れ替わりも激しくなるため、スピード感のある部屋探しをする必要が出てきます。

1月中の入居であればまだ繁忙期前の12月から部屋探しができるので、ある程度余裕のある引っ越しが行えます。